まずは敵を知る!? ゴキブリについて
ゴキブリはなんと約2億年前から地球に存在しているとのことで、その生命力の強さは圧倒的。とにかくゴキブリがイヤで、生態など知りたくないと思う方もいるかもしれませんが、ゴキブリを効果的にしっかり駆除するためには、ゴキブリの生態や種類について知っておくことが必要です。
ゴキブリは世界中に驚くほど多くの種類が棲息
アース製薬さんによると、現在、世界には約5,000種類、日本には現在63種類のゴキブリが生息しており、私たちの身近でよく見かけるのは、主に家の中でよく見かける黒い「クロゴキブリ」や飲食店などで見かける小さな茶色の「チャバネゴキブリ」、特に沖縄方面に棲息する頭のところに白い紋様のある大きな茶色のゴキブリ「ワモンゴキブリ」の3種類なのだそう。
ゴキブリは夜行性! しかも前にしか進めない!?
ゴキブリを夜に見かけることが多いのは、夜行性だからです。昼間は暗くて狭いところに潜んでいます。夜にゴキブリを見かけた時、その素早い動作に驚くことも多いでしょう。実はゴキブリは、お尻の八の字状の「尾毛」で風を感知して、前に素早く逃げる習性があるそうです。そして、前にしか進めません。後ずさりはできないそうです。ゴキブリと遭遇し、スプレータイプの駆除剤などを持って追いかけると、どんどん逃げてしまうのはそのためです。
家の中でよく見かけるクロゴキブリの生態
ゴキブリと聞いて思い浮かべるのは、家の中でよく見かける黒くてテカテカしている「クロゴキブリ」です。夏にいちばん活動していますが、冬には家の近くで越冬していることが多いそうです。クロゴキブリの生態について、アース製薬さんに教えてもらいました。
春に卵が孵化し、繁殖期に突入
ゴキブリは幼虫や卵で越冬することが多く、卵は通常、越冬後の春に孵化します。また休眠していたゴキブリも暖かくなってくると活動を再開します。外で越冬した場合には休眠から目覚めると餌を求めて家の中に侵入してきます。
その後、気温が上がって25℃~28℃程度になると、ゴキブリが最も繁殖しやすい時期となります。
真夏は涼を求めて家の中に入ってくる
外気温が30℃以上になると、ゴキブリは暑さをしのぐため屋内に侵入する可能性が高まります。私たちが過ごしやすい温度に調整した家の中は、ゴキブリにとっても快適で、エサや水分があるため繁殖に適した環境だといえます。
秋もゴキブリの活動期が続く
猛暑の日々が終わってもゴキブリは活発に活動します。特に気温25℃~28℃くらいの初秋は、まだまだゴキブリが繁殖しやすい気候です。秋は人にとっては快適な気候ですが、掃除をこまめに行い、家の中にゴキブリを寄せ付けない対策が必須といえます。
冬は成長を止めて越冬する
家の中でよく見かけるクロゴキブリは、冬の間は戸外で休眠という形をとって越冬しています。家の周りの越冬場所は、庭やベランダの植木鉢、プランターの下や何かの隙間などです。休眠中は夏のように活動はせず、食べることもなく成長もしません。
幼虫や卵で越冬することが多く、卵は通常、越冬後の春に孵化します。しかし暖房や加湿が効いた室内では、冬でも孵化してしまうことがります。冬の家屋内でもゴキブリをみかけることがあるのはそのためです。
家の中にゴキブリがいるとこんな危険が!
家の中にゴキブリが生息していると、見かけて不快になるばかりではなく、さまざまな害があるとのこと。ゴキブリの害について、アース製薬さんに教えてもらいました。
食中毒の原因となる病原菌を運ぶことも
ゴキブリは食中毒の原因であるサルモネラ菌や赤痢菌などの病原菌を運ぶことがあります。
「例えば、家で見かけるクロゴキブリが屋外で菌を体表に付着したまま家の中に入り、家の中で菌を落として食品についた時などは食中毒を起こす可能性があるので注意が必要です」(アース製薬)
アレルギーの原因になることも
家の中で起こるアレルギー症状の原因がゴキブリということもあるそうです。
「ゴキブリの死骸や排泄物が風化して細かくなった粒子が、鼻アレルギーの症状を引き起こす原因になると考えられています」(アース製薬)
電化製品にダメージを与えることも
ゴキブリはその習性から電化製品の中に入り込んでしまうこともあるそうです。安全のためにも、早めに駆除したほうが良いということですね。
プロが教える効果的なゴキブリ駆除方法
ゴキブリを見かけたら、一刻も早く駆除したいですね。効果的な駆除方法についてアース製薬さんに教えてもらいました。
部屋のゴキブリを一掃したい時
家中のゴキブリをまとめて駆除したい時には「くん煙剤」や「くん蒸剤」がおすすめです。
ゴキブリは夜行性で、普段は暗くて暖かく狭い場所を好みます。隙間などに潜んで隠れているゴキブリを一網打尽にするには、ミクロの殺虫成分が部屋の隅々まで行き渡って駆除できる「くん煙剤」や「くん蒸剤」を使用してみましょう。
駆除はしたいがゴキブリの死骸は見たくない時
死骸であってもとにかくゴキブリの姿は見たくないという方におすすめなのが、ゴキブリを巣ごと駆除する方法です。巣ごと駆除するためには、ゴキブリが好む場所に「毒餌剤」を設置してください。
ゴキブリは台所の隅、流しの下、冷蔵庫、鉢植えのそばなどの物陰で湿ったところを好みます。毒餌剤は、冷蔵庫の下やシンク下、食器棚の引き出し、キッチンの水まわりのほか、洗濯機のそば、部屋の隅や狭い隙間などに置くと効果的です。
毒餌剤の効果は、ゴキブリが物陰や巣に戻ってから発揮されるそうです。また、毒餌で死んだゴキブリの死骸やフンを食べたゴキブリにも効果があり、卵を持ったメスが食べるとその卵にも効くそうです。
確かにこの方法だとゴキブリの死骸を見ることが減り、ストレスも軽減されそうですね。
見かけたゴキブリをすぐに駆除したい時
せっかく巣ごと駆除したとしても、また新たに外からゴキブリが入ってくることも考えられます。ゴキブリと遭遇してしまった場合は、スプレータイプのゴキブリ駆除剤が効果的です。素早く駆除できるので、ゴキブリを見つけたら正面から狙ってスプレーしてください。スプレータイプの駆除剤はいつでも使えるように、取り出しやすい場所に置くのがポイントです。
家具などの隙間に潜むゴキブリを駆除したい時
隙間に潜むゴキブリを駆除したい時には、ワンプッシュタイプの駆除剤がおすすめです。隙間の奥まで薬剤が届くので効果的にゴキブリを駆除できます。冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機、家具の裏側などに使ってみてください。
化学合成殺虫剤を使いたくない時
小さなお子さんやペットがいて、なるべく化学合成殺虫剤の使用は控えたいという場合には、ゴキブリが嫌がる天然ハッカ油を配合した駆除剤や忌避剤を使ってみてください。食器棚や戸棚など、キッチン回りにもおすすめです。
また、家庭でよく使われているゴキブリ捕獲器も薬剤は使用していないのでおすすめです。強力な誘引剤でゴキブリをおびき寄せて捕獲し、そのまま廃棄することができます。このタイプを使ってみたら想像以上にたくさんのゴキブリが捕獲できて驚いた経験のある方も多いのではないでしょうか。
ゴキブリを家に侵入させない対策も必須
屋外からのゴキブリの侵入を防ぐためには、屋外用のゴキブリ毒餌剤を使うのもおすすめです。ゴキブリは庭やベランダにある植木鉢やプランターの下、エアコン室外機の裏やドレンパイプの中、ウッドデッキの隙間などに潜んでいることもあるので、これらの近くに毒餌剤を置くと、侵入防止効果が期待できます。
ゴキブリが侵入しやすい場所とその対策
クロゴキブリは少しの隙間があれば入ることができ、換気口、網戸やドアの隙間、排水パイプなどからも侵入してきます。玄関や窓を開けっ放しにせず、網戸の隙間は隙間テープなどできちんと処理をすることがゴキブリの侵入防止につながります。
宅配便や引っ越しの段ボール箱も要注意
ゴキブリの意外な侵入経路として、宅配便や引っ越しの段ボール箱についてくることもあると知っておきましょう。段ボール箱にゴキブリの卵が付いていて、放置している間に孵化してしまうこともあるそうです。
ゴキブリが卵を産み付けやすいのは「暗くて狭くて暖かい場所」ですが、キッチンのシンク下や家電の裏側などのほか、こういった段ボールなども温床となっていることがあるので、使い終わったら早めに処分したほうがよいでしょう。
ゴキブリの被害を防ぐにはこまめな掃除が不可欠
家の中に食べこぼしや、出しっぱなしの食品ゴミなどがあると、ゴキブリを引き寄せてしまいます。冷蔵庫の裏のゴミやほこり、コンロの下の調理くずもゴキブリのエサになるので、ゴキブリの被害を防ぐには、できるだけ掃除をこまめに行うことが大切です。
ローチサインにも要注意
家の中で茶色のシミを見かけたことありませんか?アース製薬さんによると、それは「ローチサイン」の可能性があるそうです。ローチサインとは、ゴキブリの排出物が付着した茶⾊のシミのことです。
ローチサインには⿊や茶⾊の直径1〜3mm程度のコロコロしたフンがついていることがあります。しかもそのフンには「集合フェロモン」と呼ばれる物質が含まれており、放置するとゴキブリが集まってくるのだそう。そのため、「ローチサインを見つけたら掃除をして取り除き、その後はアルコール消毒をしましょう」とアース製薬さんはアドバイスします。
時にはプロの力を借りて徹底的なクリーニングを
駆除できたと安心したのに、気が付くとまた増えている気がするゴキブリ。一年を通して油断ができないゴキブリを徹底的に駆除するには、普段の掃除がとても大切です。
とはいえ、ゴキブリが最も出現しやすいキッチンには、レンジ回りなど掃除に手の掛かる部分も多く、気付かないうちに食べカスや食品ごみによる汚れがたまっていることも。時にはプロの力を借りて徹底的に掃除を行うのもおすすめです。
キッチンの頑固な汚れはプロに依頼するのもおススメ!
日々掃除をしていても、キッチンは気づかないうちに頑固な汚れがたまりがち。
そんな時は、一度ハウスクリーニングの専門業者にお願いしてみるのもおススメです。
東京ガスのハウスクリーニングは、自社研修を受けたプロが、コンロの天板洗浄やコンロ五徳の浸け置き洗浄まで面倒な箇所をまとめて徹底洗浄。
焦げ付きの気になる魚焼きグリル内も綺麗にしてくれます。
利用した方の中には、せっかくお金をかけて綺麗にしてもらったのだから、綺麗な状態を維持しようと感じる方も多いそう。
ご自宅向けにはもちろん、ご両親へのプレゼントにも喜ばれること間違いなしです。
Webで簡単にお申し込みもできます。ぜひお試しください!
おわりに
家の中のゴキブリをしっかり駆除するには、ゴキブリの習性を知り、それぞれのシーンに応じた効果的な方法をとることが必要です。同時に「ゴキブリの侵入経路を断つ」「こまめに掃除してゴキブリが生息しにくい環境にする」といった対策も行うことで、ゴキブリと無縁の快適な家にしていきましょう。