「もしかして私も?」風呂キャンセル界隈が生まれる背景と定義

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「風呂キャンセル界隈」というワードは、以前からSNS上で使われていましたが、特に2024年春にXでのつぶやきをきっかけにトレンド入りし、メディアで取り上げられたことで、幅広い世代に認知されるようになりました。
「風呂キャンセル」に厳密な定義はないものの、夜の入浴や翌朝のシャワーを面倒に感じて避けてしまったり、入浴する時間はあるにもかかわらず、入ろうかやめようかというおっくうな気持ちと闘ったりしている状態を指すことが多いようです。なお、中島さんによると「シャワー浴できる場合は『風呂キャンセル』に該当しません」とのこと。
※「界隈」とは、本来、近所や周辺といった地理的な一帯を指す言葉ですが、Z世代(1990年代中盤から2010年代序盤にかけて生まれた世代)を中心に、同じ状況や趣味を持つ人たち、SNSなどのコミュニティを表す言葉として使われています。例えば、ネット界隈やアニメ界隈、サウナ界隈といったものがあります。
風呂キャンセルする理由:入浴のハードルになっていることは何?
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お風呂に入らなくてはと思っても、疲れ切っていたりして、入浴を面倒だと感じるのが風呂キャンセルの理由です。入浴のハードルを上げている要因について、中島さんに伺いました。
【風呂キャンセルの原因1】心身の疲労
仕事や家事、育児、介護、看護など、現代の女性は朝から晩まで忙しく動き回っていることが多いです。職場や家庭内、ママ友といった人間関係での気疲れやストレスによって、心身ともに疲れ切ってしまうことも、珍しくありません。
入浴をしたほうが良いとわかっていても、帰宅したらスイッチがオフになってしまい、気力が湧いてこない状態にあるといえます。
「そのままついスマホを手にとり、動画やSNSを見始めてしまうと、おすすめのアルゴリズムに従って見続けることになり、あっという間に時間が過ぎてしまうのはよくあることです」(中島さん)
【風呂キャンセルの原因2】入浴がタスク化してしまっている
一日の疲れを癒やしたりリラックスできるはずの入浴が、「入るべき」という「べき・ねば」思考からタスク化してしまっていることも考えられます。
15分などの短い時間でサッと入浴をすませられる人がいる一方で、入浴時にしなければならないことが多いと思っている人ほど、例えば1時間など、お風呂にかかる時間が長くなりがちです。
何事もきちんとやらなければ気がすまない人ほど、入浴ハードルが高くなりやすいといえるでしょう。
【風呂キャンセルの原因3】入浴前と入浴中、入浴後にやらなければいけないことへの負担感

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入浴前(お風呂場に行くまでと脱衣所)や入浴中、入浴後までに存在する「やらなければいけないこと」の多さや、特定の作業に負担感を感じてしまうこともあります。
お風呂場に行くまでの段階では、ソファやベッドに横になってしまうとお風呂場に行くのすら面倒になったり、スマホを持ってしまうとその場に居ついてしまったりすることなどが挙げられます。
脱衣所では、メイクをしたまま服を脱ぐこと(服を汚してしまう可能性がある)や湿度の高さ、蒸し暑さや寒さがハードルになることもあり、入浴中はシャンプーや待ち時間を含むトリートメント、入浴後はドライヤーで髪を乾かしたり、スキンケアを行ったりすることが負担に感じられることもあります。
【風呂キャンセルの原因4】お風呂掃除にかかる手間
お風呂掃除も、入浴のハードルを上げる理由のひとつです。お風呂掃除をするタイミングは、人によって異なりますが、昨日入ったお風呂をまだ掃除していないという持ち越しの場合に加えて、これから入るお風呂の掃除が控えていると考えるだけで、面倒と感じる場合もあるといえるでしょう。
「日頃のお掃除は、完璧を目指さなくても大丈夫です。隅々まできれいにしたいなら、一年に一度の大掃除でプロのハウスクリーニングを利用すると決めておけば、心理的な負担を軽減できます。プロに依頼すると、ピカピカになり気持ち良いですよ」(中島さん)
お風呂の頑固な汚れはプロに依頼するのもおススメ!
日々掃除をしていても、意外と手の行き届かない場所も多い浴室。気づかないうちに頑固な黒ずみやカビが蓄積してしまった・・・なんてことも。
そんな時は、一度ハウスクリーニングのプロにお願いしてみるのもおススメです。

※画像はイメージです。
東京ガスのハウスクリーニングは、自社研修を受けたプロが汚れの種類や場所に合わせて、専用の機材や洗剤を使い分け、浴槽だけでなく、手の届きにくい天井・壁・扉などを徹底洗浄してくれますよ。オプションで、自分ではなかなか掃除できない浴槽エプロン内部なども掃除してくれます。
利用した方の中には、せっかくお金をかけて綺麗にしてもらったのだから、綺麗な状態を維持しようと感じる方も多いそう。

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光熱費のコスト
風呂キャンセルとは別の理由で入浴を控えてしまう場合もあります。水道代や電気代といった光熱費のコストを懸念して、入浴のハードルが上がってしまうという状況です。
お風呂を沸かすこと以外にも、家族の帰宅時間が異なるため、お風呂のタイミングが合わず、追い炊きや足し湯などで費用がかさむのではないかと考え、お風呂を避ける人もいるようです。
お風呂に入る気力がないわけではない点で、いわゆる風呂キャンセル界隈とは異なるといえるでしょう。
「風呂キャンセル」はもったいない! 入浴がもたらす驚きの効果とは?

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風呂キャンセル界隈には、入浴に対してさまざまなハードルがあるとわかりました。しかし、入浴には、キャンセルするにはもったいないメリットが、いくつもあるとわかっています。
シャワーを浴びたり、包まれるような温かいお湯につかったりすることで、清潔の維持をはじめとして、血行促進による疲労回復や、冷え性改善、リラックス効果などが期待できます。「お風呂上がりに不機嫌な人は、まずいないでしょう」と、中島さん。
入浴でじんわりと体温を上げ、入浴後に徐々に体温が下がってくると、入眠を促すといわれています。心地良い眠りは、睡眠の質の向上や美肌の維持にもつながります。

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入浴することで体調が整い、疲れを翌日に持ち越すことが減ったり、疲れにくくなれば、風呂キャンセルのループから脱出しやすくなりそうです。
そのためにも、まずは、入浴のハードルを下げてみましょう。
参考:お風呂で睡眠負債解消!? 良質な「眠り」を誘う入浴法【東京ガス都市生活研究所】
参考:【入浴実験より】疲れをとる効果的な「お風呂の入り方」【東京ガス都市生活研究所】
風呂キャンセル卒業のための、入浴ハードルの下げ方5選
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風呂キャンセルをしたくなるのは、誰にでもあることです。風呂キャンセルしたい気分と上手に付き合ったり、風呂キャンセル卒業に向かって一歩踏み出すために、入浴ハードルを下げてみましょう。おすすめの風呂キャンセル回避策を5つ紹介します。
【風呂キャン回避策1】足湯にする
お風呂に行くまでの道のりが遠く感じて腰が上がらない…そんな風呂キャンセルの日は、足湯と洗顔だけにしてみましょう。
足湯は着衣のままで、できます。風呂おけや浴槽、深めのバケツなどにお湯をため、浅い場合は足首まで、深くしたい場合はふくらはぎまで足を浸けます。バスソルトやアロマオイルを使うと気分が和らぎます。
洗顔は洗面所でも良いですし、メイク落としシートを使用しても良いでしょう。余裕があれば、ボディーシートで体のケアまでできたら十分です。
足湯が呼び水となって、やっぱりお風呂に入りたいと思う可能性もあります。
【風呂キャン回避策2】入浴時短グッズを活用する
入浴時短グッズを取り入れるのも、風呂キャンセルのハードルを下げるのに効果的です。
入浴中に使いたいのは、オールインワンシャンプーやオールインワンソープです。オールインワンシャンプーは、トリートメントが不要なので、一度洗って流せば洗髪が終わります。オールインワンソープは、髪と体の両方に使えるタイプで、洗う手間を軽減できます。
入浴後におすすめしたいのは、吸水性の高いドライタオルや、かぶるだけのタオルキャップです。身体を拭いたり、髪を乾かしたりする時間が短縮できます。
「洗髪後のドライヤーを面倒に感じる人が多いですので、両手が自由になるスタンドドライヤーという選択肢もあります。少しお値段が張りますが、お風呂上がりのドリンクやスマホタイムをゆっくりと楽しめますよ」(中島さん)
スキンケアもなるべく簡単にすませたいなら、化粧水や乳液、クリームなどがひとつにまとまっているオールインワンタイプが便利です。
また、肌触りの良いお気に入りのバスローブがあれば、入浴後の楽しみになるかもしれません。
【風呂キャン回避策3】シャワー浴をする

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湯船に入るほどの元気がないという場合には、シャワー浴でもOK。入浴時短グッズと合わせれば、短時間で入浴が終わります。服を脱ぎ、シャワーを浴びることができれば、風呂キャンセルの回避ができていると考えましょう。
【風呂キャン回避策4】ミストサウナや浴室暖房乾燥機を利用する
シャワーよりも、肌当たりがやわらかいミストサウナの利用も風呂キャンセルしがちな方にはおすすめです。ミストサウナは、浴室内に細かなミストを噴霧して、肌や髪に優しいしっとり快適な空間を作り出してくれます。
浴室が寒い/暑いことが理由で、入浴をためらいがちな方は、浴室暖房乾燥機を導入するのも良いでしょう。冬は浴室全体を温めて、短時間浴やシャワー浴でも寒さを感じにくくしてくれます。夏は涼風機能を使えば、露天風呂気分で湯船にゆっくり浸かることもできます。
【風呂キャン回避策5】帰宅後すぐにお風呂に入る
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一般的に、お風呂は夕食後や寝る前に入る、という方が多いでしょう。しかし、帰宅後すぐに入浴するというハードルの下げ方もあります。自宅で過ごす時間を始めるための良い気分転換となり、入浴後の時間を有効に使いやすくなります。
帰宅時におなかがすいているなら、小腹を満たすものを口にしてから入浴しましょう。お風呂の予約機能やスマホアプリの遠隔操作を活用して、帰宅後すぐに入れるようにしておくと待ち時間がありません。
【究極の風呂キャン回避策】帰宅前に外でお風呂に入ってくる
今日はお風呂までの距離を遠く感じるだろう…と風呂キャンセルを予測できるときは、いっそのこと帰宅前に銭湯や日帰り温泉などで入浴してくる、という方法もあります。そうすれば、お風呂に入ろうかやめようかと、迷う時間はなくなります。
ただし、自宅での入浴よりも、コストがかさむ可能性があるため、コスパやその日の疲れ具合と相談してくださいね。
おわりに
入浴を面倒に感じるのは、決してあなたが怠けているからではありません。心身の疲労やタスク化された入浴への負担感など、そこにはさまざまな理由があります。今回ご紹介した5つの風呂キャンセル回避策を参考に、無理に気力を振り絞るのではなく、自分に合った方法でバスタイムを取り戻しましょう。今日からあなたも「風呂キャンセル界隈」を卒業し、心身ともにリフレッシュできる時間を手に入れてください!
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