引越し挨拶、昔は「おそば」を配っていた
引越しが庶民にとっても身近な存在になったのは江戸時代。
江戸や大阪などの都市部では、より快適な家や新たな仕事を求めて引越しをする人が増え、その際に「引っ越しそば」をふるまう風習が生まれました。
これは「末永くおそばに」という気持ちから。誤解されがちなのですが「引越しそば」は新居で食べるものではなく、隣人にふるまうものだったのです。
ご近所さんは「どんな人が引越してきたんだろう」と、興味半分、心配半分です。
顔と顔を合わせてきちんとご挨拶をする際に、自分たちの家庭の生活時間や家族構成などもそれとなく伝えておくと、トラブルの予防にもつながりますね。
挨拶は先手必勝! 引越し当日や翌日など、なるべく早めに挨拶まわりを
引越し挨拶は、できるだけ早く! が鉄則。できれば引っ越し当日や翌日に、搬入の騒音やトラックの駐車などでご迷惑をかけたお詫びをかねて、家族そろって挨拶に行くのが理想です。
その際の手土産は、相手に気を使わせないよう1,000円以内の手頃な価格のものを。消耗品の洗剤類、タオル、ふきんなどが無難です。お菓子も人によっては喜ばれますが、苦手なものだったりアレルギーがある場合もあるので、持っていく際は慎重に。
相手が不在だった場合は、休日、平日、時間帯を変えて何度かトライしてみましょう。どうにも会えないときは、手土産をドアフックにかけておくのもやむなしですが「〇〇に引越してきた〇〇です。なかなかお会いできないため失礼ながらお届けしました。これからよろしくお願いいたします」などと、必ず一筆添えておきましょう。
引越し挨拶の範囲の実態! 基本は「向こう三軒・両隣」
引越しあいさつの範囲「どの程度の範囲まで引越しのあいさつをしましたか?」
東京ガス都市生活研究所が一都三県の20~70代の戸建住宅居住者を対象に実施した調査※によると、引越し先で挨拶をした人は約9割。
引越し挨拶の範囲は、「向かい側の3軒と左右の2軒程度(合計3~5軒)」(以下、「向こう三軒両隣」)と答えた方が約3割と最多! 昔から言われる「向こう三軒両隣」に加え、それ以上の戸数へ挨拶に行った人も1割以上となり、全体の約7割が「両隣以外にも挨拶をした」人で占められました。
男性よりも女性のほうが、若年よりも高年のほうが引越し挨拶をしている
引越しあいさつの範囲(性年代別) 【性年代別】 「どの程度の範囲まで引越しのあいさつをしましたか?」
次に、引越し挨拶の範囲の実態を性別・年代別でみてみましょう。
気になるのは、「あいさつしていない」と答えた方が、20代女性で約1割、20代男性においては2割弱を占めている点です。特に20代男性では「向こう三軒両隣」以上に挨拶に行く人は4割弱となりました。
生活時間帯が違っていてなかなか挨拶に行けない、女性のひとり暮らしであえて挨拶を控えるなど、状況にもよると思いますが、挨拶を受ける側(隣人など)が少なくとも30代以上なのであれば、相手は「向こう三軒両隣」が当たり前のマナーだと考えている可能性が高いでしょう。その場合、挨拶をしないと、礼を失してしまうことにもなりかねません。
自分の価値観だけでなく、相手の感覚や状況も考慮して、スマートに引越し挨拶をしたいものですね。
※調査対象:戸建住宅のコミュニティに関する調査 2013年8月
一都三県、戸建住宅居住者、20~70代男女 1,453名。世帯主もしくは世帯主の配偶者、現在の住居に1年以上(20代)もしくは3年以上(30代以上)居住していること
調査結果の詳しい結果は以下でご確認ください。
おわりに
ご近所付き合いの考え方や距離感は人それぞれ。ですが、これから始まる新しい生活、できるだけトラブルは避けたいものです。引越しの挨拶は、お互いが気持ちよく暮らしていくためのいいきっかけになります。「よろしくお願いします」の気持ちを込めて、なるべく早めに「向こう三軒両隣」へ足を向けたいですね。
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