いつから小さな子どもにお餅を食べさせていいの?
お餅を食べさせていい年齢は、一般的には3歳前後と言われています。その理由は、3歳頃になると以下の条件が整うからと言われています。
(1) 歯が生え揃っている。
(2) よく噛んで飲み込むことができる。
(3) 親の話を理解して指示に従うことができる。
しかし、これはあくまで目安ですので、お子さんの発育状況を見て判断してください。
粘り気と弾力のあるお餅は、よく噛むことで詰まらせずに飲み込むことが出来ます。
しかし、歯が生え揃っていないと十分に噛むことができず、喉に詰まらせてしまう危険性が高まってしまいます。
また3歳を過ぎて歯が生え揃っていても、飲み込む力が弱かったり、よく噛まずに丸呑みしてしまう癖のあるお子さんもいます。こうしたお子さんにお餅を与えるのは危険な場合があるので、与える時期を遅らせることも大切です。
こんな場合はどうする?
歯が生え揃っていて、しっかりと噛めるお子さんでも、まだ親の言うことを理解できない場合もありますよね。そうした場合もお餅を食べさせるのは控えましょう。
「大量に口に入れない」、「噛みながら話さない」など、親の言うことをよく聞いて食べることができるようになってから、一緒に食べるようにしましょう。
初めてのお餅は小さく切って!
小さなお子さんに初めてお餅をあげる場合、一体どんな料理が適切なのでしょうか。
初めてのお餅料理としておすすめなのは、お汁粉やお雑煮のような「汁物」です。お餅が水分を含んでやわらかくなり、飲み込みやすくなるからです。
汁物にお餅を入れる際は、小さく切りましょう。切ることで、一度に口に入れる量を少なくできます。ただし、小さく切ってもしっかりと噛むことが大切です。また、小さく切ったお餅がいくつもお子さんの口に入らないよう注意しましょう。
「1つずつね」と言い聞かせたり、ひとかけらずつお子さんのお椀に入れていくなど工夫してみてくださいね。
小さな子どもにお餅を食べさせる時の注意点
早速作って一緒に食べようと思っている方も多いでしょう。そこで最後に注意点をまとめました。しっかり確認してくださいね。
食べる前の注意点
●お子さんが眠くないかを確認する疲れていたり、眠いと注意力が散漫になります。この状態では普段できるようなこともできなくなってしまうもの。無理してお餅を与えないようにしましょう。
●餅へのアレルギーの有無を確認する
あまり知られていませんが、もち米にもアレルギーがあるそうです。心配な方は、アレルギー検査を受けるなどしておきましょう。
食べるときの注意点
●急いで食べない
急いで食べるとどうしても噛む回数が減ってしまいます。ゆっくり噛んで食べるよう、「たくさんモグモグしようね」と声をかけるなど意識しましょう。
●水分で喉を湿らせてから食べる
食べる際に喉を潤わせておくことで、詰まらせにくくなるそうです。
●きちんと座って食事をする。
歩き回ったり寝ころびながら食べるなど、注意散漫になっていると、何かの拍子に喉に詰まらせてしまうかもしれません。きちんと食卓に座って食べるようにしましょう。
●口にお餅を入れたまま話さない
話しながらお餅を食べていると、うっかり気管に入ってしまうことも。飲み込むまでの間は、おしゃべりしないように注意しましょう。
●しっかりと飲み込むまで親がそばで見てあげる
何かあってもすぐに対処できるように、お餅を食べる間はその場を離れず、飲み込むまでしっかりとそばで見守ってあげましょう。
おわりに
美味しいお餅も、気をつけて食べないと大きな事故に繋がる場合があります。特に小さなお子さんは喉に詰まらせやすいので、大人がしっかり見てあげてくださいね。
参考:東京消防庁「餅などによる窒息事故に注意(PDF)」
参考:消費者庁「食品による子供の窒息事故に御注意ください!(PDF)」