クレヨン汚れの色々な落とし方一覧
基本的に、クレヨンは石油から合成された顔料を使っているため、油性の汚れです。そのため、油汚れを落とす道具を使います。
いきなり水拭きをすると、汚れが広がって悪化してしまうことがあるので注意が必要です。場所・素材別に、クレヨン汚れを落とすには、以下の方法があります。
【木製家具】
- 乾いたぞうきんで乾拭き
- 歯ブラシ+歯磨き粉
【ガラス・金属・プラスチック・壁紙・フローリングの床など】
- 「牛乳」または「クレンジングオイル」+水拭き
【カーペット・絨毯】
- アルコール+歯ブラシ
【服・衣類】
- お湯+洗濯洗剤+歯ブラシ
- お湯+漂白剤
以下に、それぞれの落とし方を詳しくご紹介します。
【木製家具】についたクレヨンの落とし方は、まずは乾拭き
滑らかな木のテーブルなどの木製家具(※「白木」は除く)は、まずは乾いたぞうきんで乾拭きしてみましょう。
それでも落ちない場合は、以下の方法を試してみてください。
素材が非吸収面の場合
布に牛乳をしみ込ませて、汚れた部分を拭きます。その後、水拭きしてから乾拭きをしてみましょう。
素材が吸収面の場合
この場合は、歯ブラシなどで掻き落としてみてください。研磨剤が入っている歯磨き粉をつけてこする方法もあるようですが、素材を傷つけてしまう可能性もあるので、少しでも不安であればやめておきましょう。
【窓ガラス・壁・床・金属・プラスチック】についたクレヨンの落とし方は、「牛乳」または「クレンジングオイル」
窓ガラス、金属、プラスチック、壁紙、フローリングの床など、表面が比較的滑らかな場所は、「牛乳」又は「クレンジングオイル」で簡単に落とすことができるそうです。表面が滑らかなら、家具にも使えます。
ただし、油や水分を吸収するような素材には、この方法は適さないのでご注意ください。
- 「牛乳」又は「クレンジングオイル」を布にしみ込ませ、汚れた部分を拭きます。
- クレンジングオイルの場合は、布に洗剤をつけてクレンジングオイルを拭きとります。
- 濡れた布で水拭きしてから、乾いた布で乾拭きします
なぜ「牛乳」でクレヨン汚れが落ちるの?
本来、水と油は混ざり合いませんが、牛乳のカゼインなどのたんぱく質の働きで、乳脂肪分(油分)と水分が混ざり合います。この成分がクレヨンの油汚れを包み込んで、汚れを落としやすくしてくれるそうです。
「クレンジングオイル」も油性の化粧品を落とすために作られたものなので、水と油を混ざり合わせて落とすための成分が含まれているため、汚れを落としやすくしてくれます。
【カーペット・絨毯】についたクレヨンは、洗剤を試してみる
カーペットや絨毯にクレヨンがついてしまったら、以下の方法を試してみましょう。ただし以下の方法を実践する前に、洗濯表示や取扱説明書をきちんと確認してください。少しでも不安が残るようであれば、無理をせず専門店に相談した方が安心です。
- 洗剤を溶かしたお湯(40~50℃)につけ置きします。
- 汚れたところをよくもみます。
- 素材に合った漂白剤をぬるま湯に溶かし、つけ置きします。※
- 水ですすぎます。
※漂白剤で変色してしまう場合もあるので、洗濯表示や取扱説明書をきちんと確認してから試してください
丈夫な生地の場合は、歯ブラシを使ってみるのも良いかもしれませんね。
【服・衣類】についたクレヨンは、生地に合った方法で落とす
服・衣類にクレヨンが付いてしまった場合は、生地に合った方法を選びましょう。
基本はつけ置き洗い。丈夫な生地は、歯ブラシも
基本はつけ置き洗いで落とします。
- 洗剤を溶かしたお湯(40~50℃)につけ置きします。
- 汚れたところをよくもみます。
- 水ですすぎ洗いをします。
木綿などの丈夫な生地の場合は、歯ブラシを使ってみるのも良いでしょう。ただし生地を傷める可能性もあるので、こする時は優しく行なってください。少しでも不安であれば止めましょう。
漂白剤を使える生地なら、ダブルつけ置き洗い
漂白剤を使える生地なら、お湯と漂白剤のつけ置き洗いが有効のようです。
- 洗剤を溶かしたお湯(40~50℃)につけ置きします。
- 汚れたところをよくもみます。
- 衣類に合った漂白剤をぬるま湯に溶かし、つけ置きします。
- 水ですすいで洗います。
クレヨンの落書きや汚れを防ぐために
ついてしまったクレヨン汚れを落とす必要がないよう、クレヨン汚れを防ぐ方法をご紹介します。
- 新聞紙やビニールシートを敷く
- スモッグを着せる
- 落ちやすい画材を用意する
最近では、「水で落ちるクレヨン」「水性クレヨン」「ガラスに描けて水で消せるクレヨン」なども売っています。こうした画材を使えば、万が一ついてしまっても安心ですね。
おわりに
場所・素材・生地別の、クレヨン汚れの落とし方をご紹介しました。大体の汚れは落ちますが、場所や素材によっては、丁寧に根気よくやらないと落ちない場合もあります。もし汚れがついてしまったら、なるべく早く落としましょう。
あらかじめ対策も立てることで、楽しくのびのびとお絵描きしてもらえたらよいですね。