【第1話】ココロとカラダに効くお風呂
お風呂に入って思わず「ホッ。」とつぶやいたこと、ありませんか? なんだか気持ちがゆるんでいく・・・。じんわり体がほぐれていく・・・。それはココロとカラダが本当にリラックスしているから。
お風呂にはわたしたちのココロとカラダを解きほぐす4つの要素があります。それぞれの作用や効果を知ると、お風呂がもっと気持ちよくなるかも。
1話では、どうしてお風呂がココロとカラダに効くのか。「お湯の4要素」と「お風呂の温熱効果」についてお話します。
お風呂の効果とは?「お湯の4つの要素」
お風呂がココロとカラダに効くワケ。それは、「温度」「静水圧」「浮力」「水流」の4つの要素にあります。それぞれにどんなヒミツがあるのか、簡単にご紹介しましょう。
【温度】
お湯の温熱効果によって体が芯から温まり、毛細血管が広がることで血液の流れがスムーズになります。
【静水圧】
静水圧のマッサージ効果が皮下の血管にもほどよくかかり、滞りがちな血液やリンパを押し出してくれます。
【浮力】
お湯につかると浮力によって体全体が軽くなり、普段体重を支えている筋肉や関節の緊張をほぐしてくれます。
【水流】
シャワーの水流がほどよいマッサージ効果となり、体の疲れを癒してくれます。
「シャワーよりお風呂の方がリラックスする・・・」そんな風に感じた経験はありませんか? それは、この4つの要素がカラダを芯からほぐしてくれるからだったんですね。
私たちのココロとカラダは連動しているので、カラダがほぐれると自ずとココロもゆるみます。つまりお湯の4つの要素は、カラダはもちろんココロも癒してくれるのです。
このリラックス感はシャワーだけでは得ることができません。お湯につかってこそです。ぜひ、ココロとカラダに効くお風呂タイムを毎日の習慣にしてくださいね。
ココロをほぐすには温度が重要!? お風呂の温熱効果とは?
4つの要素の中で特にココロに大きく影響するもの。それは「温度」なんです。
ぬるめのお湯につかると”鎮静“の副交感神経が働いて心身は休息モードに。熱めのお湯につかると“活動”の交感神経が刺激されて心身は活動モードに入ります。
【温度の境目】
お風呂上手になるコツは、「ぬるめ」と「熱め」の境目を知ることが大切。その境目とは・・・ズバリ、40℃です!
★リラックスしたいときは38℃~40℃のお湯に
★シャッキリしたいときは41℃程度のお湯に
この境目を抑えておけば、より効果的なバスタイムが過ごせますよ。
おわりに
カラダもココロもほぐしてくれる湯船のお風呂。効果を理解すると、ますますお風呂が気持ちよく感じるかもしれませんね。