学校の道具、どこに収納すればいいの?
小学生が毎日持ち歩くランドセルや通学カバン、塾や習い事の道具。
子どもにちゃんとお片づけして欲しいけど、いつも玄関に放りっぱなし・・・ということはありませんか?
どこを収納場所にしたら片付けやすいのでしょうか。
そのヒントを【東京ガス都市生活研究所】調査レポート「家で子どもが過ごす部屋」をもとにご紹介します。
【学校道具の収納】戸建てとマンションで置く場所が違う!?
子ども部屋がある親に、「子ども部屋に置いてあるもの」について聞いてみたところ、図1のように、「ランドセル・通学カバン」、「塾や習い事の道具」について、戸建住宅と集合住宅で10%以上の差が現れていました。(青破線部分)
集合住宅では、「ランドセル・通学カバン」は8割強、「塾や習い事の道具」は6割弱を子ども部屋に置いているのに対し、戸建住宅の場合はそれらよりも10%以上低い割合となっていました。
【学校道具の収納】戸建ての場合リビングに置くことも多い
戸建住宅の子ども達は、ランドセルや通学カバンをどこに置いているかというと、約7割がリビングに置いていました(図2)。
この違いは、一体どこから来るのでしょうか?
【学校道具の収納】片づけるポイントは「動線」だった!
戸建住宅と集合住宅によって収納場所が異なるのは、「間取り」が影響していると考えられます。
集合住宅では、玄関からリビングに向かう廊下の途中に、子ども部屋がある間取りが多く、
戸建住宅の場合は、1階にリビング、2階や3階に子ども部屋があるという間取りが多いことが影響していると思われます。
このように玄関を開けて、子ども部屋より先にリビングに到着する戸建の場合、子どもたちは、最初に到着するリビングに自分の荷物を置いてしまうことが考えられます。
そこで、子どもの帰宅後の「動線上」に片づける場所を作れば、子どもも自然と決まった場所に片づけられるようになり、荷物が玄関に放置されることが少なくなるかもしれません。
【学校道具の収納】リビングに道具の置き場所を作る方法も
【東京ガス都市生活研究所】の調査でも、多くの小学生は子どもたちは自分の部屋よりもリビングの方が居心地が良いと答えており、また、勉強する場所としても高い割合でリビングを挙げています。
この結果からも、ランドセル・通学カバン、塾や習い事の道具の収納場所を最初からリビングに作ってしまうほうが、子どもが自ら片づけやすく、またリビングが雑然としてしまうことがなくなるかもしれません。
親も「片づけなさい! 」と怒ることも減り、子どもたちも宿題や連絡事項の共有などもしやすくなりコミュニケーションがよくなるかもしれませんね。
おわりに
子どもの学校の道具の収納場所を、「間取り」から考えてみることを、調査データをもとにご紹介しました。
間取りから動線を考え、子どもが自分で片づけやすい収納を目指してみましょう。