なぜカーテンにカビが生えるの?
カビが生える主な原因は「湿気」。カーテンは窓に結露した水分を吸収しやすく、その状態を放置するとカビが発生してしまいます。また、カーテンにホコリや油汚れが付着していると、それを養分に更にカビが増殖することも。
定期的なカーテンの洗濯は、カビを防ぐためにも大切です。
まずは、洗濯できるカーテンかどうか素材をチェック!
洗濯前に、まずはカーテンに付いている洗濯表示(取扱い絵表示)を確かめましょう。
「手洗い可(例:上の画像の右から2番目の図)」や「洗濯機可(例:上の画像の左側3つの図)」の表示があれば、自宅で洗濯できます。「家庭での洗濯禁止(例:上の画像の一番右の図)」がついていて自宅で洗濯ができない素材・洗濯表示がないカーテンは、クリーニング店に相談してください。
色柄付きのカーテンは色落ちするかもしれません。1枚まるごと洗濯する前にテストすると良いでしょう。液体洗剤を少量付けたタオルなどでカーテンの目立たない部分を軽く叩いてみてください。
【カビたカーテンの洗濯方法 1】手洗い
カビが部分的に発生している時は特に便利な方法です。
用意するもの
・歯ブラシ(または洗濯用のブラシ)x2本
・タオル
・中性洗剤
カーテンについたカビの落とし方
1. 表面のカビを歯ブラシで叩くように落とす。
2. カーテンの裏にタオルを当てる。
3. 1で使っていないもう1本の歯ブラシに中性洗剤をつけて、カビの部分をポンポンと叩いてタオルにカビを移す。
【カビたカーテンの洗濯方法 2】洗濯機
酸素系漂白剤は色柄付きのカーテンでも使用できます。
漂白剤は強力な洗剤。作業時には換気をしたり、ゴム手袋の使用を忘れないようにしましょう。
用意するもの
・洗濯洗剤
・酸素系漂白剤
・洗濯ネット
・ゴム手袋
カーテンについたカビの落とし方
1. 浴槽や大きなバケツに30~40℃のお湯を張り、酸素系漂白剤を入れる。
2. カーテンをつけ置く。30分以上つけ置くと汚れが全体に広がるのでつけ置きすぎない。
3. 汚れがひどい部分はもみ洗いをする。
4. キレイに畳んだカーテンを、洗濯ネットに入れる。
5. 洗濯洗剤を使っていつも通りに洗濯する。
6. カーテンレールにかけて自然乾燥させる。
1の際に酸素系漂白剤だけではなく、洗濯洗剤も一緒に入れて洗濯する方法もあります。その場合、5ではすすぎと脱水のみ行ってください。脱水は30秒程度で大丈夫です。
【カビたカーテンの洗濯方法 3】重曹を使ったナチュラルクリーニング
重曹は消臭効果もあるので、カーテンの気になるニオイ対策にもピッタリです。
用意するもの
・重曹
・洗濯ネット
カーテンについたカビの落とし方
1. 浴槽や大きなバケツに30~40℃のお湯を張り、重曹をスプーン1杯分入れる。
2. カーテンをつけ置く。30分以上つけ置くと汚れが全体に広がるのでつけ置きすぎない。
3. 汚れがひどい部分はもみ洗いをする。
4. キレイに畳んだカーテンを、洗濯ネットに入れる。
5. 洗濯機ですすぎと脱水をする。(脱水は30秒程度で大丈夫です)
6. カーテンレールにかけて自然乾燥させる。
上の方法でも落ちない! 落ちないカビには塩素系漂白剤で洗濯
黒カビなどの頑固なカビは上でご紹介した方法でも落ちない場合がありますね。白地のカーテンなら、塩素系漂白剤を使う方法があります。
ただし、漂白力が強いので色柄ものには使用できません。また、繊細な生地への使用も控えましょう。生地を傷めてしまう可能性があります。
漂白剤は強力な洗剤です。作業時には換気をしたり、ゴム手袋の使用を忘れないようにしましょう。
カーテンについた黒カビの落とし方1【つけ置き洗い】
酸素系漂白剤と同様、つけ置き洗いをして洗濯機で洗濯します。
カーテンについた黒カビの落とし方2【スプレーで吹きかける】
スプレータイプの塩素系漂白剤をカビに吹きかける方法もあります。
カビが薄くなってきたら、お湯で湿らせたタオルで漂白剤を拭き取り、しっかり乾燥させて完了です。
カーテンのカビ予防方法とは?
カーテンをカビにくくする方法もご紹介します。
カーテンをカビにくくするコツ1. 結露させない
カビが生える主な原因は湿気です。窓やサッシ、カーテンレールが結露してしまったらこまめに拭き取りましょう。
結露防止アイテムを使うのも良いですね。
カーテンをカビにくくするコツ2. 部屋を換気する
結露の防止だけではなく、部屋全体のカビ予防にもなります。窓を開けて換気したり、除湿機を使いましょう。
空気が流れやすいよう、家具の配置にも気を配ると良いですね。
カーテンをカビにくくするコツ3. 機能性タイプのカーテンを選ぶ
吸湿性・通気性・速乾性・抗菌加工などの機能性タイプのカーテンは、カビを予防してくれる効果が期待できます。
カーテンをカビにくくするコツ4. 定期的に洗濯する
家で洗濯できる素材のカーテンを選び、カビの栄養になるホコリや油汚れを定期的に落としましょう。
洗濯が難しいカーテンでも、こまめにホコリを払うなどの対策をすると良いですよ。
カーテンをカビにくくするコツ5. 除菌スプレーを活用する
除菌スプレーを吹きかけて、カビが生えるのを防ぎます。市販のカーテン用のものだけではなく、無水エタノール(または消毒用エタノール)と精製水(または水道水)を混ぜたものでも大丈夫です。
ただし、カーテンの素材によってはシミになってしまう可能性も。目立たない部分に一度吹きかけて確認してください。
おわりに
カビの胞子は空気にのって移動します。カーテンに生えたカビが、家の他の場所にカビを拡散させてしまうかもしれません。健康に影響がでる前に予防することが大切です。
洗濯しても落ちない場合には、カーテンの買い替えも視野に入れましょう。