子ども部屋を自分で片付け・掃除することが大切な3つの理由
子ども部屋を子どもが自分で片付け・掃除することは、なぜ大切なのでしょうか?
その理由は3つあります。
1. 物をなくしやすくなる
物を整理整頓する習慣が付いていないと、物をなくしやすくなります。
それは学校でも同じこと。将来的には職場でも、机周辺などが片付けられない・・・ということになりかねません。
2. 埃やアレルギーが心配
子どもが過ごすことの多い部屋が汚いと、埃が溜まったり、ダニが発生も。衛生的にも、ハウスダストやダニのアレルギーの観点からも心配です。
3. 一人暮らし・結婚後に大変
片付け・掃除が身についていないと、家を出て一人暮らしをしたときなどに自分で片付けることができず、大変な思いをすることも。
友達に呆れられてしまったり、結婚した後もパートナーを困らせてしまうかもしれません。
そうは言っても、子どもにやってもらうのはなかなか難しい・・・というご家庭も多いでしょう。
そこで、東京ガス都市生活研究所の調査「子供に聞いた自分の部屋と家族に対する意識」をもとに、実際の子ども部屋の掃除の実態と、子ども自身が掃除をできるようになるための方法についてご紹介します。
子ども部屋の掃除、他の家では誰がやっているの?
実態として、子ども部屋の掃除は誰がやっていることが多いのでしょうか?
気になる「他のお宅の掃除事情」の調査結果がこちらです。
子ども部屋を持つ「子ども」へのアンケートで、「自分で部屋の掃除をする」と答えたのは、小学生で1~2割、高校生になっても男子は約24%、女子は約35%と少ない結果でした。
子ども部屋の掃除は親がやっている、という様子がうかがえます。
子ども部屋に親が勝手に入るのは嫌じゃないの?
子ども部屋に親が勝手に入るのは、特に思春期の子どもは嫌がるのでは? と気を遣う方もいるのではないでしょうか。
下のデータは、「自分の部屋を勝手に掃除されるのは嫌かどうか」に対するアンケート結果です。
アンケートによると、女の子の方が比較的嫌がる傾向があるようで、小学生の女子13~16%、高校生の女子は約35%が「嫌だ」と答えていました。
しかし、全体的に見ると「嫌だ」と感じる子どもの割合は高くないようです。
自分が部屋にいないとき、部屋のドアはあけていく?
上のデータは、「自分が部屋にいないときに、部屋のドアを開けていくかどうか」のアンケート結果です。
これによると、「自分の部屋を出るときにドアを開けていく」と答えた子どもは、小学生だけでなく中高生でも多く見られます。この結果からも、「自分の部屋に勝手に入って欲しくない」といった意識が薄いと言えそうです。
子どもにとって「自分の部屋は自分のテリトリー」という感覚は、意外と薄いのかもしれません。
子ども部屋の掃除、親が手伝う3つのポイント
子ども部屋の掃除を親がやっているのは我が家だけじゃなかった…と安心する反面、ちょっと残念な結果でもありますね。
しかし、小学生でも自分で掃除している子どもがいることも、調査から垣間見ることができます。子どもが自分で部屋を掃除できるようになるために、親が手伝ってあげたい3つのポイントをご紹介します。
1. 物の「収納場所」を決めるお手伝いをする
物が散らかってしまうのは、「収納場所」が決まっていないからです。
まずは、物の定位置を決めるのを手伝ってあげましょう。
子どものものは子ども部屋にしまいがちですが、まだ年齢が低い場合など、リビングで過ごすことが多ければ、リビングに子どもの物を収納する場所を作ったほうがよい場合もあります。
子どもの物だから子ども部屋へ、と決めてしまうと、物を使う度に持ち運ぶのが面倒になってしまい、結局片付けの習慣が身につきません。子どもの行動パターンに合わせて収納場所を考えてあげましょう。
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみて下さい。
2. 物の収納方法を決めるお手伝いをする
場所が決まったら、次は収納方法です。
これも、できるだけ楽チン・簡単で、子どもが自分でできる方法を一緒に考えてみましょう。
散らかしっぱなしでは怒られるからと、何でも見えないところに放り込んでしまうこともあります。このような癖がついてしまうと、学校でも机の中やランドセルの中がぐちゃぐちゃ・・・ということになりかねません。見た目だけをキレイにするのでなく、簡単にできて、かつある程度整頓されている、という状態が理想です。
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみて下さい。
3. 子ども部屋用の掃除道具を用意する
子どもに片付け・掃除をしてもらうコツは、とにかく「楽チン・簡単」にすること。そのためには、掃除道具も子ども用のものを、子ども部屋に用意してあげることがおすすめです。
年齢に合わせて、子どもが使いやすいものを選びましょう。
小さなホウキやチリトリ、ハンディタイプの埃取り、コロコロ、ハンディクリーナー、スティックタイプの掃除機など、自分専用だと思うと、子どもも張り切って使ってくれるかもしれません。
メインの部分は親がやってあげたり、後からこっそり細かい部分の仕上げをしてもいいのです。子どもが少しでもやってくれたら褒めて、自分でできることを少しずつ増やしていけると良いですね。
おわりに
東京ガス都市生活研究所の調査とともに、子ども部屋の掃除についてご紹介しました。
親の手間を減らすためだけでなく、子どもの将来のためにも、自分でお掃除できる習慣をつけていけたらいいですね。
東京ガス都市生活研究所 都市研究レポート「子どもに聞いた自分の部屋と家族に対する意識」