【父の日の由来】父の日はいつ? どこの国で生まれたの?
日頃のお父さんの苦労をいたわり、感謝する「父の日」。毎年、6月の第3日曜日と定められていますね。
2024年は6月16日(日)になります。
父の日が設立された由来は、実は「母の日」にあるそう。
100年ほど前、アメリカのワシントン州で、ジョン・ブルース・ドット夫人が「父の日」を提唱したのが始まりとされています。
当時のアメリカは「母の日」が広がり始めたころ。1909年に教会で母の日の説教を聞いていた夫人は、「父を称える日もあるべきだ」と牧師協会に父の日の設立を嘆願しました。
彼女の母は、彼女が幼い頃に早逝しており、母亡きあと父が男手ひとつで、6人の子を育て上げました。末娘だった彼女は、父を大変敬愛していたそうです。ちなみに6月になったのは、彼女の父の誕生日がある月だったからだとか。
その流れは各地に広まりました。1972年にはニクソン大統領が国の記念日として宣言し、正式に祝日として認められたそうです。
【父の日の由来】日本にはどのように伝わったの?
アメリカで「父の日」が制定された後、日本でも徐々に認知されるようになりました。1981年には、社団法人「日本メンズファッション協会」が主体となり「日本ファーザーズ・デイ委員会(FDC)」を設立します。
きっかけは、1980年に協会の当時の理事長がニューヨークに訪れたときのこと。国際会議でアメリカの「Father’s Day Campaign」という催しを紹介されたそうです。当時、日本では「父の日」と冠した催しはありませんでした。
FDCはそれ以降も、各界の著名人を「ベストファーザー」として「イエローリボン賞」を贈ったり、作文や似顔絵のコンクールなどを行ったりするなど、日本での「父の日」の啓蒙活動を行っています。
父の日には黄色いバラが一般的?「黄色」がテーマの理由は?
母の日はカーネーションを贈るのがお決まりです。父の日は定番と言える花はありませんが、バラを贈る人が多いようです。これは、ジョーン・ブルース・ドット夫人が父の墓前にバラを供えたことに由来しています。
また、日本ファーザーズ・デイ委員会では、「黄色のリボン」を父の日のモチーフとして定めています。
アメリカでは黄色いリボンは「愛する人を守るもの」を象徴します。また同色には「家族の愛情や尊敬」を表すという意味もあるんだとか。
父の日のイメージカラーである「黄色」を「バラ」と合わせて、黄色いバラを贈ったり、夏を感じられる「ひまわり」などの「黄色い花」を贈る人もいるそうです。
世界の父の日はバラバラ? 他の国での由来は?
「父の日」はアメリカや日本だけでなく、世界の国でも祝われています。ただ、父の日の時期は各国バラバラ。母の日が多くの国で「5月の第2日曜日」と共通しているのとは対照的です。
オーストラリア
9月の第1日曜日が父の日。家族でバーベキューなどをして、アウトドアを楽しむそうです。
イギリス
6月の第3日曜日が父の日。感謝の気持ちを綴ったメッセージカードを贈ります。
イタリア
イエスの養父・聖ヨゼフの日、3月19日を父の日として祝います。
韓国
5月8日に「父母の日」として祝います。元々は「母の日」でしたが、1973年に変更されたそう。儒教の影響で「親孝行」の気持ちが強い韓国の人にとっては、特別な日のようです。花だけでなく、お金や商品券も贈ります。
台湾
8月8日が父の日。中国語の「パパ」と「八八」の発音が似ているからだそう。
この8という数字は中華圏において吉数とされています。理由は「八」の発音が「お金持ちになる」という意味の「發財」の「發」と同じだからだそうですよ。ちなみに香港や中国は、日本と同じ6月の第3日曜日です。
フィンランド
11月の第2日曜日が父の日です。スウェーデンやその他の北欧の国もこの日の場合が多いんだとか。北欧の国には11月に祝日がなかったため設定したとされています。
そのほか、タイは国王の誕生日、ドイツはキリスト昇天祭を父の日とするなど、中身がそれぞれ異なる場合もあります。またエジプトでは、母の日があっても父の日がないそうです。
父の日のプレゼント、もらって嬉しいものとは?
Yahooショッピングのトレンドリサーチ(2018)によると、もらって嬉しいプレゼントの1位は「直筆の手紙」、2位に「お酒」、3位に「手作りのもの」と続いています。
手作りのものや似顔絵、肩たたき券など、値段によらず心のこもったプレゼントも喜ばれる傾向にあるようですね。また、お酒やファッション小物、趣味・スポーツ用品が嬉しいという人も。お父さんの好みに合わせて選ぶと良さそうですね。
手紙やプレゼントと合わせて、お父さん好みの「手作りの料理」もプレゼントされてはいかがでしょう? 栄養満点なおかずやおつまみで、日頃の感謝の気持ちを伝えましょう。
ボリューム満点&ビールにも合う「父の日レシピ」
毎日がんばっているお父さんに感謝の気持ちを込めて、おいしい料理を手づくりしませんか?
ビールに合うおつまみやボリューム満点のごはんなど父の日にピッタリなレシピをご紹介します。おいしい料理で素敵な「父の日」をお過ごしください♪
その他、ウチコトでは「レモンサワーに合うレシピ」や「ごちそうレシピ」もご紹介。ぜひ作ってみてくださいね!
おわりに
「父の日」の由来には、母の日の普及が大きく関わっていたんですね。お父さんに贈り物をする機会はなかなか無いもの。ぜひ父の日には、お花やプレゼントと共に感謝を伝えてみてくださいね。
参考:日本ファーザーズ・デイ委員会
参考:農林水産省「歳時とお祝いのご挨拶 花を『贈る』ということ」
参考:日比谷花壇「父の日のお話」