お風呂の排水口のニオイの原因とは?
お風呂の排水口からイヤなニオイがする・・・。その原因として考えられるのは髪の毛や皮脂などの詰まりです。
【ドブのようなニオイの原因】排水口や配管の汚れ
ドブのような悪臭や硫黄のような臭いがする場合、排水口の奥のトラップ部分が汚れている可能性も。排水口は髪の毛や皮脂、汗、石けんカスなどあらゆるものが流れていきますが、これらが流れきれずに汚水となって腐敗し、悪臭につながります。
浴室の嫌なニオイの原因は髪の毛や皮脂などの詰まり以外にもあります。
【カビくさいニオイの原因】浴室の壁やドア、排水口などのカビ
カビくささを感じるときは、浴室の壁やドア、排水口や換気扇に生えたカビが原因です。浴室の空気を入れ替える換気扇にはどうしても湿気が溜まりやすく、それを放置したままでいるとカビが生え、換気扇を回すたびに悪臭がすることもあります。
【モワッとしたニオイの原因】皮脂と石けんカス
モワッとした、こもった汗のようなニオイは、床や壁についた石けんカスや皮脂が原因かも。体を洗うときに皮脂や汗がまざった泡などが飛び散り、それらの汚れが時間を経過することで酸化して、いやな臭いを発するようになります。
お風呂の【排水口】の掃除方法とは?
お風呂の排水口の汚れの種類
排水口にたまる汚れのタイプは、以下の4種類。それぞれが悪臭を発する原因になります。
【髪の毛】
排水口の汚れでまず目につく髪の毛。人間は健康な人で毎日50~100本ほど髪の毛が抜けるといわれており、入浴後の排水口にはどうしても家族の分の髪の毛がたまります。髪の毛は取り除けばすぐキレイになりますが、ヘアキャッチャーをすり抜けて排水管に入り込み、詰まりの原因になってしまうことがあります。
【皮脂汚れ】
シャワーで体を流すと、私たちの皮膚についていた皮脂や垢などが流されていきます。体をキレイにする浴室はとくに皮脂汚れが多く、排水管にたまることで雑菌のエサとなり、ぬめりやニオイが生じてしまうことがあります。
【石鹸カス】
石鹸は水道水のマグネシウムやカルシウムと化学反応し、水に溶けにくい「金属石鹸」というものになります。この金属石鹸が、一般的にいう石鹸カスの正体。石鹸カスは水に溶けない性質を持ち、排水口を詰まらせてしまう原因になってしまいます。放置すると危険なので、掃除で取り除く必要があります。
【カビ】
湿度も温度も高い浴室は、カビにとって絶好の繁殖場所です。カビのエサとなる皮脂も多いため、放置すると一気に増殖して排水口だけでなく浴室全体に広がる危険性があります。健康にも影響するため、十分に注意する必要があります。
【お風呂の排水口掃除方法】重曹+クエン酸で泡洗浄
排水口はカビや雑菌が繁殖しやすく、すぐにドロドロとしたヌメリ汚れが付着してしまいます。こうなると掃除をするのに心理的なハードルが上がるので、できれば月に2~3回ほどの頻度でこまめに掃除をするのが理想的です。
<排水口の掃除に必要なもの>
- ゴム手袋
- ゴミ袋
- 重曹 1カップ
- クエン酸 2分の1カップ(もしくはお酢)
- スポンジや歯ブラシ
排水口掃除に役立つのが、重曹とクエン酸です。重曹とクエン酸は混ぜると化学反応を起こし、洗浄力が高い炭酸の泡を発生させます。このモコモコの泡が石鹸カスやカビ菌を洗浄し、ぬめりや詰まりを解消してくれます。
重曹とクエン酸はどちらも自然由来の成分なので、安心してお風呂掃除に使えます。
ふりかけて放置するだけで汚れが落ちる【重曹+クエン酸の泡掃除】の手順
(1)排水口の部品をすべて取り外す
排水口のフタを外し、ヘアキャッチャーを取り外します。
ヘアキャッチャーを外すと出てくるのが排水トラップ。これはふちを引っ張って取り出します。
すべて取り外した状態です。
(2)手で取れるゴミを取り除く
ゴム手袋をして髪の毛や石鹸カスなどをつまんで捨てます。ゴミはゴミ袋へ。
(3)重曹とクエン酸をふりかける
排水口に【重曹】と、重曹の半量の【クエン酸】をふりかけ、1カップ程度のぬるま湯をかけます。
(4)放置している間、部品を洗う
炭酸泡がモコモコとわきたち排水口を洗浄している間、取り外した部品をスポンジや歯ブラシで洗います。
(5)お湯で十分に洗い流す
15分程度放置したら、お湯で泡を洗い流します。残った汚れはスポンジや歯ブラシで軽くこすると簡単に落ちます。落ちにくい汚れはお風呂用の中性洗剤を付けた歯ブラシなどでこすりましょう。
(6)部品を元に戻す
慣れるまでは部品を外す前に写真を撮っておくと、元に戻すときに迷わないのでおすすめです。
【お風呂の換気扇掃除方法】分解して清掃する
換気扇は「ニオイの元を増やさない」ことと「ニオイを外に逃がす」ことという、2つの役割を担っています。
換気が十分でないと、湿度を外に逃がすことができないため悪臭の原因の一つである「カビ」が繁殖する原因になります。また、浴室内で発生したモワッと臭・ドブ臭・カビ臭などの悪臭も、換気性能が落ちると外に逃がせず、浴室にこもってしまいます。
見逃されがちですが、換気扇の清掃は、ニオイ対策をする上でとても大切です。
換気扇の分解掃除の手順
(1)換気扇の電源を切る
換気扇の掃除に取りかかる前に、まずは換気扇の電源を切りましょう。うっかり換気扇に水をかけてしまったりすると、感電やショートなどの危険もあります。
(2)化粧パネルとファンを取り外す
換気扇から、化粧パネル(換気扇表面のカバー)とファン(筒状になっている羽根)を取り外します。化粧パネルを開けるときは、たまっているホコリをかぶらないよう注意しましょう。
(3)化粧パネルとファンを洗う
取り外した化粧パネルとファンを浴室用洗剤(中性洗剤)で洗いましょう。細かいところは古歯ブラシなどでていねいに。汚れが落ちたら、水でよく洗い流します。
(4)外したパーツが乾いてから元通りに戻す
洗い終わった化粧パネルとファンは、完全に乾いてから取り付けます。湿った状態で元に戻すと、カビやショートの原因となります。
【お風呂の排水口のニオイ予防】ヘアキャッチャーに溜まったゴミはこまめに捨てる
排水口が詰まると髪の毛や皮脂、汗、石けんカスが溜まって悪臭の原因になります。水がスムーズに流れるよう、溜まったゴミはこまめに捨てましょう。
【浴室のニオイ予防1】汚れが軽いうちに冷シャワーで洗い流す
入浴後は皮脂や石鹸カスが浴室内のいたる所に飛散しています。こうした汚れは悪臭の元となるカビ・ぬめりの原因になってしまいます。
使用後はまだ軽微な汚れのうちに、ざっと浴室全体をシャワーで流してしまいましょう。
カビは高温多湿な環境を好みます。お湯ではなく冷たいシャワーで浴室内の温度を下げ、カビの防止につなげましょう。
【浴室のニオイ予防2】浴室暖房乾燥機の「乾燥」機能を使う
悪臭のもととなるカビやぬめりの発生を抑えるには、浴室の水分を短時間で乾かしてしまうのが最も確実です。
「換気だけ」の浴室のカビは、「何もしない」と同様に菌糸を出しています。換気扇だけではカビの繁殖を抑えることは難しいため、浴室乾燥機能を活用しましょう。
浴室暖房乾燥機がついている場合は、「換気」より「乾燥」運転がオススメ。
「換気」は空気を入れ替えるだけですが、「乾燥」運転は温風を当てながら換気をするので、洗濯物が早く乾きます。夜に洗濯をする場合でも、入浴のあと、浴室全体を乾かしながら洗濯物も乾かすことができるので、浴室のカビ対策と衣類の乾燥ができ一石二鳥ですよ。
おわりに
排水口や換気扇の分解掃除は「そこまでやったことがない」という人も多いかもしれません。長期間放置してしまった汚れは、掃除をするのもどんどん大変になってしまいますよね。ホコリやぬめりでドロドロのところに手を入れるのも、躊躇してしまいがちですね。一度思い切ってキレイにしてしまうと日頃の負担もぐっと減りますよ。
お風呂の頑固な汚れはプロに依頼するのもおススメ!
日々掃除をしていても、意外と手の行き届かない場所も多い浴室。気づかないうちに頑固な黒ずみやカビが蓄積してしまった・・・なんてことも。
そんな時は、一度ハウスクリーニングのプロにお願いしてみるのもおススメです。
東京ガスのハウスクリーニングは、自社研修を受けたプロが汚れの種類や場所に合わせて、専用の機材や洗剤を使い分け、浴槽だけでなく、手の届きにくい天井・壁・扉などを徹底洗浄してくれますよ。オプションで、自分ではなかなか掃除できない浴槽エプロン内部なども掃除してくれます。
利用した方の中には、せっかくお金をかけて綺麗にしてもらったのだから、綺麗な状態を維持しようと感じる方も多いそう。
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