秋の肌トラブルを感じる人は8割以上!? なぜ秋の肌は元気がないの?
東京ガス都市生活研究所が20代~50代の男女におこなったアンケート調査によると、約86%の人が「夏の終わりから秋にかけて肌トラブルを感じたことがある」と回答しました。
どんな肌トラブルを感じたかというと、圧倒的に「乾燥」が多いよう。男女ともに第一位となり、秋の「かさつき」に悩む人が多いことがわかります。
秋になると、なんとなくファンデーションのノリが悪い、色が合わないと感じることが増えてきますよね。乾燥や日焼けの悩みが目立つようです。
季節の変わり目は「肌のバリア機能」が低下しがちに
肌は本来、外部の刺激や異物から守るとともに、肌の水分を閉じ込めて、潤いのある肌をキープする機能、つまり「肌のバリア機能」を備えています。
すこやかで美しい肌を保つためには、このバリア機能が正常に働く状態をキープしておくことが大切です。
秋の肌は、夏の間に浴び続けた紫外線の影響を強く受けます。紫外線によって肌の油分と水分のバランスが崩れてしまうと、バリア機能が低下し、肌荒れにつながる可能性があるのです。
肌のバリア機能は、紫外線以外にもさまざまな原因で低下してしまう
肌のバリア機能が低下する原因は、加齢やストレスといった内的なものから、花粉や大気汚染など外的なものまでさまざまあります。秋は、紫外線に加えて気温・湿度の低下で肌が乾燥することもバリア機能を低下させる原因といわれています。
最近のスキンケア商品市場では、バリア機能は注目のトピック。セラミドなど肌の必須成分の働きを守り補うことで、肌のバリア機能を高めることをうたった商品の人気が高まっています。ドラッグストアなどでも、よく見かけるようになってきましたね。
お風呂が肌のバリア機能を高めてくれる!?
では、毎日の暮らしの中で、肌のバリア機能を高める方法はないでしょうか。
バリア機能の大敵は、乾燥です。家の中で乾燥とは無縁の場所といえば・・・そう、浴室! お風呂に入ると心身ともにホッとゆるみ、バリア機能低下の原因の一つとなるストレス解消につながるかもしれません。
そしてもう一つ。近年は浴室内を霧状のミストで満たす、低温・高湿度のミストサウナを取り入れる家庭が増えていますが、なんとこのミストサウナを利用する頻度が高い人は、肌のバリア機能が高いことがわかっているのです。
ミストサウナの利用頻度が高い人は、肌のバリア機能が高い!
家庭用ミストサウナを「利用していない、または利用頻度が低い人」と、「利用頻度が高い人」の肌の水分蒸散量(※1)を比較したグラフが、上記です。ちなみにデータは、美容液やマスクなどを使ったスペシャルケアを週1回・1年以上している人たちの比較です。
※1水分蒸散量(TEWL)とは?
水分蒸散量(TEWL)は、皮膚の乾燥状態を調べるため指標の1つで、汗によらず角層を通って蒸散する僅かな水分量のことです。この水分蒸散量(TEWL)の値が低いほど角層のバリア機能が高いことを意味しています。
参考:Genequest「肌のバリア機能」
グラフで見ても明らかなように、週3日以上ミストサウナを利用している人は、肌の水分蒸散量が低い(肌のバリア機能)が高いという結果に。はっきりと違いが出ていますね。
考えてみれば、フェイシャルエステは施術時に霧状のスチームをたっぷり浴びます。ミストサウナは、全身まんべんなくスチームを浴びている状態。肌のうるおいが増すのも、納得できますね。
ミストサウナは、普通のサウナとどう違うの?
サウナは主に、乾式(ドライサウナ)と湿式があります。銭湯などでよく見かけるサウナは乾式が多いようですが、最近は湿式も増えてきました。湿式は低温・高湿度なため、高温・低湿度の乾式のような「熱気による息苦しさ」がないと、幅広い世代の人に利用されています。ミストサウナは、この湿式のサウナのひとつなのです。
肌のバリア機能を高める以外にも! ミストサウナの魅力は?
「入浴による身体の温まりの変化」
シャワー浴よりも入浴後の身体の温かさが長持ちするのもうれしいポイント。湯冷めが気になるこれからの季節、身体が冷えて眠れないという人にはおススメです!
その他にも、血圧や脈拍等に与える影響が少ない(心負担軽減)、メイク汚れの落ちがよくなるなど、聞けば聞くほどミストサウナはいいことばかり!
自宅にもミストサウナは導入できる!?
浴室の天井や壁に取り付ける浴室暖乾燥機にミストサウナ機能が付いたものがあります。専用のサウナ室をつくらなくてもご家庭で気軽にミストサウナを楽しむことができますよ。
ぜひ自宅で使ってみたいという人は、こちらも参考にしてみてくださいね。
おわりに
これからますます乾燥が気になる季節ですね。「秋枯れ肌」を感じたら、スキンケアや新たな入浴方法など上手に取り入れて、「肌のバリア機能」を復活させてあげましょう!
出典:東京ガス都市生活研究所「肌トラブルが気になる秋のスキンケア。すこやかで美しい肌をつくる入浴習慣」