花粉症に悩む時期のピークは2月から4月が最多!

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リンナイ株式会社「花粉に関する意識調査」(2024年2⽉配信/全国の男⼥1,000名を対象に実施)
リンナイの調査では、全国の1,000名の中で春の不調として「花粉症」を挙げた43%の人の中から、花粉に悩む時期について聞いたところ、「2月~4月」が最も多く88%になりました。また、「8~9月」についても31%ほどの回答があったため、春から秋にかけて対策が必要なことがわかります。
スギ、ヒノキ、ブタクサなど季節ごとに変わる花粉の種類

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同調査を監修された医師の先生によると、春から秋にかけて、スギ、ヒノキ、イネ、ブタクサの飛散量が順次ピークを迎えるとのことです。
主な花粉の飛散時期

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環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」
上の表は、環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」より主な花粉の飛散時期のグラフを参照し、関東エリアで最も花粉が多い時期を抜粋したものです。
関東での飛散量が多い時期を確認すると、スギは2月〜4月、ヒノキ科は3月中旬〜4月、イネ科は5月〜6月中旬、ブタクサ科は8月中旬〜9月という結果になりました。
これからわかるのは、1年の中で花粉に悩まされない時期は10月〜1月までのたった3カ月ほど。2月から10月に入るまでの長期にわたり、いずれかの種類の花粉が飛んでいることになります。
リンナイのプレスリリースによると、近年では、地球温暖化による気温の上昇により、花粉を飛ばす雄花が早く咲き始め、スギ花粉の飛散時期が早くなる傾向にあります。過去には2月から始まっていた花粉シーズンが昨今は1月から始まっているそう。花粉の飛散量も次第に増加傾向にあるとのことなので、より対策に注意が必要ですね。
花粉の量が多い天気や時間帯

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上述した環境省のマニュアルによると、スギ花粉が多い天気は、「晴れて気温が高い日」、「空気が乾燥して風が強い日」、「雨上がりの翌日」や「気温の高い日が2〜3日続いた後」だそう。また、時間帯別に見ると、昼前後と日没後に多い傾向に。
雨上がりに晴れると出掛けたくなったり、洗濯物を干したくなりますが、そういう日に花粉が多くなりやすい傾向があるとわかります。
花粉の時期、洗濯物はどうしてる?

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リンナイ株式会社「花粉に関する意識調査」(2024年2⽉配信/全国の男⼥1,000名を対象に実施)
先ほどのリンナイの調査で、春に花粉症に悩む人が43%いることがわかりましたが、同じ調査で花粉の時期に洗濯物をどう乾かしているか聞いたところ、約半数の人が天日干しを選んでいると回答しました。理由の多くは「気持ちが良いから」「習慣だから」ということです。
また、3割ほどの人は室内干しをしています。その他、乾燥機付きの洗濯機や除湿機、浴室乾燥などを選んでいる人もいました。
花粉シーズンは衣類にも花粉が付着している!?

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リンナイ株式会社調べ(公益財団法人名古屋産業科学研究所協力)
花粉症の人はシーズン中、マスクやメガネをするのが、スタンダードになりつつありますが、衣類についても対策は必要なのでしょうか。
リンナイではYシャツ生地を使ってスギ花粉を付着させる実験をしています。Yシャツ生地(綿35%化繊65%)を5cm×5cmにカットして、袋に入れ1mgのスギ花粉をまぶしたものが上の写真です。
綿35%化繊65%のYシャツ生地というと、表面がツルツルして花粉が付着しにくそうな印象がありますが、実際はどうなのでしょうか。
環境省「花粉症環境保健マニュアル2014」によると、衣類の素材によって付着しやすさは異なり、ウールは綿の9倍、化繊は綿の1.8倍付着しやすいと記載されています。この情報からは比較的、付着しにくい素材だとわかります。それでも一定の量が残ってしまうということです。
天気の良い日や雨上がりに洗濯して外干ししてしまうと、花粉の飛散量も多いのでリスクが高まります。

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リンナイ株式会社調べ(公益財団法人名古屋産業科学研究所協力)
花粉が付着した5cm四方のYシャツ生地をYシャツ前面に縫い付けて、ガス衣類乾燥機「乾太くん」で乾燥させたのが右側の写真です。右側の写真には白っぽい花粉の粒が見当たらないことがわかります。実験の測定結果でもアレル物質が約99%減少したという結果が出ていました。
花粉の布地への付着実験の概要
- 試験製品:RDT-54S-SV
- 乾燥時間:20分運転(タイマー)
- 衣類生地:綿Yシャツ、混紡(綿35%化繊65%)Yシャツ
- 衣類量:3kg
- 乾燥度:100%
- 試験方法:①5cm×5cmのYシャツ生地に1mgのスギ花粉をまぶし、袋に入れて花粉を拡散させる。②Yシャツ前面に生地を縫い付け、 その他衣類と一緒に乾燥。
- 試験結果:花粉中のアレル物質量の測定結果約99%減少(スギ花粉の主要アレルゲンCry j 1を測定しての試験結果)
- アレル物質は花粉に含まれるタンパク質です。
衣類に花粉が付着したままだと思うと、室内に入っても花粉の影響が気になります。衣類の花粉を吹き飛ばしてくれる「乾太くん」は便利ですね。
ガス衣類乾燥機「乾太くん」が花粉を除去する仕組み

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ガス衣類乾燥機「乾太くん」では、なぜ花粉の付着量を0.1%未満にまで減らすことができるのでしょうか。リンナイ株式会社の川村祥彰さんにお話を伺いました。
川村さん「乾太くんの内部では80度以上の温風を衣類に吹きかけつつ、ドラムが回転します。強力な風とドラム回転によるタンブリングで、衣類に付着した花粉を飛ばす仕組みです」
デラックスタイプの乾太くんには「花粉ケアコース」も!

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高温で乾かすのが心配なデリケート素材の衣類もありますね。2023年に新発売されたデラックスタイプの乾太くんには花粉ケアコースが搭載されています。
シャープが開発したプラズマクラスターイオンを搭載し、ドラム回転と送風により衣類に付着した花粉やチリなどの汚れを取り除いてくれる機能です。
温風を使わないため、デリケートな衣類や洗濯できない衣類で花粉だけ取り除きたい場合にも対応できます。外干しが好きな方の場合、干した後に花粉ケアコースにかけて、花粉だけ除去する方法も。
乾太くんを設置したいけど置く場所がない・・・そんな方に

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「乾太くんデラックスタイプ」の軒下設置用モデルが2025年4月に発売されています。
家の中に設置するための十分なスペースがなかったり、壁に穴を空けて排湿管を通すのが厳しかった場合にも、設置が可能になります。

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雨や水が直接かからない場所であれば、ベランダや庭の軒下に設置できます。これまで乾太くんの設置をスペースの問題で諦めていた人には朗報ですね。
おわりに
シーズン中、つらい思いをしている人が多い花粉症。飛散量の多い時期を知り、花粉対策も確認して少しでも症状を軽減できたらいいですね。
本記事では衣類の乾燥に関わる花粉対策をご紹介しました。洗濯時の花粉対策については、花王さんに取材したこちらの記事もご覧ください。

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