換気扇から異音がする原因とは?
毎日使う換気扇。いつもと違ううるさい音がしたり、吸い込みが悪くなったような気がしても、動かなくなった訳ではないし・・・と、そのまま放置している方もいらっしゃるかもしれません。でも、簡単なお手入れやお掃除をすることで改善できる場合があります。
まずは、換気扇から異音がする場合の主な原因についてご紹介していきます。
【原因1】油やほこりなどの汚れ
調理したときの油や、プロペラに付いた油分に付着したほこりなど、換気扇に汚れが蓄積していると異音の原因になることがあります。汚れの重さでプロペラの回転が悪くなったり、フィルターの目詰まりを起こしたりと、他のトラブルにつながる可能性もあるため注意しましょう。
【原因2】オイル不足
換気扇のプロペラ部分には、回転をスムーズにするための潤滑油が塗られています。しかし、換気扇を長く使い続けていると、潤滑油が少しずつ減ってオイル不足になってしまいます。乾いた異音がする場合は、オイル不足が原因かもしれません。
【原因3】部品のさびつきや経年劣化
「ジー」という異音がする場合は、換気扇内の部品がさびていたり、劣化していたりするかもしれません。換気扇掃除をして部品が乾かないうちに設置したりすると、部品のさびつきや劣化が起きやすくなります。
換気扇からうるさい異音が聞こえた場合は、部品が壊れてけがをしたり、火災が起きたりすることも考えられます。危険ですので異音が聞こえたら使うのをやめて、すぐに対策しましょう。
換気扇の吸い込みが悪いときの原因とは?
次に、換気扇の吸い込みが悪くなる主な原因についてご紹介します。換気扇を使い続けていると、「吸い込みが悪くなった」というトラブルも起きがちです。この場合は、以下の3つの原因が考えられます。
【原因1】汚れによる目詰まり
換気扇のフィルターが汚れで目詰まりしていることも、換気扇の吸い込みが悪くなる原因の一つです。調理をすると、煙と一緒に油も換気扇に吸い取られ、フィルターが汚れます。付いた油をしばらく放置していると、油分が冷え固まります。さらに、水分や他の汚れが付着すると、大きな塊になって目詰まりを起こしてしまいます。対策としては、フィルターに油が付くたびに拭き取り掃除をするのが理想です。
【原因2】回転軸のオイル不足
プロペラの回転軸に付いている潤滑油は、モーターが作動するたびに減少していきます。潤滑油が足りなくなるとプロペラの回転が鈍くなることで、換気扇自体の吸い込みも悪くなってしまいます。
【原因3】部屋の吸気不足
部屋の吸気とは、「部屋が外から取り入れる空気」のことです。換気扇は排気をする際、排気と同じ量の吸気が必要になります。つまり、部屋の吸気量が少ないと、換気扇の吸気量も低下してしまうのです。
換気扇の異音や吸い込みが悪い時の解消方法とは?
換気扇の異音や吸い込みが悪いまま放置してしまうと、換気機能が低下し、部屋に湿気がたまってにおいの原因になることも。うるさい異音や吸い込みの悪さに気付いたら、放置せず、すぐに対策しましょう。異音や吸い込みが悪い際の、換気扇の掃除方法をご紹介します。
換気扇の掃除に必要な前準備をしよう
まず、換気扇の掃除に必要な道具を用意します。
【必要な道具】
・ゴム手袋
・マスク
・新聞紙
・ビニールシート
・養生テープ
・タオル
・ゴミ袋×2
・アルカリ性洗剤
・スポンジ
・重曹水
・オイル
・雑巾×2(水拭きと乾拭き用)
【手順1】電源プラグを抜こう
掃除を始める前に、必ず電源プラグを抜きましょう。掃除中に作動してプロペラが動き出すと、けがや事故につながることがあります。電源プラグを抜くのが難しい場合は、キッチンのブレーカーを落としてください。この時、冷蔵庫の電源も一緒に落ちてしまうことがあるので、夏場などは特に注意が必要です。
【手順2】キッチンの汚れ防止のために養生しよう
キッチンが汚れてしまわないように、まずは養生を行います。換気扇の汚れが落ちてくることがあるので、ガスコンロには新聞紙、床にはビニールシートを敷きましょう。壁が白い場合は、汚れないよう壁にも養生テープで新聞紙を貼ります。
【手順3】フィルターを取り外そう
養生ができたら、ゴム手袋とマスクを着けて換気扇のフィルターを外します。ネジで留まっている場合は、ドライバーでゆるめてから外しましょう。
換気扇の異音や吸い込みの悪さを解消する2つの方法
換気扇からうるさい異音が聞こえた場合や吸い込みが悪くなった場合の解消方法は2つあります。どちらの方法を試しても良くならない場合は、換気扇本体の交換を検討しましょう。
【解消方法1】重曹を溶かした水に浸けて油汚れを落とす
油汚れやほこりなどの汚れが原因の場合、換気扇を掃除して汚れを取り除けば、プロペラが通常通り回転しやすくなり、異音や吸い込みの悪さもおさまるでしょう。たまった油汚れを落とすには、換気扇を分解して、各部品を重曹水でつけ置き洗いをするのが効果的です。
【掃除方法】
1. 40リットルのゴミ袋にお湯(温度は45~50度くらい)を入れ、重曹を溶かします。
2. 換気扇を分解し、部品を1のゴミ袋に入れて30分ほどつけ置きします。汚れが残った場合は、使い古しの歯ブラシでこすって落としてください。
3. 水で部品をすすぎ、しっかりと拭いたら完了です。部品が乾いたら、元通りに設置します。
【解消方法2】換気扇にオイルを塗ろう
乾いた異音がする場合は、潤滑油としてオイルを換気扇に塗ると効果的です。オイルを塗ることでプロペラが回りやすくなり、異音も解消されるでしょう。オイルを選ぶ際は、使いやすいスプレータイプがおすすめです。ホームセンターなどで購入できるので、使いやすそうなものを探してみましょう。
ただし、オイルを塗りすぎてしまうと、換気扇を回した時に油が周りに飛び散ってしまうため、塗る量に注意しましょう。もし塗りすぎてしまっても、雑巾やペーパータオルで拭き取れば問題ありません。
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おわりに
換気扇からうるさい異音がしたり、吸い込みが悪い場合は、何らかの原因があります。放置すると、においの元になったり、けがや火災につながる危険があるので、そのまま使い続けずにしっかり対策しましょう。
掃除やオイルの追加などの対策をしても解決しなかった場合は、専門業者にクリーニングを依頼するのがおすすめです。トラブルの解決はもちろん、自分では手が行き届かないところまできれいに掃除してくれます。毎日使う換気扇だからこそ、安心してきれいな状態で使えるようにしておきましょう。