ケーキの食べ方、マナーはあるの?
見た目も華やかでデコレーションの美しい「ケーキ」。選ぶのに迷ってしまいますね。
しかし、食べ方のマナーがわからず、困ってしまうこともしばしば。
「お皿の上で倒れたら・・・」「どこから食べて良いのかわからない」「フォークは刺すの? すくうの? 」など困ったことはありませんか?
また、外食や結婚式など人前で食べるときは、食べ方のマナーを知って美しく食べたいですね。今回は
【マナー1】ケーキの形によって違う食べ始め方とは?
【マナー2】フォークの扱い方
【マナー3】ケーキが崩れやすい時は
【マナー4】ケーキビュッフェでのマナー
の4つに分けて、ケーキの食べ方のマナーについてご紹介します。
【ケーキの食べ方のマナー1】ケーキの形別食べ始めの位置は?
ケーキには円形や四角形、三角形など実に様々な形がありますね。正しいマナーでは、ケーキの形により食べ始める場所が違うのだとか。具体的にみてみましょう。
定番の三角形(扇形)のケーキ
ホールケーキを切り分けた三角形のケーキ。三角形のケーキは、先の細くなっているところから食べ始めます。
円形のケーキ
丸いケーキやドーム型のケーキは、手前側からフォークを入れていきましょう。フォークを入れた断面を向かい合う相手に見せないようにするのもマナーのひとつです。
四角形のケーキ
手前の左側から食べるのが正解と言われています。あまり厚みがなく、お皿の上で倒れそうなものは、あらかじめ倒してOK。一口ずつに切り分け、フォークで刺して食べると良いでしょう。
【ケーキの食べ方のマナー2】フォークの使い方
次に、フォークの使い方に関するマナーをみてみましょう。
セロファンはフォークで巻き取りながらはがす
ケーキのまわりについているセロファンは、フォークで巻き取りながらはがすと手が汚れなくて良いですね。
フォークの先でセロファンを挟み、ケーキに触れている側を内側にしてくるくる巻いていきます。はがしたセロファンはお皿の端に寄せておきましょう。
フォークはケーキに対して垂直に
ケーキはフォークを使ってひと口分ずつ切り分け、刺して食べます。フォークは、ケーキに対して垂直に刺し、そのまま手前に倒して切り分けます。
幅の広いケーキなら、フォークの側面を使って切り分けてもOKです。この場合も、刺したら手前に倒して切り分けましょう。ひと口分を切り分けたら、刺して食べます。
スプーンのようにすくわない
スプーンですくうように、フォークの腹にケーキをのせて食べる方も多いのでは?
実はそれ、NGなんです。フォークですくって食べると、落としやすかったりしませんか? フォークは本来刺して使うもの。一口サイズにカットしたら、基本的にはフォークで刺していただきましょう。
【ケーキの食べ方のマナー3】ケーキが崩れやすい時は
ケーキを食べ進めていくと、倒れそうになってることがありますよね。
そんな時は、ケーキを静かに倒します。食べている途中でふいに倒れて慌ててしまうよりは、ゆっくりとフォークなどであらかじめ倒しておくほうが見た目も美しいからです。
特に「ミルフィーユ」は、食べるのに苦戦する方も多いのではないでしょうか?
ミルフィーユのような「層」になっているケーキは、一気にフォークを下まで入れると、崩れたり、お皿の上でバラバラになってしまいがちです。一気に底まで刺さずに、半分くらいまでフォークを刺して、一口サイズに切りましょう。
また、フォークの歯を1本だけケーキの外側に外して刺すようにして切ると、パイ生地がつぶれにくいそうです。
ナイフを使用したミルフィーユの食べ方1
ミルフィーユを食べる前に倒して食べる方法もあります。
まず、ミルフィーユの一番上の層が手前にくるように倒します。そして、ナイフとフォークを使って左側から切り分けていただきます。
ナイフを使用したミルフィーユの食べ方2
倒して食べるのが気になる・・・ということもありますよね。
そんな時は、ナイフで幾つかのブロックに切り分けて食べましょう。
切る時は、ミルフィーユの上部から底面に一気にナイフを入れず、中段ぐらいで一旦切り分けましょう。上の写真の緑の点線を目安にナイフを入れ、4つのブロックに切り分けながら食べます。
ミルフィーユにもいろいろな種類があります。購入先のお店にミルフィーユの特徴(パイ生地の食感や、挟んであるクリームの量、フルーツの有無など)を聞いて、食べ方を確認しておくのも良いかもしれません。
【ケーキの食べ方のマナー4】ケーキビュッフェの時は
老舗フルーツパーラーから有名ホテルまで、ケーキビュッフェを行っている場所は多く、行ってみたい!と思う方も多いのでは? ケーキビュッフェのマナーも確認しておきましょう。
食べる順序
コース料理をイメージして、ゼリーやムースなど軽めの物から選ぶようにしましょう。その後でチョコレートやチーズ系などの濃厚なものを楽しんでみましょう。
濃厚な甘さのケーキの後に、柑橘類のケーキやフルーツを食べると酸っぱく感じることがあります。そんな時は、紅茶やお水などで口直ししてからいただきましょう。
お皿への盛り付け方
美味しそうなケーキを見ると、つい一度にたくさん盛り付けてしまいますが、それはNGです。お皿に余白を残して少量盛り付け、食べ終わるごとにお皿を取り替えてもらうと、見た目も美しくスマートです。
おわりに
いかがでしたか?
ケーキの食べ方のマナーを知っておくと、人前で食べる時にも緊張せずに、おいしくいただけそうですね。食べにくさを懸念して避けていた種類も、積極的に選んでみてくださいね。
ただ、マナーも大切ですが、美味しくいただくことが一番。周りの同席者への配慮はしつつ、美味しいスイーツを楽しんでくださいね。