見切り品を賢く活用しよう!
見切り品を見かけるとついつい手に取ってしまう、という方も多いのではないでしょうか。しかし、安いからといってなんでも購入してしまうと、かえって損をしてしまうことも・・・。そうならないように、見切り品を購入するポイントをおさえて、よりお得にお買い物を楽しみましょう。
今回は、ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、書籍の出版や講演など、多方面で情報を発信されている節約アドバイザーの丸山晴美さんに、見切り品の特徴や、賢く手に入れるコツを教えていただきました。ぜひ、普段のお買い物に役立ててみてくださいね。
見切り品とは?
まず、見切り品とはどのような商品なのでしょうか。
丸山さん「見切り品は名前の通り、見切りをつけている商品になります。例えば、賞味期限が迫っていてお店が早く売ってしまいたい商品が『見切り品』として販売されています」
スーパーマーケットなどで値引きシールが貼られているものを見かけることがありますよね。
おつとめ品、訳あり商品とは何が違うの?
値引きされている商品は、見切り品の他にも、おつとめ品や訳あり商品として販売されていることもありますが、何が違うのでしょうか?
丸山さん「おつとめ品の漢字は「御勤め」と書き、力を尽くして励むという意味があります。お店の努力で大量仕入れを行うなどして、価格を安くすることができた商品に『おつとめ品』と名を付けて販売されていることがあります。一方で、訳あり商品は、商品や包装に傷などがあり見た目が悪いけれど、中身に問題がないものを『訳あり商品』として販売していることがありますね」
「おつとめ品」は、仕入れ調整により低価格にできたものを指し、「訳あり品」は、品質には問題がないものの、型落ちや傷があるため割り引き価格としているものを指すんですね。
見切り品=粗悪品ではない⁉
見切り品は通常の商品より安く売られているため、粗悪な商品だろうというイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、見切り品が値引きをされている理由はさまざまで、自分に合ったものを選べばお得に有効活用ができるんです。
見切り品として商品が値引きされている理由と、選び方のポイントを丸山さんに伺いました。
【見切り品の種類1】規格外商品
丸山さん「規格外商品は、訳あり商品と同じで、見栄えに少し問題があるけれど中身には問題のない商品をいいます。例えば少し傷のついた果物や、少しへこんでしまった缶詰などです」
品質には全く問題がないため、商品の見た目を気にする必要がない時は、積極的に規格外商品を選ぶようにしたいですね。
【見切り品の種類2】棚落ち商品
丸山さん「棚落ちとは、売れなくなってしまった商品を棚から下げることです。お店では、常に定番の商品が売られているわけではなく、季節ごとに売れるものを入れ替えています。商品を入れ替えるタイミングで売れ残っているものは、賞味期限や見栄えに問題がなくても売り場に置いておけないため、値引きして販売します。また、パッケージや仕様の変更があったときにも棚落ち商品として扱われることもあります」
また、丸山さんによると、棚落ち商品は出てくるタイミングがあるのだとか。
丸山さん「棚落ち商品はお店の決算の時期に出てくることが多いので、決算セールが始まったら棚落ち商品を確認してみるのがおすすめですよ」
【見切り品の種類3】賞味期限が近い
丸山さん「賞味期限や消費期限が近いものはお店も売り切ってしまいたいので、値引きして売られています。自分が本当に期限内に使い切れるのか考えてから購入することで、ムダな出費を防ぐことができます」
また、賞味期限が近いのか、消費期限が近いのかを確認することも大事なのだそう。
丸山さん「賞味期限はおいしく食べられることを保証している期限で、消費期限は安全に食べられることを保証している期限を指します。そのため、賞味期限よりも、食べられなくなる期限である消費期限を重視して購入を検討することが重要です」
安く買って、上手に使いこなしてこそ、節約につながります。値引きをされているから買うのではなく、値引きされている理由を確認して、有効活用できるものを買うように心がけたいですね。
賞味期限と消費期限の違いについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
賞味期限と消費期限って何が違うの? 賞味期限が近いほどおいしい食品とは?
見切り品を活用するメリット
見切り品を購入することは、品質に大きな問題のないものをお得に手に入れることができるというメリットがあります。
しかし、見切り品のメリットはそれだけではないんです。
丸山さん「お店の商品が売れ残ってしまうとごみになってしまい、環境問題へとつながってしまいます。また、日本国内で廃棄されている食品は、年間522万トン(令和2年度)にもなります。見切り品として人の手に渡り消費されることで、これらの問題につながる商品の廃棄量を減らすことができます」
日本でもSDGsやサステナブルという言葉に注目が集まる中、社会貢献をしたいけれどどこから手を付けてよいのかわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。物を買うという普段の行動が社会貢献につながるのはとても嬉しいですよね。
参考:我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和2年度)の公表について
見切り品などの値引き品はどこで手に入れる?
では、見切り品はどのようなところで手に入りやすいのでしょうか。普段よく行く場所でも、気が付いていないところに掘り出し物があるかもしれません。お得に入手できる方法を4つ、丸山さんに教えていただきました。
【お得な入手方法1】やっぱりスーパーマーケット
丸山さん「スーパーマーケットではお肉やお魚はそのまま値引きのシールが貼られていることが多いですが、野菜だと同じところに置いてあると見分けがつかなくなることもあり、野菜コーナーの端に値引きされた野菜がまとめられていることがあります。棚落ちした日用品も本来の場所ではなく、目立たない所に置かれていることが多いので、店内をぐるっとひとまわりしてみるのがおすすめです」
頻繁に行くスーパーマーケットであれば、見切り品がどこに置かれているのか把握しておくのもよいですね。
また、丸山さんによると、お惣菜やお弁当などの、賞味期限が早く来る商品だと、夕方ごろから値下げが始まることが多いのだそう。お目当てのものがあるときは夕方から閉店の間を狙ってみるのもおすすめですよ。
【お得な入手方法2】コンビニ
丸山さん「コンビニは、レジ横に見切り品が置いてあることが多いので気が付きやすいですよ」
レジに商品を出す際に、さっと確認するようにしておきたいですね。
【お得な入手方法3】アウトレットモール
丸山さん「アウトレットモールでは見切り品となった型落ちの商品を購入することができます。洋服だけでなく、家具、家電などを直接見て購入できるのが魅力です」
また、最近では新たにオフプライスストアというものが増えているのだそう。
丸山さん「ひとつの店舗にさまざまなブランドの見切り品が並ぶのがオフプライスストアです。ひとつの店舗でたくさんの商品がみられるので、アウトレットモールとはまた違ったよさがありますよ」
【お得な入手方法4】オンラインストア
丸山さん「オンラインストアでも見切り品を購入することができます。カップラーメンやポテトチップスなど普段から親しみのある商品であればオンラインでも不安なく買うことができますよね。また、特に重い物やかさばるものを買う時にはオンラインストアを利用すると便利です」
直接商品が見られないオンラインの商品でも、なぜ値引きがされているのかを確認し納得して買うように心がければ、買い物の失敗を防ぐことができますね。
丸山さん「オンラインストアでは、箱単位で見切り品が売られていることも多いです。そんなときは、友達や家族に声をかけて分け合うのもいいですね」
おわりに
見切り品やおつとめ品・訳あり商品の違いや、これらの値引き品を賢く入手するポイントを丸山晴美さんに教えていただきました。
「安いからという理由だけで購入してしまうのは、お金のムダにつながってしまいます。使い切れるイメージのつくものだけ購入するようにしましょう」と丸山さん。
安いのには何かしらの理由があるので、しっかり確認し、納得してから商品を購入することを心掛けたいですね。
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