日本古来のハッカである和ハッカは、ペパーミントに香りが似ていますが、ペパーミントに比べてメントールの含有量が圧倒的に多いのが特徴です。
薄荷の清涼感の正体は、このメントールという成分によるもの。「目覚め草」という別名は、葉を眼の縁に貼って爽やかに刺激したことによるとされています。清涼感がある香りで肌に触れると気化熱を奪って蒸発するために冷たいイメージがありますが、体内に取り込まれると末梢血管を広げて温める働きがあるといわれています。
【作り方】薄荷湯
近年の猛暑により、この時期は冷房なしで過ごせません。その影響により、足が冷える・体がだるいなどの「冷房病」の症状に悩む人が多くなっています。特に女性は冷房病にかかりやすいので、体を温めながらもサッパリとした湯上がりが爽快な薄荷湯の風呂で「冷えやすい夏」をのりきりましょう!
1. 夏から秋の開花期に地上部分をつみとります。
2. そのまま用いるか(両手いっぱい程)、もしくは陰干して乾燥したものを2つかみ分(30g)を布袋やティーバッグに入れます。
3. 上から1升(約2リットル)の熱湯をかけて15~20分ほど蒸らします。
その汁と袋を風呂に入れ、よくかき混ぜます。
薄荷油を使用する場合は、5-6滴を浴槽にいれるとよいでしょう。
生の薄荷葉がない場合は、「薄荷茶」で代用可能です。「薄荷茶」は自然食品店などで入手できます。
薄荷葉を蒸留することにより得られる精油(薄荷油)は、ハーブ店や薬局で入手できます。
※使用法については、ご自身の責任において行ってください。使用が不安な場合は、医師や専門知識のある人に相談しましょう。
おわりに
その清涼感から、体温が下がると思われている薄荷湯ですが、実は体温を上げるので冷房で冷えきった身体にも効果的ですよ!