イースターはキリスト教のお祭り! その由来とは?
春先のテーマパークやショッピングモールなどで、かわいくペイントされた卵やウサギの飾りつけを見かける機会が増えてきました。これは「イースター(Easter)」を象徴する飾り。
イースターはハロウィンやクリスマスと同様にキリスト教由来のイベントです。キリスト教では、生命の復活と繁栄を祝う、春の最も重要な行事とされています。
イースターは日本語に訳すと「復活祭」。イエス・キリストが十字架にかけられ処刑された日から、3日目に復活したことを記念して祝うお祭りです。
「イースター(Easter)」の名前の由来は、神話に出てくる春の女神「エオストレ(Eoster)」だといわれており、イースターは宗教上の重要性だけでなく、春の訪れを祝うお祭りとしても親しまれてきました。
家族と? 恋人と? イースターの祝い方とは?
イースターはクリスマスなどと同様、家族や友人と祝うのが一般的です。イースターの特別なごちそうを用意して食事や会話を楽しみます。遠くに住んでいる家族や友達には、メッセージカードを送り合うこともあります。
国によってもイースターの祝い方は違います。例えば、アメリカ・ニューヨークでは毎年パレードがあります。イースターマーケットが期間限定で開かれ、イースター用の飾りやごちそうを買い物する国も多いですよ。
2024年のイースターはいつ? イースターは毎年日付が違う?!
2024年のイースターは3月31日の日曜日です。
イースターの日は「春分の日の後の、満月の日以降の最初の日曜日」と定義されているので、毎年日付が変わりますが、必ず日曜日というルールがあります。
イースターの日がズレる場合も?!
キリスト教の中にはいろいろな宗派があり、西方教会は「グレゴリオ暦」、東方正教会では「ユリウス暦」を使っています。
グレゴリオ暦とユリウス暦ではイースターの日にちにズレが生じます。同じ日になることもありますが、時には1カ月近くズレることもあります。
日本ではイースターの日を、もっぱら西方教会に合わせています。
イースターのシンボルはウサギとタマゴ! その理由とは?
イースターは、キリストの復活や春の恵みを祝う祭典なので、復活や豊かさを表すモチーフを使います。イースターのシンボル3つとその意味をご紹介します。
【イースターのシンボル 1】卵(イースターエッグ)
生命の始まりである卵は、「復活の象徴」。その昔、西洋ではニワトリは高級品で貴族しか飼えませんでした。「ニワトリを育てて卵を得ることができる=裕福である」という考え方から、「富の象徴」ともされています。
【イースターのシンボル 2】ウサギ(イースターバニー)
ウサギは多産の動物なので「繁栄の象徴」とされています。イースターの象徴として「イースターバニー」とも呼ばれます。
【イースターのシンボル 3】イースターリリー(白ゆりの花)
イースターでは白ゆりのお花も飾ります。白ゆりは「純潔」「貞操」のシンボルとされます。
イースター島は関係ある?
イースター島は南アメリカ大陸・チリの領土です。大きな石像のモアイ像が有名ですね。
この島が「イースター島」と名付けられたのは、オランダ海軍が島に到達した日がイースターだったためです。イースターのイベントそのものとは直接的な関係はないようです。
みんなでワイワイ盛り上がろう! イースターの楽しみ方をご紹介!
イースターの象徴である卵を使った遊びがたくさんあります。お子さんも一緒にみんなで楽しく盛り上がれるゲームやアイデアなど、イースターの楽しみ方をご紹介します。
【イースターの楽しみ方 1】エッグペイント
イースターの飾り付けで欠かせないイースターエッグ作りです。特に決まりはなく、好きな絵柄や色味を付けます。
【イースターの楽しみ方 2】エッグハント
イースターでは定番のゲームで、イースターが始まる前にうさぎが隠していった卵を、みんなで探すという趣旨のものです。庭や室内に飾り付けしたイースターエッグやお菓子の詰まった卵型の箱を隠し、子どもたちが探します。
【イースターの楽しみ方 3】エッグロール
キリストが復活するときに、上にあった岩を転がしたという言い伝えから行われるようになったとされる、伝統的なゲームです。卵を割らないように、芝生などの柔らかい斜面でスプーンなどを使ってゴールまで転がしていきます。
【イースターの楽しみ方 4】エッグスプーンレース
卵を大きめのスプーンにのせ、割らずに運ぶゲームです。手で持ったスプーンに乗せて走るので、バランス感覚を試され、エッグロールよりも緊張感やスリルを楽しむことができます。
【イースターの楽しみ方 5】イースターバスケット
ハロウィン同様、イースターにもお菓子が欠かせません。イースターエッグやお菓子を詰めたバスケットを配ったり、プレゼントし合ったりします。
【イースターの楽しみ方 6】フォークダンス
フォークダンスはもともと、狩りの収穫を祝って行われてきたもの。新たな生命が芽吹く春の訪れを祝い、イースターでもフォークダンスを踊ります。
【イースターの楽しみ方 7】特別なごちそうを用意する
キリスト教圏にはイースターを祝う食べ物がたくさんあります。中でも、イースターに欠かせない食品が卵・ラム肉・ハムです。
【イースターのごちそうの食材 1】卵
復活の象徴である卵はイースターの食事に欠かせません。「デビルドエッグ」という卵料理が定番で、飾り切りしたゆで卵を副菜に使ったり、オムレツなど卵のメインディッシュを作ったりします。
【イースターのごちそうの食材 2】ラム肉(子羊の肉)
イエス・キリストを「神の子羊」と称することから、イースターの定番になったそう。
【イースターのごちそうの食材 3】ハム
イースターの前には肉類などの食事を制限してキリストの受難をかみしめ、当日にハムやラムを使った肉料理でお祝いするようになったといわれています。
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おわりに
イースターはキリスト教のお祭りですが、今は春をお祝いするイベントとしても親しまれています。卵のペインティングやゲームをしたり、ごちそうを味わったり、楽しんでみてくださいね!