春雨とビーフンの違い
春雨とビーフンは、どちらも中国発祥の食品です。確かに形状や色などは似ていますよね。
では、違いはどこにあるのでしょうか?
実は春雨とビーフンの大きな違いは「原材料」にあります。
春雨とビーフンの原材料を知れば、料理への活用方法も変わるかもしれません。
さっそく春雨とビーフンの原材料をみていきましょう。
春雨の原材料
春雨の原材料は、緑豆やじゃがいも、さつまいもなどのでんぷんです。
じゃがいもやさつまいものでんぷんを原料とした春雨は、モチモチとした食感が魅力です。現在国産の春雨は、こちらのタイプが多いそうです。
緑豆やエンドウ豆のでんぷんを原料とした春雨は、中国からの輸入品が多く、食感はコリコリしていて歯ごたえがあります。
春雨の製造法は、でんぷんと水を混ぜて細い麺状に成形し、熱湯で茹でます。その後冷凍・乾燥を経て使いやすい長さにカットされ、パック詰めされて市場に出回ります。
名前の由来
春雨の本場中国では、「粉条(フェンティアオ)」、「粉絲(フェンスー)」と呼ばれているそうです。「春雨」は、日本独自の名称で、細く透明な姿が、春の雨である春雨を連想させることから付いたんだとか。
ビーフンの原材料
ビーフンの原料は、うるち米の米粉のでんぷんです。
米粉を音読みすると「べいふん」と読めます。音がビーフンに似ていますね。
ただ、現在はうるち米粉のでんぷん100%で作っているわけではないとか。調理しやすいように、コーンスターチなどその他のでんぷんも配合され、改良されているとか。
製造方法としては、うるち米を挽いた米粉に水を加えて練った生地を麺状に成形し、乾燥させて作るそうです。
米粉を使った麺は、他にもベトナム料理でおなじみの「フォー」や「セン・ミー」が有名ですね。米粉を原料としたビーフンは、ライスヌードルとして日常的に食べられているそうです。
名前の由来
中国語でビーフンは米粉と表記し「ミィーフェン」と発音されますが、台湾語では「ビーフン」と発音するそう。日本の「ビーフン」という呼び方は、台湾語の発音に由来すると言われています。
春雨とビーフンに適した食べ方やレシピは?
春雨とビーフン、食べ方にはどんな違いがあるのでしょうか?
春雨とビーフンに適した食べ方と、レシピを以下にご紹介します。
春雨
乾燥した状態では食べることができないので、水やお湯で戻した後に調理します。
煮物や炒め物、和え物やサラダなど、幅広い調理法があります。春巻きの具や、鍋料理に入れるのもおすすめです。
ビーフン
こちらも乾燥状態で販売されているため、ぬるま湯で戻すか、熱湯で軽く茹でる必要があります。また戻す必要がなく、調理の簡単な味付きビーフンも販売されています。
食べ方はさまざまありますが、炒めたりスープに入れたりしながら、焼きそばやラーメンのように主食として食べるのが一般的です。たくさんの具と一緒に炒めたりスープにすることでビーフンが旨味を吸うので、「具だくさん」にするのがおすすめです。
それでは、春雨とビーフンを使ったおすすめレシピをご紹介します。
【春雨レシピ】女性におすすめ! さっぱりとした美味しさ「鶏ササミとグリーンアスパラガスの春巻き」
揚げ油を多く使わない、さっぱりとした味のヘルシーな春巻きです。
【春雨レシピ】特製つけダレでお箸がとまらない「白菜のあったか煮込み(胡麻風味だれ)」
白菜の甘味と、豚肉のうま味をスープごといただきます。特製のつけだれが味の決め手です。
【ビーフンレシピ】一皿で野菜たっぷり「親子で作ろう! 野菜のビーフン」
ビーフンにぴったりの具沢山レシピです。
手軽に作れて野菜もたっぷりとれる栄養満点のメニューです。
おわりに
春雨とビーフンの違いは「原材料」でした。
春雨は、緑豆やいも類のでんぷんが原材料。ビーフンは、米粉由来のでんぷんが原材料と違いがあります。食べ方やレシピにも違いがあるので、それぞれの特徴を活かしておいしく調理できると良いですね。