「家づくりの依頼先選び」～大手ハウスメーカーの魅力編～

大手ハウスメーカーには、魅力がたくさんあります。
ひとつは小まめに動いてくれる営業マンの存在です。

やること・考えることが多岐に渡り、労力がかかる家づくりですが、営業マンが窓口となって、煩雑になりがちな様々なやりとりをワンストップで対応してくれます。

たとえば、住宅ローンなどお金のことからはじまり、敷地の地盤や法規制調査、設計や工事部門との調整はもちろん、引っ越しや仮住まいの相談等にも乗ってもらえることも。ハウスメーカーで家づくりをする際には、とても重要な存在となります。

保証やアフターメンテナンス面の充実も大手ハウスメーカーの魅力です。

構造や防水については10年の保証が一般的な期間なのに対して、大手ハウスメーカーは、5年〜10年毎の有償補修が前提ではありますが、20年、30年とその保証期間が伸びてきているところです。最近では60年保証のハウスメーカーもあります。

保証をしている限りは、定期的にアフターメンテナンス（点検）に来てもらえます。連絡をしていなくても、ふと気になった頃に、あるいは忘れた頃に、見に来てくれるのです。このような長期間の保証は大手ハウスメーカーの企業力とも言えます。

そして、何と言っても性能の高さがハウスメーカーの最大の魅力とも言えます。
「住宅性能表示」という制度があります。これは建築基準法など最低限のレベルに対し、どの程度性能が高いものになっているかを等級で表示するものです。

具体的には、

(1)構造の安定、(2)火災時の安全、(3)劣化の軽減、(4)維持管理の配慮、(5)温熱環境、
(6)空気環境、(7)光・視環境、(8)音環境、(9)高齢者等への配慮、(10)防犯

といった10項目があり、これらを等級で表示します。項目によって段階が異なりますが、3や4など数字が大きくなるほど優良等級となります。

大手ハウスメーカーは、これらのうち主要5項目といわれる(1)～(5)については、最高等級が基本仕様となりますし、その証明書を出してくれるハウスメーカーもあります。

丈夫で長持ち、それを企業力で見守ってくれる大手ハウスメーカーの家は魅力的ですが、もちろん注意点もあります。

ハウスメーカーでの家づくりは決して安くはありません。選ぶ建材や、間取りの違いによっても工事費が変わってきます。魅力的だからといって、いきなり1社に飛びついても、金額や間取りが合わなければ意味がありません。

最初に魅力の1つとしてお伝えした営業マンとの意思疎通も大切です。しっかりと調整をしてくれる営業マンではなかった場合、いざ設計の打合せに入ったら、こちらの要望が伝わってなかった・見積もり金額がオーバーしていた･･･という失敗も耳にします。

自分にとって本当に魅力的な1社を見つける方法として、まずは性能面や保証面などの情報からいいなと思うハウスメーカーを3社ほど選んでみましょう。あらかじめ自分の要望を整理しておき、3社とも同じ条件の元で話を聞く事が大切です。自分の要望がブレてしまうと比較が難しくなってしまいます。

また、営業マンは選ぶことができないので、このハウスメーカーは気に入っているけど、営業マンと話が合わないと思った場合、必ず変更できるとは限りませんが、変更を申し出てみるのも一つの手段です。
気に入った間取りになり、工事費の折り合いがつくように比較しましょう。

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