部屋干し(室内干し)のデメリットって?
部屋干し、室内干しに対しては、「見てうっとおしい」「洗濯物がカラッと乾かない」といった不満があるようです。
実際に部屋干しにはどのようなデメリット、弊害があるのか確認しておきましょう。
【部屋干しのデメリット】ダニ、カビの発生数が2倍以上に!?
ちなみに、1回の洗濯でどの程度水分が洗濯物から発生するのかをご存知ですか?
5kgの洗濯物を洗い脱水して干すと、なんと「約3リットル」もの水分が水蒸気となって放出されるのです。
ダニやカビは、高温多湿の室内環境で繁殖が促されるので、室内で洗濯物を干すということは、ダニやカビが発生しやすい環境を自分自身で作っているということになります。
洗濯物を干している部屋と、干さない部屋のダニの数を調べたところ、部屋干しをしている部屋は干さない部屋の「2倍以上」のダニが発生することがわかりました。
部屋干しをどうしてもしなくてはならない、雨の多い時期などは、十分な換気・除湿をし、洗濯物からでた水分が部屋の中にこもってしまわないように注意しましょう。
部屋干し時は、エアコンが使える!
エアコンには、冷房機能や除湿機能が備わっており、どちらも室内の湿度を下げる効果があります。
部屋干しをする時は、エアコンの冷房機能や除湿機能を活用すれば、洗濯物から出る湿気をすばやく吸い取ってくれます。また、すばやく乾かすことで、生乾きのイヤなニオイも発生しにくくなります。
ただしエアコンを使う前には要注意! 毎シーズン使っているエアコンでも、冷房や暖房を本格的に使い始める前には正常に動くかどうか、チェックしておくことが重要です。
エアコンを使う前には、こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
シーズン中に慌てないために! エアコンを使い始める前にやるべきこと
まずは、エアコンの機能をチェックしよう!
エアコンのドライ機能の方式には、2タイプあります。「弱冷房除湿方式」と「再熱除湿方式」です。
どちらも、室内の湿った空気をエアコンで冷やしながら除湿します。
「弱冷房除湿方式」の場合は、冷やした空気をそのまま室内に戻すので室温が下がります。
「再熱除湿方式」は、冷やした空気を室温程度に温め直してから室内に戻すので、室温が下がりづらいのが特徴。
つまり、「再熱除湿方式」の場合は、室温が下がりづらいので肌寒い日の部屋干しにも役立ちます。
雨の多い梅雨の時期は、気温が低い日も多いので、「再熱除湿方式」の方が適しているといえそうです。ただし、製品によって、再熱除湿方式が搭載されていないものや、逆に弱冷房除湿と再熱除湿を組み合わせて快適性や省エネ性をさらに高めた除湿機能もあります。メーカーによって呼び方が異なる場合もありますので、ご自宅に設置しているエアコンがどのタイプなのかは、説明書でご確認ください。
「再熱除湿方式」は、通常の冷房や、弱冷房除湿方式に比べると、電気代が割高になってしまうという難点があります。
部屋干し時により短時間で洗濯物を乾かすためには、エアコンだけでなく、扇風機や除湿機も併用するという方法も取り入れてみてください。
「エアコンを久々に運転したら何だか嫌なニオイがする・・・」
そんなときは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
「エアコンのニオイが気になる! 」フィルター掃除で十分!? 効果的なお手入れとは?
エアコンを使用しないで室内で洗濯物を快適に乾かす方法
「量が多すぎて部屋干しだけでは間に合わない」「エアコンがリビングにあって洗濯物がテレビの邪魔になる」などの理由から、どうしてもエアコンのドライ機能を活用した部屋干しができない場合もあるでしょう。
そのような場合には、以下の方法もあります。
1. 「浴室暖房乾燥機」を活用する方法
特に、浴室は普段から水を使う場所ですので、換気機能がついており湿気が取りやすくなっています。換気扇を回すか窓を開けて換気をしながら干しましょう。
浴室暖房乾燥機をお持ちの場合は、「換気」より「衣類乾燥」を使うのがおススメです。「換気」は空気を入れ替えるだけですが、「衣類乾燥」運転は温風によって衣類の水分を払うので、より早く乾燥させることができます。
室内干しでありがちな生乾きの臭いも避けることができ、さらに洗濯物を乾かしながら、浴室の湿気をとってカビの発生も防ぐので一石二鳥です。
詳しくは下記記事をご覧ください。
風呂干しのメリットが多すぎて、もう部屋干しなんてできない・・・
2. 「ガス衣類乾燥機(乾太くん)」を活用する方法
部屋干しに比べて、干す手間がない上、よりスピーディに洗濯物を乾かせるので、特に共働きのご家庭やお子さんのいるご家庭におススメです。
なかでも、ガス式の乾燥機はパワーが強いため、短い時間でよりふんわり仕上げることが出来ます。
ガス衣類乾燥機「乾太くん」なら5kgの洗濯物でも1時間もかからず乾かすことができます。
乾燥時間が圧倒的に短くなるので、帰宅後や入浴中に洗濯機をまわしても、その後1時間ほどで洗濯物を乾かせます。
乾燥に時間がかからないので、シワになりづらく、何より「干す手間」がなくなり、忙しい人たちに長い間支持されています。
一度使ったら手放せない、ガス衣類乾燥機の良さをぜひお家でも実感してみませんか。
おわりに
洗濯物は、なるべくなら外に干したいですが、梅雨の時期はなかなかそういうわけにもいきませんね。特に洗濯物の多いご家庭や共働きでまとめて洗濯、または夜洗濯するご家庭の場合、やむを得ず部屋干ししなければならないことも多いでしょう。
梅雨時の洗濯の際に、こちらでご紹介した方法もぜひ参考にしてくださいね。
ダイキン工業株式会社 監修箇所:部屋干し時は、エアコンが使える! / まずは、エアコンの機能をチェックしよう!