10分でできる網戸掃除の方法とは!? プロの技をご紹介!
「網戸を取り外す必要もなければ、手間もかかりません。10分ほどで網戸はきれいになりますよ」
そう笑顔で教えてくれるのは、NPO法人日本ハウスクリーニング協会の高橋敬子さん。10万部を超えるロングセラー「プロが教える 『15分掃除』がわが家を変える! 」などの監修を手掛けるお掃除のエキスパートです。
それにしても、網戸掃除が10分ほどで簡単にできるって本当なのでしょうか・・・?
高橋さん曰く、網戸掃除は水垢や油汚れといった「こびりついた汚れ」に比べれば、とても簡単なのだとか。
掃除の鉄則は、「軽い汚れは軽いうちに! 」ということ。網戸の主な汚れはホコリ。まずはホコリをきちんと取り除くことがポイントのようです。
ご自身でのお掃除が難しい方や、ピカピカにならない方はプロに頼んでみましょう。
網戸の掃除に必要な道具とは?
網戸掃除には、以下の道具を使用します。全てホームセンターなどで購入できますよ。
- 毛が細く密度の高い大きめのブラシやはけ
- 水の入ったバケツ
- 大きめのスポンジ
- 水拭き用雑巾
- 乾拭き用雑巾(窓掃除をする場合のみ)
10分で網戸を掃除する3つのステップとは?
面倒に思いがちな網戸の掃除も、主な掃除方法は以下の3つのステップだけ。意外と簡単だと思いませんか?
- ブラシで網戸のホコリと溝部分をしっかりと丁寧に払う
- 水を含んだスポンジで、網戸を下から拭いていく
- 水拭き用雑巾で網戸を拭う
では、それぞれのステップについて、詳しく見ていきましょう。
【網戸の掃除方法 その1】ブラシでホコリを払う
網戸掃除というと、まずは水拭きから始めそうですが・・・実は、その方法はNG。
ホコリを水に濡らしてしまうと、ホコリが泥汚れ(=重い汚れ)へと変化してしまいます。この方法は雑巾が真っ黒になるし、無駄な手間が増えるのでオススメできません。
掃除の基本は「軽い汚れを取り除くことから始める」こと。では網戸掃除の場合、どのようにホコリを取ればいいのでしょう?
(高橋さん)「カー用品店などで売っている洗車ブラシが◎。
馬毛ブラシのような毛が細く、密度の高いものですね。網戸の目に毛が入り込まなければホコリは取れません。
100円ショップで売っているようなブラシは毛が太いため、網戸の目に入らないものも。ホコリを掃き出せるはけやブラシが必要です。面の大きいブラシであればあるほど、簡単に網戸のホコリを取り除けますよ」
高橋さんのアドバイスを受け、カー用品店にて洗車ブラシを500円ほどで購入!
「洗車ブラシは、網戸掃除に加え窓のすみや溝にたまったホコリも掃き出せるので、一家に一つあると重宝しますよ」と高橋さんが教えてくれるように、たしかに一つあるだけでさまざまなシーンで活躍するので便利です。
(高橋さん)「網戸をブラシで掃き出すときは、部屋の中にほこりが入らないように、窓は必ず閉め切って行うこと。
久しぶりに網戸を掃除すると、飛散するホコリの量がすごいことになります(笑)。マスクを装着して掃除をした方がいいでしょうね」
そんなわけで我が家の網戸とご対面。改めて見ると、相当汚れていますね・・・。
教えてもらったように、横から横にブラシでしっかりと網戸を掃くと、ものすごい量のホコリが! 定期的に網戸掃除をしていない人は、マスクは必須です。こんなにホコリが溜まっていたとは・・・。
「このホコリの網の目を通して行った換気に効果があったんだろうか」と、思わず今までの行いを疑ってしまいます。一方で、確実に網戸がきれいになっていくことを実感。ブラシで掃き出すだけで、こんなにきれいになるなんてビックリです。
(高橋さん)「網戸を掃除しないと、網戸に溜まったホコリが雨風などによって窓ガラスに付着し、窓が汚れてしまいます。網戸掃除を放っておくと、その分だけ窓も汚れやすくなる。定期的にブラシで掃き出すだけで、窓の汚れも変わってきます」
網戸を掃除するついでに、ブラシですみや溝のホコリもきれいにしておくのがオススメです。
(高橋さん)「網の目のホコリに加え、あらかじめ溝のホコリも掃き出しておくことで、水にぬらしたときに泥汚れ(=重い汚れ)になることを防げます。
泥汚れを拭き取るために、雑巾でゴシゴシと拭くのは効率的ではありませんよね」
【網戸の掃除方法 その2】水を含ませたスポンジで網目に水を通す
ブラシでホコリを取り除いた後は、水にぬらしたスポンジで網戸の網目に水を通していく。冒頭で紹介したように、いきなり水拭きをすると網戸の目に固体化したホコリが詰まってしまうので注意が必要です。
(高橋さん)「スポンジは何でも良いですが、お風呂などを洗う大きめのスポンジだと面が大きいので、楽に掃除ができますよ」
スポンジで網目に水を通すときのポイントとして、「下から上へスポンジを動かす」と言う高橋さん。
(高橋さん)「あまりに網戸の汚れがひどい場合は、スポンジの水を通したあとに弱アルカリの中性洗剤などを混ぜた水で、もう一度こすった方がいいでしょう。その際、水のたれ染みがついてしまうため、下から上へとスポンジを動かすことがオススメです。水を使うときは、基本的に“下から上へ”ということを心がけると良いと思います」
ちなみに、水通しをせずに、はじめから中性洗剤が混ざった水を含んだスポンジでこすっていくことはダメなのでしょうか?
(高橋さん)「お風呂掃除をするときに、水通しといって最初にシャワーで浴槽をぬらしてから洗いますよね? 同じ原理で最初に水を通してから洗剤を使うと、洗剤が満遍なく行き渡ります。網戸の目の中に一度水を通すことで、汚れが落ちやすくなりますよ。汚れがひどくないなら水洗いだけで充分です」
高橋さんの言葉どおり、まさに仕上げは水だけでOK! 見てください、このよみがえった網戸のきれいさ! 掃除する前後で比較すると、その差は明らかですよね。
なお、水が下に垂れてしまうと困る場合、こんな風に裏側に雑巾を当てて、スポンジでこすっていくのがオススメ。裏側から余分な水は吸い取りつつ、汚れを落としてくれます。洗剤をつける場合も同様ですよ。
【網戸の掃除方法 その3】水拭き用の雑巾で網戸を拭く
高橋さんの教えどおり、ブラシで掃いてスポンジで水を通すだけで、かなり網戸は美しくなるのです。最後に雑巾で水拭きして、スポンジの水を拭い取れば終了。乾拭きもしなくて大丈夫です。
あらかじめ溝のホコリや塵も取り除いていたので、したたり落ちた水によって溝の部分が汚くなることもありません。サッと雑巾で拭えば、溝の部分もすぐきれいになりますよ。
最後の水拭きは、網の目の水を拭い取るように行います。
網戸の掃除は本当に簡単で、なぜ今まで大変な作業だと思い込んでいたのか分からないほど。
(高橋さん)「幹線道路沿いや、花粉の多い地域にお住まいの方は、網戸も汚れやすくなります。また、花粉に加え黄砂なども飛来する春は、網戸や窓がもっとも汚れる季節ですから、なるべく定期的に網戸を掃除するようにしたほうがいいですね」
日本ハウスクリーニング協会が、北里環境科学センターに協力を依頼し行った「網戸の残留花粉調査」では、3月下旬から4月初旬の約2週間で、1平方メートルあたり平均4528個の花粉が付着していることが明らかになりました。
この結果からも、花粉対策を行うなら、網戸掃除も欠かせないことがわかりますね。どれだけ対策を講じても、網戸にものすごい量の花粉が付着していたら、換気の度に影響を受けてしまうことになります。
でも、高橋さんが教えてくれた方法なら、パパッと簡単にできるはず。その手軽さに、きっと驚きますよ!
ついでに窓掃除も!
(高橋さん)「網戸掃除用に使ったスポンジや雑巾は、そのまま窓掃除にも転用できます。せっかく網戸の掃除をするのですから、窓も水拭きをしてきれいにしてみてはいかがでしょう?
ただし窓を拭く際は、必ず最後に乾拭きをすること。裏を返せば、乾拭き用の雑巾以外は、網戸掃除と窓掃除は同じ道具で行えるんです。
網戸と窓がきれいだと換気もより効果的。気持ちのよい風を家に招き入れるためにも、網戸の掃除を忘れないでくださいね」
実は効果なし!? 「網戸掃除でやってしまいがちなNG」とは?
お掃除シート
フローリング掃除で使うお掃除シート、手軽だし、高い所まで届くので、網戸掃除に使っている方も多いかもしれません。
でも、シートでは網目の中まで入り込まないので、汚れが軽い時は良いですが、ひどい汚れの時はやはりブラシの方がオススメだそう。
メラミンスポンジ
同様に、メラミンスポンジや古ストッキングなども軽い汚れの時ならいいのですが、ひどい汚れの時には、上でご紹介したように「ブラシ→スポンジ→雑巾」の流れで掃除を進めた方が効果的です。
おわりに
網戸は外気と接しているので、汚れがたまりやすい場所。それなのに、意外と掃除を後回しにしがちですよね。今回高橋さんに教えてもらった方法なら10分でできて、作業も3つのステップだけなので簡単です。ぜひ、試してみてくださいね。
窓の頑固な汚れはプロに依頼するのもおススメ!
後回しにしてしまいがちな網戸や窓の掃除。気づかないうちに頑固な汚れが蓄積してしまった・・・という方も多いのでは。
そんな時は、一度ハウスクリーニングの専門業者にお願いしてみるのもおススメです。
砂埃、粉塵、タバコのヤニ等の汚れ、結露によるカビなど窓の周りは汚れがいっぱいです。
東京ガスのハウスクリーニングは、自社研修を受けたプロが、ガラス部分はもちろん、ほこりの溜まりやすい網戸やサッシまで、徹底的に汚れを落とします。
ご自宅向けにはもちろん、ご両親へのプレゼントにも喜ばれること間違いなしです。
Webで簡単にお申し込みもできます。ぜひお試しください!