鶏ムネ肉と鶏モモ肉の違い
鶏ムネ肉と鶏モモ肉の違いを以下の3つの項目に分けてご紹介します。
違いを知って調理をすればさらにお料理の幅がひろがりそうですね。
- 部位と栄養成分
- 味の違い
- 適した料理
鶏ムネ肉と鶏モモ肉の違い「部位と栄養成分」
上記の図を参照し、ご紹介すると、
鶏ムネ肉(むね)と鶏モモ肉(もも)は部位自体は近い場所に位置していることがわかりますね。
しかし肉の性質には違いがあります。
鶏ムネ肉
鶏はよく胸を動かすため、脂肪が少なく締まった肉でタンパク質が豊富。また糖質やタンパク質・脂質をエネルギーに変える作用があるナイアシンが多いのも特徴です。見た目はやや白っぽい色をしています。
鶏モモ肉
足の付根からモモの部分の肉。程よく脂肪分があり、タンパク質に加え鉄分、ビタミンB2も多い部位です。色は赤みがかっています。
鶏ムネ肉と鶏モモ肉の違い「味、食感の特徴」
それぞれの味や食感の違いも特徴的なので早速見ていきましょう。
鶏ムネ肉
脂肪が少ないため、味は淡白でサッパリ。でも、うまみ成分であるイノシン酸が鶏モモ肉より豊富で、味わい深いんです。
また、調理法により食感がパサパサになったり硬くなりやすいのも特徴のひとつ。鶏ムネ肉は筋肉の膜が薄く、水分が逃げやすいので起きてしまう現象だそう。
鶏モモ肉
適度に脂がのっていて、ジューシーでコクと旨味のある味わいです。
肉質はやや硬めですが、いろんな味付けに合います。出汁の役割も果たすことから和食の煮物にも欠かせない存在と言われています。
うまく使い分けたい! 鶏ムネ肉と鶏モモ肉、それぞれ適した料理は?
鶏ムネ肉や鶏モモ肉、それぞれに適した料理をご紹介します。
鶏ムネ肉
鶏ムネ肉のうま味を活かしてスープや煮込み、蒸し料理や揚げ物に。
鶏ムネ肉は欧米料理や中華料理に使われることが多く、「足し算の料理」に向いていると言われます。大切なのは調味。スープやソースで味を加えるほうが向いています。鶏のコンフィやバンバンジー、ボリュームが欲しかったらチキンカツなどにも。
水分が逃げやすい鶏ムネ肉を柔らかく仕上げる調理の裏ワザ
加熱前に肉全体をフォークなどで刺し、ビニール袋に水、塩、砂糖を溶かします。そこへ鶏ムネ肉を入れもみ込みます。砂糖には保水効果があり、鶏肉の水分を逃さない働きをしてくれるとか。この下ごしらえをするだけで、加熱後もしっとりした食感になるそうです。
鶏モモ肉
一方、鶏モモ肉は和食にむいています。和食の基本は「引き算の料理」。素材の持ち味を活かした料理で、煮物や、照り焼き、唐揚げなどにおすすめ。
脂肪分が気になる方は、皮を取り除いて調理してもいいですね。皮のまま焼く際には、焼いたときに縮みやすいので、皮を事前にフォークで刺しておきましょう。
鶏ムネ肉と鶏モモ肉を美味しく保存する方法は?
鶏ムネ肉と鶏モモ肉を冷蔵保存する場合
鶏ムネ肉と鶏モモ肉、どちらも買ってきたら一度パックの包装を開けて、薄く平らに伸ばしてラップに包み直しましょう。この時、パックから出したついでに塩で下味をつけると、より旨味が増しますよ。
夏場は、パックの中に熱をもっている場合もあるので、きちんとラップに移しかえた方が良いそうです。
鶏ムネ肉と鶏モモ肉を冷凍保存する場合
鶏ムネ肉と鶏モモ肉も、買ったその日に食べるのが理想的ですが、難しい場合はなるべく早く冷凍しましょう。いかに新鮮なうちに冷凍できるかが、解凍後の風味に大きく影響します。購入するときも、なるべく新鮮な鶏肉を選ぶようにしましょう。
お肉の冷凍保存や解凍方法については、以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
大人も子供も大好き! 鶏ムネ肉と鶏モモ肉のおいしいレシピ5つ
鶏ムネ肉と鶏モモ肉の違いをしっかり把握できたら、ぜひ作っていただきたいメニューがこちらの5選です。
定番のから揚げに照り焼き、グリルチキンやローストチキン! 鶏肉レシピは大人も子供も大好きですよね。「鶏肉の鉄板レシピ」5選、ぜひお試しください。
おわりに
鶏ムネ肉と鶏モモ肉の違いは脂肪分の多さや味などにありましたね。まとめると、
鶏ムネ肉
脂肪分が少なく、味はあっさりと淡白。調理法によってはパサつきが気になるので下ごしらえで対処を。
鶏モモ肉
程よい脂肪分でコクのある部位。カロリーが気になる時は皮を取り除くのが良いでしょう。焼く調理をする時は皮などをフォークでよく刺して調理を。
上記の違いを覚えて、日々の献立づくりに役立ててくださいね。