薄荷湯に使う「薄荷の葉」の効能

TOKYOGAS
日本古来の薄荷(はっか)である和薄荷は、ペパーミントに香りが似ていますが、ペパーミントよりもメントールの含有量が圧倒的に多く、甘い香りの成分を含まないため、より強い香りが特徴です。
薄荷の葉を目のふちに貼って爽やかに刺激を与えたことから、「目覚め草」という別名もあります。清涼感がある香りで、体内に取り込まれると末梢(まっしょう)血管を広げて体を温める働きがあるといわれています。
薄荷湯の効能
平均皮膚温の変化

上のグラフは、薄荷湯とさら湯の保温効果を調べたものです。10分間入浴した後、皮膚表面温度の変化を測定しました。薄荷湯では、1時間近く皮膚表面の温度が高い状態が続き、さら湯よりも保温効果が高いことがわかります。
薄荷湯の作り方
近年の猛暑で、この時期は冷房なしでは過ごせなくなっています。そのため、足が冷えたり体がだるくなったりといった症状に悩む方も多いのではないでしょうか。体を温めつつ、さっぱりとした湯上がりが爽快な薄荷湯で、「冷えやすい夏」を乗り切りましょう!
材料
- 摘み取った薄荷の葉:両手いっぱい分、または、陰干しして乾燥させた薄荷の葉:2つかみ分(約30g)
※生の薄荷の葉がない場合は、薄荷茶でも代用できます。「薄荷茶」は自然食品店などで購入できます。
作り方の手順

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- 薄荷の葉をガーゼの袋かティーバッグなどに詰めます。
- 上から2リットルの熱湯をかけて15~20分ほど蒸らします。
- 2を袋ごと浴槽に入れます。
薄荷油を使用する場合は、5~6滴を浴槽に入れるとよいでしょう。(薄荷油は、薄荷の葉を蒸留して得られる精油で、ハーブショップや薬局で購入できます。)
※使用方法については、ご自身の責任で行ってください。ご不安な場合は、医師や専門家に相談しましょう。
おわりに
その清涼感から体温が下がると思われがちな薄荷湯ですが、実は体温を上げるため、冷房で冷えた身体にも効果的です。興味のある方は、ぜひ「薄荷湯」を試してみてください。