辛い疲れ目、いまや日本の国民病に!?
上のグラフは、東京ガス都市生活研究所が20代~60代の男女に「健康・美容に関する悩み」について聞いた調査結果です。男女ともに「眼精疲労・目の疲れ」が突出しています。
パソコンやスマートフォンの普及により、目を酷使する時間が長くなったことから、疲れ目は性別・年齢を問わない「お悩み」となっているようです。
疲れ目対策には「42℃シャワー」が効く!
疲れ目対策には「目をつむり、目の周囲に42℃のシャワーを当てる」ことが効果的。
疲れ目の人に、42℃のシャワー、32℃のシャワー、シャワーなしの3つを試してもらう実験をしてみました。結果は42℃のシャワーの後、スッキリ感は上昇、ショボショボ感は減少するということがわかりました。
【実験詳細】
被験者にわざと眼が疲れる作業「疲労タスク」をさせた後、シャワーを片目に3分ずつ当てます。
(1)42℃のシャワー(2)32℃のシャワー(3)シャワーなし
一定の時間毎にVAS法と呼ばれる方法で主観評価を測定。グラフの横軸は時間の経過を、縦軸はスッキリ感とショボショボ感の増減を示しています。
疲れ目対策の「42℃シャワー」、視力が早期に回復!?
疲れ目対策としてご紹介した「42℃シャワー」、実は一時的な視力の低下に対する視力回復にも効果があることがわかりました。
先ほどの実験で、わざと目を疲れさせるタスクをしたあとに、42℃シャワー、32℃シャワー、シャワーなしのどの条件で、どれくらい視力が回復したのかを調べてみました。
42℃のシャワー後にご注目。疲労タスクで下がった視力が回復していることがわかります。
疲れ目対策の「42℃シャワー」、スッキリ感が上がり、ショボショボ感が減っただけでなく、視力まで回復してくれるんですね。
32℃のシャワー浴では有意な結果は得られなかったので、水流による水圧作用ではなく、お湯の温熱作用によるものと考えられます。眼に直接温かいシャワーを当てることで、シャワーの温熱効果により眼の疲れを早期に緩和する効果が期待できそうです。
疲れ目対策「42℃シャワー」のコツ【目をつむって額からゆっくりと】
温めるのはあくまでも目だけではなく目の周辺。目をキュッとつむって目の周りから額にかけて、ゆっくりシャワーを当てましょう。
洗髪のついでに行うもよし。お風呂の時に浴槽につかりながらシャワーを当てるもよし。バスタイムの新習慣として取り入れてみてください。
おわりに
疲れ目対策、いかがでしたでしょうか。
疲れ目の人はパソコンやスマホを使う機会が多く、肩こりに悩んでいる人も多いようです。肩こりにおすすめなのは、お風呂にしっかりと浸かって温まること。全身の血流が良くなって肩周辺のコリにも効果的です。
上のグラフは「直腸温の変化」を計ったもの。浴槽入浴した場合の温度上昇にご注目ください。体の芯(直腸)まで温めてくれているのがわかります。
熱めのシャワーで解消される疲れ目と違って、肩こりを解消するためには体の芯までしっかり温める必要があります。そのため、きちんと浴槽につかって血流をよくするのがおススメです。