2時間の外出で2万個以上の花粉が!? 花粉は「持ち込まない」「除去する」のが鉄則
――外出時、衣類にはどのくらいの花粉がつくのでしょうか。また、付着した花粉を家になるべく持ち込まないためのコツはありますか?
花王調べでは、外で約2時間着用した衣服に付着した花粉の付着量は25,000個以上。面積の大きい前面や背面、袖などには特に多く付着しています。ただ、これらの花粉は手で払い落とすだけでも、衣類に付着した花粉が約3分の1になるという実験結果も出ています。
コートへの付着量と残留量
花粉は「持ち込まない」、「除去する」のが鉄則。帰宅したら家に入る前に、手や洋服ブラシなどで上から下に向かって花粉を払い落します。衣類や髪の毛に付いた花粉を舞い上げないように、しっかり払いましょう。
ズボンにも、地面から舞い上がった花粉が付着しているので、特に裾まわりも忘れずに払いたいですね。
花粉時期に洗濯物を洗うときのコツ
――払うだけでは取り除けない花粉の除去には、やはりお洗濯が有効ですか。
洗える衣類は、洗濯で花粉をさらに落とすことができます。
静電気で吸い寄せられる花粉には、柔軟仕上げ剤を使うと着用時の付着を減らせるのでよいでしょう。
花粉時期に洗濯物を外干しするときのコツ
――洗濯物の外干しは控えたほうがよいのでしょうか。
花粉の時期は、外干しするとどうしても花粉が洗濯物に付着してしまいますので、そのまま取り込むと、家の中に花粉を入れてしまうことになります。
タオル・Tシャツ・布団を外干しして花粉を調査したところ、単位面積当たりの比較では、タオルが最も多い結果でした。外干しの場合でも、手で払うだけでも花粉はかなり減らすことができるので、洗濯物を取り込む前には付着した花粉を除去するようにしましょう。花粉を舞い上げないように手で上から下になでるように払い落とします。特に花粉症の方は、取り込む時にもマスクを着用し、花粉を吸いこまないようにしてください。
洗濯物・布団払いの効果
花粉の時期は洗濯物の夜間干しも要注意
また、スギ花粉は夜間に飛散しないといわれているため、外干しは夜間がいいと思われがちですが、日中に地面にたまった花粉が舞い上がって付着することもあるので、油断は禁物です。
花粉時期におすすめ「部屋干し」のポイント
―――部屋干しのポイントはありますか?
花粉を持ち込まないためには、部屋干しするなどの工夫が必要です。ただし、汚れが残っていたり、生乾きの状態が長く続くと菌が繁殖しやすくなり、ニオイが発生します。
ニオイを防ぐポイントは「お洗濯の工夫」と「早く乾かす」ことです。
洗濯時の工夫
1. 洗濯物をためこまない
汚れを放置することになり、汚れが落ちにくくなってしまいます。
2. 洗濯機に衣類を詰め込みすぎない
汚れが落ちにくくなるため、洗濯槽の7割~8割までが目安。
3. 酸素系漂白剤や除菌効果のある洗剤を使う
汚れ・ニオイまでしっかり落としてくれます。
4. すすぎは必ず水道水で
お風呂の残り湯をすすぎに使うと、汚れが再び付着するため、NGです。
5. 仕上げには抗菌効果のある柔軟仕上げ剤を
菌の繁殖を、干しているときから着用中まで抑えることができます。
洗濯物を早く乾かす工夫
室内で干す際は、洗濯物が重ならないよう、なるべく空間をつくって干し、エアコンでの除湿や扇風機・サーキュレーターの風を当てるなどして衣類に直接風を当てると早く乾きます。
エアコンのドライ機能や除湿機を利用して湿度を下げるのもオススメです。換気も必要になるので、その時は花粉をなるべく入れないような換気をおこないましょう。浴室暖房乾燥機や衣類乾燥機をお持ちのご家庭では、これらを活用して乾かすのも有効です。
ガス衣類乾燥機「乾太くん」でスピーディに乾燥!
衣類乾燥機にはガス式・電気式があります。ガス式は電気式より乾燥スピードが早いことが魅力です!
ガス式の「乾太くん」は、スイッチをオンにして数秒で温風が出て、そのままドラム内を約80~100℃の高温で運転し、一気に洗濯物を乾かします(一部モードで80℃以下)。 また、上の排湿筒から余分な水分を排出していきます。ガス式では短時間で、一気に湿気を排出するため、このような仕組みとなっています。
だからガス式は短時間で乾くんですね。
さらに、ガスならではの強い温風をたっぷり送り込みながら乾燥させるので、洗濯物の繊維が根元から立ち上がり、肌触りの良いふわっとした仕上がりになります。
衣類から寝具、靴まで乾燥できる乾太くんをぜひチェックしてみてください。
おわりに
花王株式会社 生活者研究センターのデータによると、家の中で花粉が多い場所はTOP3は、床面、布団、そして洗濯物。お家全体の15%もの花粉が洗濯物に付着しているそうです。コツを押さえて、洗濯物の花粉をしっかり取り除けば、花粉のシーズンをよりラクに過ごせそうですね。