壁紙をリフォームしたい! どう選べばいい?
壁紙の経年劣化や汚れが気になって、そろそろリフォームをしたいけれど、たくさん種類がありすぎてどの壁紙を選べばよいか分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
壁紙はお部屋の中で最も大きな面積を占めているため、選ぶ色や素材によってお部屋の印象を大きく左右します。せっかく壁紙を張り替えるなら、お部屋に合う壁紙を選びたいですよね。今回は、お部屋に合う壁紙の選び方の手順や、場所別の壁紙の選び方のコツを東京ガスリノベーションの担当者に伺いました。
お部屋に合う壁紙の選び方
はじめに、お部屋に合う壁紙の選び方を3ステップでご紹介します。張り替えてから後悔しないためにも、壁紙選びの基本ポイントを押さえておきましょう。
【ステップ1】リフォーム用の壁紙から選ぼう
壁紙を選ぶ最初のステップは、リフォーム用の壁紙を選ぶことです。
東京ガスリノベーションによると、壁紙を張り替える際は、壁紙をはがした下地の上に新たな壁紙を張る方法が一般的とのこと。
しかし、お部屋の湿気環境などによっては、はがした壁紙の裏地が残ってしまう箇所や、下地ごとはがれてしまい凸凹が出てしまう場合もあります。そのため、薄い壁紙を選んでしまうと下地のがたつきを隠し切れず、凹凸が気になる仕上がりになってしまうのだそう。
リフォーム用のカタログに載っているものは基本的に厚手の壁紙や下地の凸凹が目立ちにくい色柄のため、きれいな仕上がりになるのでおすすめだそうです。
(東京ガスリノベーション)「もし、気に入った壁紙がリフォーム用の壁紙ではなかった場合は、下地からの改修をおすすめしています。下地から改修を行うことで、薄い壁紙でもがたつきが出にくくなり、きれいな仕上がりになります」
ただ、下地を改修するのは大掛かりな工事になるため、下地から張り替えるべきかどうかはプロに相談するとよいでしょう。
【ステップ2】部屋の雰囲気に合う壁紙を選ぼう
リフォーム用の壁紙が把握できたら、次はお部屋に合う壁紙を選んでいきましょう。ここで気を付けたいのは、壁紙を直感やカタログでの印象のみで選ばないこと。お部屋全体で見たときの統一感を考えながら壁紙を選ぶことが大切です。
東京ガスリノベーションによると、お部屋をどんなテイストにしたいのかがポイント。画像検索サイトやSNSなどで事例を見ながら、自分がどのような雰囲気のお部屋にしたいのか、イメージを膨らませるとよいそうですよ。
(東京ガスリノベーション)「私たちがお客さまとお話する際は、お部屋全体の雰囲気について伺いながら、壁紙のご提案を行っています。とはいえ、壁紙の種類は豊富なので迷ってしまうこともあります。そんな時は、システムキッチンやソファなど、なかなか買い替えられない大きな家具に合わせて選ぶのもおすすめです」
【ステップ3】サンプルで確認をしよう
お部屋に合う壁紙のイメージができたら、気になる壁紙をサンプルで確認しましょう。サンプルでは、カタログだけでは分からない実際の色味や質感を確認することができ、お部屋のイメージとのミスマッチを防ぐことができます。また、サンプルだけで決めてしまうのではなく、お部屋との相性を見るのも大事なポイントです。
(東京ガスリノベーション)「サンプルを壁に張り、数日間過ごしてみましょう。サンプルを単体で眺めているだけでは分からない、照明の当たり方やお部屋の雰囲気を確認することができます」
お話を伺った担当の方も、この職に就く前、実は壁紙選びで失敗された経験があるのだそう。
(東京ガスリノベーション)「濃い色のアクセントクロスにしようと思っていたのに、小さいサンプルで壁紙を決めてしまったことで、想像していたよりかなり薄い色のアクセントクロスになってしまったことがあるんです」
小さいサンプルだと彩度が濃く見えてしまい、実際に一面に張った際、色が薄く見えてしまうことがあるそうです。そのため、確認を行う際はできるだけ大きいサンプルをもらうようにしましょう。また、ショールームでは広い面積で確認することができるため、足を運んでみるのもおすすめです。
場所別の壁紙リフォームのコツ
ここまでは壁紙の選び方のポイントを見てきました。次は、場所別の壁紙リフォームのコツをご紹介します。
壁紙は場所や広さによって、色の選び方も重要になってくるのだそう。また、場所によってはリフォームに最適なタイミングがあるといいます。リフォームの前に知っておきたいポイントを伺いました。
リビングやダイニングの壁紙
家の中心となるリビングやダイニングは、長い時間を過ごす場所でもあり、人が集まる機会の多い場所でもあります。
(東京ガスイノベーション)「実は、真っ白の壁紙はあまりおすすめしていません。真っ白を選ぶと、病院の壁のように清潔感が出すぎてしまい、落ち着かない空間になってしまう可能性があるんです。少し明度を落としたアイボリーやグレイッシュに寄った白を選ぶことで、真っ白よりも落ち着いた空間をつくることができます」
また、リビングに梁(はり)が多く見えるお部屋では、梁も同じ色にするのがおすすめです。
(東京ガスリノベーション)「特にマンションは天井が高くないお部屋も多いので、梁だけを違う色にしてしまうと、天井が低く見えてしまうことがあります。天井と梁の壁紙を同じ柄にすることによって一体感が生まれ、空間を広く見せることができるんです。一方で、梁が少ないお部屋であれば、あえて梁のみ木目のアクセントクロスにするといったご提案もできます。そうすることで、一気にお部屋の雰囲気が変わるんです」
トイレやクローゼットの中の壁紙
トイレやウォークインクローゼットなどの狭い場所は、リビングとは違い長く過ごす場所ではないため、派手な色を選びやすい場所なのだそう。もし、アクセントクロスに挑戦したいのなら、このように小さなスペースから始めてみてもよいでしょう。しかし、狭い場所ならではの注意点があるのだとか。
(東京ガスリノベーション)「例えば、ウォークインクローゼットの奥の一面だけアクセントクロスにした場合、そこに荷物がたくさん入ってしまい、折角の壁紙が見えなくなってしまうことがあります。狭い場所の壁紙を選ばれる際は、壁紙の色が映えるような場所をアクセントクロスにしましょう」
キッチンや洗面台などの水まわりの壁紙
キッチンや洗面台など、水まわりの壁紙のリフォームを検討される際は、壁紙だけでなくキッチンや洗面台も一緒にリフォームしてしまうのがおすすめだそうです。
(東京ガスリノベーション)「洗面台周辺の壁紙を交換する際は一度洗面台を外して、壁紙を張り替えた後に洗面台をつけます。そうすることで洗面台の裏まで壁紙を張ることができ、きれいな仕上がりになるんです」
洗面台を外さずに張り替えることもできますが、壁紙のリフォームを終えた後に万が一洗面台が壊れてしまった場合、今あるものよりも大きな洗面台を選ばないと昔の壁紙が出てきてしまうため、洗面所全体の印象や見た目を損なってしまうこともあるのだとか。
(東京ガスリノベーション)「もし、水まわりの設備の調子に少しでも不安があれば、壁紙と同じタイミングでリフォームをしてしまいましょう。そうすることで仕上がりもきれいになり、リフォームや修理の二度手間を防ぐことができます」
自分で壁紙の張り替えはできるの?
ここまで壁紙の選び方をご紹介してきましたが、実際に壁紙を張り替えるときに、自分で行うことはできるのでしょうか?
東京ガスリノベーションによると、慣れていない方には大変な作業ではありますが、自分で張り替えることも可能とのこと。自分で張り替えるときに気を付けたいポイントを3つ教えていただきました。
【ポイント1】糊が最初から付いている壁紙を選ぼう
東京ガスリノベーションによると、壁紙に接着剤の粉を塗り、それが乾く前に張り付けるのは大変難しい作業なのだそう。厚くて凸凹があって、糊が最初から付いている壁紙を選べば作業が楽になるそうです。
【ポイント2】予備の壁紙を準備しよう
慣れない作業が多くなるため、失敗してしまうこともあるかもしれません。あらかじめ壁紙を多めに購入しておくようにしましょう。
【ポイント3】電源スイッチにマスキングテープを貼ろう
電源スイッチはプラスチックカバーを外し、電源スイッチ部分にマスキングテープを貼ってから壁紙の張り替え作業を行いましょう。マスキングテープを貼っておくことで、傷が付くことを防ぐことができるそうです。
このように、張りやすい壁紙を多めに購入し、傷つき防止の工夫をしておけば、自分で壁紙を張り替えることもできるんですね。
ただ、天井の張り替えについては、無理をせず、プロにお願いするのがおすすめとのことでした。
壁紙の張り替えなどの住まいのリフォームは東京ガスリノベーションにご相談ください!
東京ガスリノベーションでは、壁紙やフロ―リングといった内装のリフォームはもちろん、キッチン、浴室、外装などのリフォームも承っています。
公式ホームページでは、実際の施工事例も掲載中。子育て世代やシニア世代など、さまざまな暮らしの形に合ったリフォームをご提案します。
おわりに
お部屋に合う壁紙の選び方や、場所別の壁紙の選び方のコツを東京ガスリノベーションに伺いました。壁紙のリフォームを検討されていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。