【お茶のおいしい入れ方】知っているようで実は知らないことも?
お茶(緑茶)のおいしい入れ方はご存知ですか? お湯の沸かし方などにこだわり、入れ方を工夫すると、味も香りもぐっと楽しめます。
今回はお茶のおいしい入れ方のコツを7つご紹介します。
【お茶のおいしい入れ方のコツ1】水に気を配る
お茶をおいしく入れるには「水への気配り」も大事と言われています。お茶をいれるのに適した水は微酸性の「軟水」です。日本の水道水は「軟水」なので、必ずミネラルウォーターでなくてはいけない訳ではなく、水道水でもお茶はおいしく入れることができます。
市販のミネラルウォーターを使用する場合も、「軟水」のものを選ぶようにしましょう。外国産の多くはカルシウムやマグネシウムを含む「硬水」なので、お茶にはあまり適当ではありません。
「硬水」「軟水」について詳しくはこちらをご覧ください。
硬水と軟水の違いは? 水道水はどっち? 水の専門家が使い分け方も解説
【お茶のおいしい入れ方のコツ2】お湯を沸騰させる
水道水の気になる「カルキ臭」を抜くためには、「必ず一度、沸騰させる」ことがお茶のおいしい入れ方のコツ。
沸騰したらすぐに火を止めず、弱火にしてフタを開けて2〜3分沸騰させ続けます。カルキ臭が強い水道水の場合は5分程度沸騰させるとよいそうです。
最新のガスコンロには、お湯が沸くと音でお知らせして自動で消火する「沸騰自動消火機能」がついているので、便利ですよ。
お湯を沸かすならガスコンロがおすすめ!
お湯を沸かす時は「湯わかし」機能がとっても便利!(※)
お湯の沸騰を検知すると、音でお知らせして自動で消火してくれます。余分な加熱をしないので省エネです。
最新のガスコンロには、料理を強力にサポートする便利機能が満載です。
「湯わかし」機能の他にも、ボタン一つでガス火炊きのご飯が炊き上がる「自動炊飯」機能。設定した時間になると消火する「コンロタイマー」機能や、センサーが自動で火力調節して、設定した温度に調整・キープしてくれる「温度調節」機能など、「ガスコンロ」には調理をサポートする機能がたくさんあります。(※)
また、“魚を焼く”イメージの強い「グリル」ですが、実は肉や野菜料理、トーストやピザ、揚げもののあたため直しにも使える万能調理器です。
専用容器対応のグリルでは、手軽にオーブン料理も楽しめますよ。(※)
ガスコンロで「おいしい」をもっと簡単に! レパートリーをグンと増やしましょう!
(※)搭載機能や機能名は機種によって異なります。
【お茶のおいしい入れ方のコツ3】お湯を冷ます
お湯の温度はお茶のおいしさを引き出す重要なポイント。例えば、渋み成分でもある「カテキン」は80度以上の高温で溶け出しやすいと言われています。一方で、旨み成分の「アミノ酸」は50度以上の低温で溶け出しやすいのだとか。
それぞれの茶葉や好みの味に合わせて、調整ができると良いですね。
煎茶に適した温度
80〜90度がおすすめ。渋味・旨みも楽しめます。
玉露に適した温度
50〜60度がおすすめ。低めの温度でじっくり引き出すことで、渋味を抑えまろやかな味になります。
お湯を適温に冷ます簡単な方法
お湯を適温まで冷ます、といっても温度計でしっかり計る訳ではありません。
そそぐ予定の茶碗にお湯を注ぐだけで、まず約5~10度、温度を下げることができるそうです。茶葉にあった温度になるまで湯を冷まして調節したあと急須に戻します。茶碗に一度注ぐと、あらかじめ器も温めることもできて一石二鳥ですね。
温度の目安
- 沸騰したお湯・・・100度
- 茶碗に注がれたお湯・・・約85~90度
※季節にもよりますので目安としてください。
また、湯気の立ち方でも温度が分かるので、ぜひ参考にしてみてください。
湯気の目安
- 湯気が勢い良く上がっている・・・90度
- 湯気が横にゆれながら高く上がる・・・70度
- 湯気はかすかに上がる・・・50度
【お茶のおいしい入れ方のコツ4】茶葉の量は適量に
二人分のお茶を入れる際、煎茶だとだいたい4〜5gが茶葉の目安量。玉露の場合だともう少し多めで6g〜7gです。ティースプーン1杯がだいたい2gなので、量の参考にしてみてください。
茶葉の種類によっても量がかわるので、購入時にチェックしておきましょう。
【お茶のおいしい入れ方のコツ5】蒸らす時間を大切に
お茶のおいしい入れ方において、蒸らす時間も大事です。この時の時間は、お茶の種類によっても異なります。
煎茶であれば20〜30秒ほど。玉露は120〜150秒ほどゆっくり待つのがおすすめです。
【お茶のおいしい入れ方のコツ6】均一に注ぐ
どの茶碗のお茶も均一の濃度になるように順に注いでいきましょう。そして最後の一滴まで注ぐことがコツの一つです。
【お茶のおいしい入れ方のコツ7】きちんと保存する
お茶をおいしく入れるために、きちんとした保存方法を心がけることも大切です。なるべく少量単位で購入し、2週間〜1ヵ月を目処に使い切るようにしましょう。
未開封のお茶の場合
冷蔵庫、もしくは冷凍庫で保存します。ただし開封するときは、常温にもどしてから使ってください。いきなり開封すると、温度差で生じた水分を吸収してしまい、お茶の鮮度が落ちてしまいます。
開封済のお茶の場合
開封後は密封性と遮光性のある容器に移し、冷暗所に保存します。冷蔵庫での保存は、においが移ってしまったり、出し入れの際に湿気が生じる原因になるので避けた方が無難です。
古くなってしまったお茶、どう活用する?
お茶が古くなってしまい風味が落ちてしまった時は、自家製のほうじ茶にして楽しむという方法も。フライパンに紙を敷いて、その上で茶葉を弱火でゆっくりと入ったり炒ったり、電子レンジで温めると良いそうです。
他にも、お茶パックなどにお茶を入れて、下駄箱やシンクの下などに置くなど消臭剤の代わりとしても活用できますよ。
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おわりに
いかがでしたか? お茶のおいしい入れ方のコツは、茶葉にはもちろん、水やお湯の温度にまで気を配ることにもありました。ぜひコツを掴んで美味しいお茶を入れましょう。
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