生クリームの正しい保存方法とは?
実は生クリームはとてもデリケートで、温度変化だけではなく振動にも弱いという特徴があるんです。
生クリームを保存する時は、10℃以下であまり出し入れしない場所がオススメです。特に以下の点には注意しましょう。
- 凍結する可能性があるので、冷蔵庫の冷気の吹き出し口付近に保管しない
- ドアの振動で固まる可能性があるので、ドアポケットには保管しない
使える? 使えない? 生クリームの捨て時とは?
生クリームは傷みやすい食品です。
- 変なニオイがする
- 苦味や酸味がある
- 変色している
などの場合には、使用せずに速やかに処分してください。
生クリームが「固まっているだけ」ならまだ使える?!
固まってしまった生クリームは、ニオイや味に問題がなければ使うことができます。ただし、再びホイップを作ることはできません。シチューのコク出しなど、料理に活用してくださいね。
【余った生クリームの活用法 1】他の料理に使う
生クリームはスイーツだけではなく、メイン料理や副菜にも使えますよ。
【生クリーム活用法 1】おかずやスープに
生クリームは料理に濃厚なコクを加えます。料理に牛乳を使う場合、分量の一部を生クリームにすると濃厚な味わいになりますよ。
定番の使い方は、シチューやホワイトソースに使うこと。牛乳だけでは出せない濃厚な味わいに。カレーやビーフシチューにトッピングするのもいいですね。味だけではなく、見た目のアクセントにもなりますよ。
【生クリーム活用法 2】カフェオレやミルクティーに加える
コーヒーの上にホイップクリームを浮かべて「ウインナーコーヒー」にすれば、コーヒーの苦味がまろやかになり飲みやすくなります。紅茶、ココアなど、お好みのドリンクに使用してみてくださいね。
生クリームの余る量はその時によって違いますよね。
以下は管理栄養士など食の専門家による余った生クリームの活用レシピです。ごく少量余った場合から、パッケージ半量の100mlが余った場合まで、多様なレシピがありますよ。
捨てないで!「余った生クリーム」活用レシピまとめ
【余った生クリームの活用法 2】バターを作る
手作りバターをつくる方法もあります。200mlの生クリームだと、バターが約80gできますよ。作り方は振るだけなので、お子さんと一緒に作っても楽しそうです。
生クリームを使ったバター作りに必要なもの
- 乳脂肪分40%以上の生クリーム・・・200ml
- 食塩・・・少々(無塩バター作りなら不要)
- 1000ml程度の液体が入る広口のフタ付き容器
乳化剤を使っていない「純乳脂肪」タイプの生クリームを使いましょう。生クリーム以外のホイップ用のクリームは、乳化剤が添加されているため、バターができるまでに時間がかかってしまいます。
生クリームを使ったバターの作り方
- 容器と生クリームを冷蔵庫でよく冷やす。
- フタをしっかり閉めた容器を10~20分程度よく振る。保冷剤などを容器にあててタオルでくるみ、冷やしながら振ると効果的です。
- 固まりと白い水(バターミルク)に分かれたら、固まりだけをボウルなどに取り出す。この固まりがバターです。
- ゴムべらなどで均一に練り上げる。
- 有塩バターにする場合は、食塩を少々加える。
手作りバターですから、冷蔵保存し、なるべく早めに食べるようにしましょう。
また、手作りバターは小学生の自由研究にもぴったり。こちらの記事も見てみてくださいね。
小学生の自由研究に! バターを作って化学変化を実験【東京ガス 食情報センター】
【余った生クリームの保存方法】ホイップして冷凍保存する
ホイップした生クリームは冷凍保存が可能です。使う時は、冷蔵庫でゆっくり解凍しましょう。
作りたてよりも風味は劣りますので、デコレーションで使うよりは、料理に使用するのがオススメです。
また、ホイップする前の液状の生クリームは冷凍保存はできません。一度冷凍すると、クリームの成分が分離してしまうためです。
おわりに
料理に入れたり、バターを作ったり。実はホイップ以外にもいろいろな活用法のある生クリーム。ホイップ作りで余ったものは、別の用途でおいしく使い切りたいですね。デリケートな食品ですので、保存方法には注意しましょう。
参考: 雪印メグミルク株式会社「ミルクアカデミー」