トマトの保存、冷蔵・冷凍・常温、どれが正解?
カゴメ株式会社の野菜専門メディア「VEGEDAY(ベジデイ)」によると、トマトは冷やしすぎると甘みが弱くなる性質があるそう。夏期以外は冷蔵保存を避けたい野菜です。
ただし、熟したトマトは傷みやすく、すぐ皮がしなしなになってしまったり、腐ってしまいます。購入したらすぐに冷蔵か冷凍で保存しましょう。
ただ、まだ青く熟していないトマトの場合、常温で追熟を待ちます。完熟してから冷蔵か冷凍で保存しましょう。購入時に使うタイミングも考えて、トマトの状態を見て選ぶとよいですね。
それでは冷蔵・冷凍の方法を詳しく見ていきましょう。
トマトの保存【冷蔵】
完熟したトマトは鮮度が落ちやすいもの。水気をしっかり拭き取ってから保存しましょう。すぐに食べる場合は、ビニール袋に入れて口を止め、冷蔵庫の野菜室で保存します。すぐに食べない場合は、キッチンペーパーに一つずつ包んでからビニール袋に入れ、口を止めて野菜室で保存するとよいそうです。冷蔵の場合、日持ちは10日程度です。
熟し方が足りない場合の保存方法
熟し方が足りないトマトの場合、常温で保存し、追熟させてからキッチンペーパーに一つずつ包んでビニール袋に入れ、口を止めて野菜室で保存するとよいそうです。
トマトの保存【冷凍】
熟したトマトをたくさん頂いた、などという時に便利なのが、トマトの冷凍保存です。冷凍したトマトの日持ちは約1カ月。すぐに食べきれない時には冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存には2つの方法があります。
【トマトの冷凍保存1】そのまま冷凍
よく洗った後に水気を切り、ヘタを除いてまるごと冷凍します。ラップに包み、ファスナー付きの小分け袋などに入れて冷凍庫に入れましょう。
ミニトマトも、この方法で冷凍保存できます。
洗ってヘタをとり、水気を切って重ならないように並べ、袋に詰めて冷凍庫へ。
使う時は凍ったまま水に浸けましょう。皮が自然に弾けてむけてくれます。
皮をむいたトマトはそのまま食べるのもよいですが、味がしみ込みやすいので、マリネ、シロップ漬け、コンポートにも向いています。
一旦冷凍したトマトは冷凍と解凍により、細胞が壊れ、味がしみ込みやすくなるのだそう。
皮がないことで甘みを感じやすいというメリットも!
【トマトの冷凍保存2】刻んで冷凍
ざく切りした後、ジッパー付きポリ袋に入れて冷凍する方法もあります。
あらかじめカットしてあるので、パスタソースを作るのにも便利ですし、煮込み料理の隠し味に使うのもおすすめです。
冷凍する時は、平らにならして密封するのがコツ。使う時に、必要な分だけパキンと折ればいいので便利です。
トマトは下ごしらえをしてから保存すれば、さらに時間短縮に
冷蔵保存でも冷凍保存でも同様ですが、トマトは下ごしらえを済ませてから保存すると、料理をする際の手間が省けて時間短縮に。以下に、トマトの下ごしらえの方法をご紹介します。
トマトの皮をむく方法
●湯むきで皮をむく方法
1. トマトを洗い、下準備をしておきます。この時、トマトの表面に、十文字に切れ込みを入れておくと皮がむけやすくなります。
2. 鍋に湯を沸かし、沸騰したらトマトを入れる
3. 切り込みを入れた部分の皮がめくれてきたら冷水にとる
4. トマトの皮をむく
●ガスの火で皮をむく方法
1. トマトのヘタの部分にフォークを刺す
ガス火で行う場合は、十字の切り込みを入れる必要はありません
2. トマトをガスコンロの火にかざして、まんべんなく火が当たるように回しながら焼く
3. 皮がめくれ上がってきたら、冷水にとる
4. トマトの皮をむく
※フォークが熱くなるので、やけどに注意しましょう。
皮をむいたトマトは、すぐに食べる場合は冷蔵で保存し、すぐに食べない場合は冷凍で保存しましょう。
トマトの種を取る方法
サンドイッチなど、水っぽくしたくない料理にトマトを使う場合は、種を取り除くのがポイントです。
1.トマトを横半分に切る
2. スプーンで種をすくい取る
種を取り除いたトマトは冷蔵で保存し、なるべくすぐに食べ切るようにしましょう。
おいしいトマトを選ぶには?
冷蔵・冷凍保存の方法が確認できたら、トマトの選び方を確認しておきましょう。
おいしいトマトを選んで、日々の料理に活かしたいですね。
● ヘタの部分に注目
ヘタが濃い緑色のものを選びましょう。
● 実のハリ感に注目
皮がよく色づいてムラが無いものを選びましょう。手に持った時ずっしりと重みを感じるのもポイントです。
また、肩の部分(ヘタの周りの部分)やその周りが固く締まって張っているかも確認しましょう。傷があるものは傷みやすいので、避けます。
「トマト」をおいしくいただくレシピまとめ
日本酒で「フルーツトマトの蜜煮(コンポート)」
煮崩れなし「冷やしトマトおでん」
ご飯がススム「揚げナスとトマトのチリソース」
酸味さわやか!「トマト入り和風麻婆なす」
離乳食にも!「焼きトマトとアボカドのサラダ」
おわりに
トマトの保存には、冷蔵・冷凍する方法と、それぞれにコツがありました。たくさんいただいた時なども、これならおいしく使い切れそうですね。野菜室や冷凍庫に常備して、いつでもおいしく食べられるとよいですね。
参考:カゴメ株式会社「[超便利!トマトの冷凍保存]保存のコツと活用法&簡単アレンジ」
参考:カゴメ株式会社「[トマト]おいしいトマトの見分け方と、保存のコツ」
参考:カゴメ株式会社の野菜専門メディア「VEGEDAY(ベジデイ)」