ニラは【冷凍保存】すれば長期保存できる!
提供:小島香住
「ニラは冷凍しても、加熱調理をすれば、食感がほとんど変わらない野菜。凍ったままカットもできるので、そのまま冷凍しても自在に調理できますよ」と小島さん。
「気づけばくたくたになって、傷んでしまいがちなニラですが、冷凍してしまえばフードロスも防げます。ただし、生で食べる場合は、生特有のシャキシャキ感が損なわれるので、注意してください。また、常温でおいておくと、数時間でしなびてくるため、常温保存は向きません」(小島さん)
【保存期間の目安:約1カ月】ニラを冷凍する場合の下処理〜手順
「用途が決まっていない場合は、冷凍庫のサイズ感にあわせて大きめに、もしくはみじん切りなど、好みのサイズにカットして、冷凍してください。洗った水分をしっかり拭き取っておくことで、冷凍してもニラ同士がくっつきにくく、取り出しやすくなります」(小島さん)
【下処理の手順】
1.土がたまりやすい根元をしっかり洗う
ボウルに水をため、根元に挟まった土を洗う
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2.葉の部分は傷つきやすいので、さっと洗う
3.根元の固い部分を1cm程度、切り落とす
提供:小島香住
【冷凍の手順】
1.ニラは洗った後、しっかり水分を拭き取る
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2.好みの大きさにカットする
3.保存袋に入れ空気を抜き、平らにしてから冷凍する
使いやすい分量ごとにラップで包み、小分けにしてもOK
【冷凍後の使い方】
1.長いまま冷凍した場合は、凍ったまま手早くカットする
「解凍すると食感が損なわれるので、凍ったまま手早く作業するのがポイントです」(小島さん)
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2.凍ったままさっと加熱調理する
「加熱しすぎても食感が悪くなるので、最後に入れて余熱で火を通す程度で大丈夫です」(小島さん)
ニラは【冷蔵保存】で生の食感を楽しもう
提供:小島香住
「ニラは、すぐに使う予定がある場合は、冷蔵保存でもOK。特に生食で食感を楽しみたい場合は、冷蔵保存にしてください。ニラは乾燥に弱いので、キッチンペーパーに包み、その上からラップをして立てて野菜室に保存するのが基本です。立てて保存するのが難しい場合は、半分の長さにカットしても大丈夫です」(小島さん)
【保存期間の目安:3〜4日】ニラは立てて野菜室で冷蔵保存
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- 販売用の袋から出し、乾いたキッチンペーパーで包んだら、さらにラップで包む
- 野菜室で、立てて保存する
「カットした場合は、匂いが出るので、ラップに包んでから保存袋などに入れると良いでしょう。ラップをしない場合は、保存袋の空気をしっかりと抜いてください」(小島さん)
【保存期間の目安:約2日】カットしたニラは水に浸けて冷蔵保存
「生の食感を残したい場合、ニラを水に浸けて保存する方法もあります。ざく切りにしたニラを保存容器に入れ、ひたひたになるまで水を入れて、ふたをして冷蔵保存します。この方法は、食感はキープできますが、香りや栄養成分が水に溶け出てしまうため、長期間の保存はおすすめできません」(小島さん)
栄養素や香りを保てる期間の目安はおよそ2日程度なので、短期間の保存に向いているそうです。また、生食するために、香りや辛みを少し弱めたい人にも、おすすめの方法なのだそうです。
【醤油漬けにして冷蔵保存】で万能調味料に早変わり!
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刻んだニラを調味料に浸けて冷蔵保存をすると、約1カ月程度、保存しながら「万能調味料」として活用することができると小島さん。冷ややっこや麺類、厚揚げにのせるなどして、手軽に副菜が完成するのが魅力です。
「シンプルな醤油漬けにして、調理の際に他の調味料をプラスすれば、活用の幅も広がります。冷蔵庫で1カ月ほど保存できますが、ニラの色合いや食感は、時間の経過とともに変化していきますので、お好みで食べるタイミングを調整してみてくださいね」(小島さん)
【保存期間の目安:約1カ月】ニラの醤油漬け
<材料>
ニラ・・・1束
醤油・・・大さじ4
ゴマ油・・・大さじ2
- ニラを洗った後、しっかり水分を拭き取る
- ニラを1cm程度に刻んで、消毒した瓶などの保存容器に入れる。
- 醤油とゴマ油を混ぜたものを注ぐ
- 半日程度漬けたら、出来上がり
「お好みで、ラー油や酢、ニンニク、ゴマなどを加えて、チヂミのタレや煮卵のタレなどにアレンジしてもおいしいですよ!」(小島さん)
保存容器は必ず消毒を!!
提供:小島香住
「ニラを醤油に漬けた万能調味料を長期保存するには、必ず保存容器を消毒してください。煮沸消毒でも良いですが、食品にも使えるアルコールスプレーでの消毒が手軽でおすすめです」(小島さん)
おいしいニラの見分け方

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「ニラはしなびやすい野菜なので、葉にツヤがあってみずみずしく、葉先までピンとのびているものを選んでください。葉の幅が太すぎず1cm程度で、緑が濃すぎないものを選ぶと、食感が良いでしょう。また、切り口が乾燥しすぎていないものを選ぶとベストです」(小島さん)
ニラの栄養素や健康に役立つ効果は?

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「ニラに含まれる独特の香り成分である硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助け、糖の分解を促進します。これにより、消化促進や食欲増進などの作用があり、胃腸の働きを助けるため、疲労回復効果も期待できます。また、ニラにはカルシウムの吸収を助ける、ビタミンKが豊富に含まれているのも特徴です」(小島さん)
ニラを使ったおすすめレシピ

いますぐ試したい、ニラを使ったおすすめレシピはこちら!
おわりに
油断すると、すぐにしなびてしまい、無駄にしてしまいがちなニラですが、冷凍を上手に活用することで、無駄なく時短で調理できることがわかりました。また、万能調味料にして保存すれば、アレンジが楽しくなりそうです。栄養豊富なニラを、これからは気軽に取り入れられそうですね!



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