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私たちにできる食のSDGs~エコ・クッキング~【料理教室講師のコトコト小話 第23回】

こんにちは、料理教室の講師Tです。最近よく聞く“SDGs”。食材をムダなく使うなど、毎日の暮らしの中で私たちにできることがたくさんあります。今回のコトコト小話は、環境の視点を日々の食に取り入れる「エコ・クッキング」の取り組みやレシピをご紹介します! 毎日の生活が少しでも楽しくなる、「すぐに役立つ『食』」の情報や工夫をお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。【監修:東京ガス 食情報センター】

最終更新日:2024.9.25

目 次

SDGsを実践しよう! 「エコ・クッキング」は私たちにできること!

エコ・クッキングで作った料理

TOKYO GAS

最近よく聞く「SDGs(エスディージーズ)」という言葉。
SDGsと言われても「それって何なの?何から始めればよいの?」と、難しく考えてしまう方も多いでしょう。でも実は、毎日の暮らしの中でできることがたくさんあります。食材をムダなく活用したり、余計なエネルギーを使わずに調理する「エコ・クッキング」は、身近なところから始められる「私たちにできるSDGs」の一つです。難しく考えずに、サステナブルなLife styleを始めてみませんか?

エコ・クッキングってなんだろう?

エコ・クッキングとは?

TOKYO GAS

東京ガスは1995年より「食」を通じて環境問題を体験的に考える、「エコ・クッキング」を推進してきました。
「エコ・クッキング」とは環境のことを考えて、買い物、調理、食事、片づけをすることです。
「食」というと、栄養や健康面から取り上げられることが多いのですが、「エコ・クッキング」は環境の視点から食について考え、食からできる環境活動を提案しています。

では、具体的に「エコ・クッキング」ではどういったことを実践すればよいのでしょうか? 詳しくご紹介していきます。

キャベツを手に取るところ

PIXTA

例えば「買い物」。旬の食材を選んだり、地産地消を心掛けましょう。旬の食材は、栽培時に必要なエネルギーが少ない上に栄養価が高く、価格も安いというメリットがあります。また地元で取れた食材や国産食材を選ぶことで、運搬にかかるエネルギーが少なくて済みます。

お鍋のふたをあけているところ

PIXTA

「調理」の時は、食材を無駄なく使いましょう。普段食べられる皮、茎や芯など可食部を捨ててしまうことはありませんか?
日ごろから食材を使い切る工夫をしてみましょう。
また、エネルギーを上手に使う工夫も必要です。鍋のサイズに合わせた火加減にする、鍋を火にかけるときはふたをするなど、エネルギーを効率良く使いましょう。また、同時調理や余熱を生かした調理も省エネにつながります。

食卓を囲んでいるところ

PIXTA

「食事」の時には、食べられる量だけを盛り付けましょう。残った食材を捨てずに保存方法を考えることも大切です。近年では「フードロス」「食品ロス」といった問題も深刻化している社会問題です。

洗い物をしているところ

PIXTA

最後に「片づけ」。洗い方を工夫して水を節約する、排水を汚さない工夫をするなど、水を大切にしましょう。

どれも簡単に取り組めることばかりです。新しいLife styleの一つとして「エコ・クッキング」、始めてみませんか?

エコ・クッキングでSDGs!?

SDGsとエコ・クッキングの説明

TOKYO GAS

SDGsとは、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の頭文字を取った言葉で、「持続可能な開発目標」は、全世界共通の目標です。地球温暖化だけでなく、海洋汚染や貧困、飢餓、人権など、地球規模のさまざまな問題解決のための行動目標を示したものです。

エコ・クッキングは17の目標の中の、特に6の「水」、7の「エネルギー」、12の「持続可能な生産と消費」、13の「気候変動」、そして17の「パートナーシップ」に貢献することができます。

「エコ・クッキング」を実践していただくことが、SDGsの取り組みにつながります。それぞれ簡単にご紹介します。

目標6:安全な水とトイレを世界中に

安全な水とトイレを世界中に

調理時・片づけの節水や、できるだけ排水を汚さない取り組みによる持続可能な水の利用によって貢献できます。

目標7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

旬の食材の選択や、調理時の省エネによる、エネルギー利用の効率化によって貢献できます。

}目標12: つくる責任、つかう責任

つくる責任、つかう責任

必要な量だけ食材を購入して無駄なく調理し、食べ残しを減らすことで食品ロスを減少することに貢献できます。

目標13:気候変動に具体的な対策を

気候変動に具体的な対策を

旬の食材を選ぶことで生産時のエネルギー、地産地消を実践することで輸送時のエネルギーを削減。省エネ調理により調理時のエネルギー、食べ残しを削減することで処理のためのエネルギーをそれぞれ削減し、CO2排出量を抑制することで貢献できます。

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

パートナーシップで目標を達成しよう

エコ・クッキングを広く伝え、一人一人が実践することで17の「パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献することができます。
一人一人の小さな積み重ねが、大きな成果につながります。

「エコ・クッキング」に挑戦!

エコ・クッキングで作った料理

TOKYO GAS

それではさっそく実践してみましょう。
旬の食材を生かしたメニューです。また調理中に食材を無駄なく使うこと、エネルギーを上手に使う工夫をしました。
旬の野菜は季節ごとに変わるので、冬野菜、夏野菜を使ったおすすめレシピをご紹介します。
もちろん、おいしさにもこだわりました。ぜひ作ってみてください。

冬野菜で作る「白いクリームパスタ」

白いクリームパスタ

TOKYO GAS

冬野菜たっぷりの白いパスタです♪ 一つのフライパンで仕上がりますので、驚くほど簡単です。

【材料】4人分

カリフラワー・・・200g
カブ・・・小2個(約150g)
ホタテ(刺身用)・・・8個

[A]
塩・・・少々
白ワイン・・・大さじ1/2

バター・・・10g

[B]
パスタ・・・160g
水・・・500ml
塩・・・少々

生クリーム・・・200ml
コンソメ(顆粒)・・・小さじ1/2
パルミジャーノ・レッジャーノ・・・50g
塩、コショウ・・・各適量
ディル・・・適宜

【作り方】

1. カリフラワーは小房に分け、カブは皮ごとくし形切りにします。ホタテは横半分にスライスし、Aで下味を付けます。
2. フライパンにバターを溶かし、ホタテをサッと両面焼いて取り出します。

フライパンに材料を入れたところ

TOKYO GAS

3. 同じフライパンにカリフラワー、カブ、Bを入れてふたをして火にかけます。
4. 3が沸騰したら一度ふたを外してまぜて、再度ふたをします。パスタの表示時間の半分にタイマーをかけます。加熱が終わったら、表示時間までそのまま余熱で調理します。
5. パスタが柔らかくなったら、再び火にかけ、生クリーム、コンソメを加えひと煮立ちさせます。
6. 2を戻し入れてパルミジャーノ・レッジャーノ、塩、コショウで味をととのえ、器に盛り付け、ディルを飾ります。

エコポイント

・パスタを別茹でせず、一つのフライパンで仕上げるので、洗い物を減らせます。
・旬の野菜を使います。カブは皮ごと、また葉が付いているものは、よく洗ってそのまま切ります。
・パスタの茹で時間は余熱調理を上手く使うことで、省エネ調理ができます。

夏野菜で作る「ガトーインビジブル」

ガトーインビジブル

TOKYO GAS

夏野菜をたっぷり使って、断面も華やか♪ 甘くない野菜のケーキです。

【材料】15cm丸形1台分

卵(M)・・・2個

[A]
牛乳 ・・・60ml
塩、コショウ・・・各少々
コンソメ(顆粒)・・・小さじ1

薄力粉・・・60g
バター・・・30g
カボチャ(皮付き)・・・正味200g
ズッキーニ・・・1本
パプリカ(赤)…1/2個
ベーコン・・・4枚
パルミジャーノ・レッジャーノ・・・15g
レッドチェダーチーズ(スライス)・・・2枚
ピザ用チーズ・・・50g
ミニトマト・・・8個
セルフィーユ ・・・適量

【作り方】

(準備)
・型に型紙を敷いておきます。
・ガス高速オーブンの予熱をはじめます。
1. ボウルに卵を割りほぐし、Aを順に加えて混ぜます。薄力粉をふるい入れ、よく混ぜます。溶かしたバターも加えて混ぜます。
2. カボチャ、ズッキーニは皮ごと厚さ2~3㎜厚さの薄切り、パプリカは細切り、ベーコンは5cm長さに切ります。
3. カボチャ半量、パプリカ、ズッキーニ、チェダーチーズ、ベーコン、カボチャ半量の順に、1のボウルの生地を絡めながら、型に重ねて入れていきます。最後に残った生地を全体に流し、ピザ用チーズとパルミジャーノ・レッジャーノをかけて焼きます。
ガス高速オーブン(予熱あり) 200℃ 40分~
4. 焼き上がったら、型から取り出して切り分けます。ミニトマト、セルフィーユなどで飾ります。

エコポイント

・旬の野菜を使います。野菜はなるべく皮ごと使います。可食部を捨てないように切りましょう。

野菜が余ったら作りたい「彩りピクルス」

彩りピクルス

TOKYO GAS

野菜が中途半端に余った時に作りたい一品。食材を無駄なく最後まで楽しめます♪  

【材料】

パプリカ・・・50g
ズッキーニ・・・50g
カブ・・・50g
カリフラワー・・・50g
 ※野菜の種類、分量は目安です。余った野菜を合計200g程度使います。

[A]
酢・・・80ml
水・・・40ml
砂糖・・・30g
塩・・・小さじ1/2
ローリエ・・・1枚
赤唐辛子・・・1本
粒コショウ(黒)・・・10粒

【作り方】

1. 鍋にAを合わせてひと煮立ちさせて粗熱を取ります。
2. 野菜はそれぞれ食べやすく切り、サッと茹でます。キッチンペーパーで水気をよく取ります。
3. 保存用の容器に野菜を隙間なく詰めて、1を注ぎ、ふたをします。

エコポイント

・冷蔵庫に残っている野菜で作ります。野菜は皮ごと使います。
・冷蔵庫で4~5日は保存可能です。

おわりに

今回ご紹介した内容は、「エコ・クッキング」の入門編です。もっともっと私たちにできることを見つけて、無理なく自分の暮らしにSDGsを取り入れてみませんか?
東京ガスや私たち料理教室スタッフは、どんな時でも「食を通じて皆さまの幸せな生活」を応援します。次回もお楽しみに。

エコ・クッキングの料理をもっと楽しみたい方は、東京ガスのオンライン教室でもご紹介しています。ぜひ参加してみてください。

オンライン料理教室バナー

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※「エコ・クッキング」は東京ガス(株)の登録商標です。

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公開日:2022.1.14

最終更新日:2024.9.25

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