子どもに料理をお手伝いしてもらうメリット
子どもに料理のお手伝いといっても、正直かえって手間がかかる・・・。そんな気持ちを持つ親は多いと思います。でも、子どもと料理をすることは、たくさんメリットがあるのです。
東京ガスの都市生活研究所の調査によると、子どもと料理するようになって変わった点として、「お手伝いが積極的になった」「親子のコミュニケーションや話題が増えた」という結果が出ています。
また、特に幼児期から一緒に料理をすることで、お手伝いへの積極性や、観察力、五感の発達を感じやすいという傾向もありました。
子どもと一緒に料理することは、子どもの発達や、楽しい親子コミュニケーション、そして他のお手伝いにもつながる、という面で期待ができそうです。
子どもの料理のお手伝いはいつから?
では、子どもが料理に興味を持ち始める年齢は何歳くらいでしょうか。
東京ガス都市生活研究所の調査結果では、「5歳」が最も多くなっていました。
また、実際にお手伝いを始めた年齢で最も多いのも「5歳」でした。
子ども自身の興味と、親が「手伝わせても大丈夫そう」と思えるタイミングが、ちょうど合いやすいのは5歳だといえそうです。ただ、その前の3歳くらいから、料理への関心は高まっています。逆に5歳のタイミングを逃すと、料理への関心はどんどん薄れていきます。3~5歳の興味を持ったタイミングから、一緒に料理に誘ってみるのがよさそうです。
料理のお手伝い、子どもへの教え方のポイント
じゃあ、どうやってお手伝いを教えたらいいの?
「親子料理の意識と実態2014」をヒントに、教え方のポイントをご紹介します。
ポイント1. まず、子どもに料理する姿を見せること
料理に限らず、子どもは親が目の前でやっていることに興味を持ちます。
特に乳幼児は、親が料理する姿を見せているほど、子どもが料理に興味を示す傾向にあります。
逆に、東京ガス都市生活研究所調査のアンケートコメントでは、「2~3歳でキッチンに柵をつけて入らせなかったところ、5歳になったらテレビが楽しくてお手伝いしたくないモードに。小さいときにお手伝いをさせておけばよかった」という声もありました。
台所を子どもがチョロチョロすると危ない・・・ということはありますが、やっていいことと悪いことを教えるチャンスでもあります。
小さな赤ちゃんなら、おんぶ紐でおんぶしながら料理したり、開けられたくない棚はチャイルドロックをつけるなどの工夫をして、親が料理する姿を見せてあげるといいかもしれません。
ポイント2. 子どもに人気なのは「トン・こね・ジュー」
「子どもがやりたがる調理行為」を母親に聞いてみたところ、子どもは「トントン・こねこね・ジュージュー」すなわち、切る・混ぜる・焼くといった作業をやりたがるようです。
トントン切る作業は、リズムがよく、達成感があります。ジュージュー焼くことは、いい匂いがしたり、いい音がするといった、五感全体で感じる楽しさがあります。
メインの作業は難しいからと、つい親が手を出してしまいがちですが、子どもの「やってみたい」を大切にしましょう。
ポイント3. 子どもとのコミュニケーションを楽しむことを優先
子どもにお手伝いをお願いしても、最初から役に立ってくれることは、もちろん期待できません。
それどころか、かえって時間がかかって、その後の時間(お風呂、寝るなど)がすべて先送りになってしまう、という声も調査の中にありました。
でも、子どもの「やってみたい」という気持ちは、いつ出てくるか分からないものです。
せっかく興味を持ったのだから、ちょっとくらいお風呂や就寝が遅くなっても、今日くらいいいか! という割り切ってみてはいかがでしょうか。
でも、あまりに時間と心に余裕がないときに無理をする必要はありません。どうしても都合が悪くなってしまうようなら、時間が取れる日にやることを約束してもいいと思います。
効率よくやることよりも、「子どもとのコミュニケーションを楽しむ時間」や「子どもの興味に応える場」と肩の力を抜いて、子どもがどこまでできるようになったのか、成長を楽しむくらいの気持ちで臨むのが理想です。
そして、料理ができたら家族みんなで「とっても美味しいね、楽しかったね」と声をかけて、みんなで楽しく盛り上げましょう。「パパ・ママと一緒に料理をした」「美味しく作れた」といった経験は、子どもにとってかけがえのないものとなるはずです。
【子どもの料理お手伝い】年齢別のオススメお手伝い
3~4歳頃の子どもにおすすめのお手伝い
何をやってもらえばよいかわからないときに、年齢を問わずおすすめしたいお手伝いは、「味見」です。
味見も、子どもがやりたがり、喜ぶお手伝いの一つです。また、味見を親がさせる理由として「子どもとのコミュニケーション」「子どもが料理に興味を持つ」といった理由もあることが調査で分かりました。
また、味に関する語彙を伝えるチャンスでもあります。「甘い」「辛い」「すっぱい」「しょっぱい」「苦い」「まろやか」などの味の表現は、実際に体験しながら人に教えて貰うことで、初めて身につきます。色々な「味」を知り、興味を持つことが、料理への興味にも繋がります。
サラダの葉っぱをちぎる、ボールの中身を混ぜる、ラップでおにぎりを丸めるなど、遊びの延長として手を使ってできる作業もオススメです。
ただ、どうしても無理そう、やらせたくない、ということは、「これは大人のお仕事なの。もっとお兄ちゃん・お姉ちゃんになったらやろうね」などと、けじめをつけてもよいと思います。
大人も子どもも無理をせず、一緒に料理する楽しさをお互いに感じることが大切です。
5〜6歳頃の子どもにおすすめのお手伝い
5歳以上になれば、一人で包丁を使わせてあげることもできるようになります。「猫の手」など切り方をしっかり教え、手を切らないように見守ってあげましょう。
子ども向けの先が丸くなっている包丁を買ってあげてもよいかもしれません。豆腐やきゅうりなど、切りやすい食材からチャレンジするのがよいと思います。
ただ、包丁を振り回すなどの危ないことをしたら、「それはやってはいけないよ」と、断固とした姿勢でルールを伝えることがおすすめです。
できることの幅が広がっていく年齢なので、卵を割る、お米を研ぐ、ピーラーで野菜の皮をむくなど、子どもの興味や成長に応じて様々なことにチャレンジさせてあげてくださいね。
小学生以上の子どもにおすすめのお手伝い
小学生以上になったら、子どもがメインで料理をし、ママが手伝うという形にしてみるのもよいかもしれません。
卵焼き、カレー、餃子、お好み焼き、ポテトサラダ、ハンバーグなど、子どもがメインで作れそうなメニューを考えてみましょう。
ただし、初めから完璧にはできません。危なっかしいことや、「ちょっと違うのに・・・」なんてこともあります。すべての工程を完璧に教えるのではなく、どうしてもできないことをサポートしてあげる、というスタンスで見守ることがおすすめです。
おわりに
子どもに料理やお手伝いを好きになってもらうには、親が子どもと一緒に楽しむことが大切です。
子どもは自分で作ったものなら、嫌いや野菜でも食べる気になってくれたりします。
お互いに無理はせず、楽しくコミュニケーションをしながら、料理の時間を豊かなものにしていけたらいいですね。
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