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寒い冬におすすめ! レンジフードを使った効果的な換気方法

感染予防対策のひとつとして、「換気」の必要性が注目されています。しかし冬場は、窓を開けると冷たい空気が部屋に入ってしまうため、あまり換気をしたくないという方も多いのではないでしょうか? そんなときは、キッチンの換気扇・レンジフードの利用を組み合わせた換気がおすすめです。正しい換気の仕方を理解して、早速実践してみましょう。

最終更新日:2024.11.8

目 次

感染症対策に繋がる正しい換気方法

窓を開ける女性

PIXTA

新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなど、感染症の拡大を防ぐためには、季節を問わずこまめな換気が必要です。これは、飲食店や商業施設など、人が集まる場所はもちろんですが、自宅においても同様です。しかしながら冬場は、部屋の温度が下がってしまうことを懸念して、わかってはいるものの、ついつい換気が疎かになってしまいがち。そこで今回は、自宅でできる室温が下がりづらい換気方法をご紹介します。正しい換気方法を理解することで、冬でも万全な感染症対策を行いましょう。

「機械換気」と「自然換気」について知ろう

換気とは、部屋の中の空気と外の空気を入れ換えることです。新型コロナウイルスの感染者からの飛沫は、一定の間、空気中を漂うと言われているため、室内の汚れた空気と、新鮮な外気の入れ換えを行うことで、感染リスクが低減されます。換気には、換気扇などを用いて行う「機械換気」と窓を開けて行う「自然換気」とがあります。

換気扇などを使って行う「機械換気」

レンジフード(機械換気)

TOKYO GAS

機械換気は、換気扇や送風機など機械の力を使って換気することを指します。住宅の多くは気密性が高く、何もしないと十分な換気ができず汚れた空気が部屋の中にたまってしまうため、居室内における化学物質の発散に対する衛生上の措置(シックハウス対策)として、2003年7月以降に建てられた建物は、改正建築基準法により、24時間換気設備の設置が義務付けられています。

24時間換気システムとは?

ダイキン工業株式会社によると、住宅で一般的に使われている24時間換気システムは、住宅の壁などにある自然給気口から外の新鮮な空気が入り、室内の汚れた空気がキッチンや浴室、トイレなどの換気扇から排気されるよう設計されています。この換気システムにより、室内の空気は2時間に1回入れ換えることが可能です。
※給気も機械換気を用いる場合もあります。

外から空気が入り込むことで、寒さや暑さを感じ、換気口を閉じたり、換気システムのスイッチを切ってしまったりすると、換気システムが役割を果たすことができません。24時間換気システムが設置されている場合は、換気口を閉じたり、スイッチを切るなどはせず、正しく使用するようにしましょう。

窓を開けて行う「自然換気」

窓を開けて行う自然換気

PIXTA

自然換気は、窓を開けて行う換気方法です。ダイキン工業株式会社によると部屋全体に空気の通り道ができるよう、空気の入口と出口を設けておくことが重要とのこと。空気の導線を考え、2か所の窓を開けるようにしましょう。2か所の窓は、対角線上にあると効率的です。

窓や部屋の大きさや、汚染物質の種類によって換気の速度は変わるので一概には言えないものの、自然換気の時間と回数の目安は、1時間に5~10分程度と言われています。また、1時間に1回10分の換気をするよりも、1時間に2回5分の換気をした方が効果的なのだそうです。

冬場の換気方法

換気するも寒がる主婦

PIXTA

冬場における換気は、室温低下による健康への影響も考慮しながら行う必要があります。室内の温度を18℃以上、相対湿度を40%以上に維持できるよう暖房器具や加湿器を使用しながら行いましょう。
※相対湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の割合のことを指します。

次のような工夫が推奨されていますので参考にしてみてください。

  • 一方向の窓を少しだけ開けて常時換気
  • 人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して、少し温まった状態の新鮮な空気を人のいる部屋に取り入れる(二段階換気)
  • 開けている窓の近くに暖房器具を設置する

※燃えやすいものから距離をあけるなど火災の予防に注意してください。
※ダイキン工業株式会社によると、エアコンを使用する場合は、エアコンの近くの窓をあけてしまうとエアコンの暖かい空気が窓から出てしまい効率的に部屋を暖めることができないため、エアコンに負荷がかかり続けてしまい電気代が上がってしまう原因にもなるそうです。エアコンをつけたまま換気をする場合はできるだけエアコンから離れた窓を開けるようにしたほうがよいでしょう。

  • 事前に暖房をして壁や床、天井を暖めてから換気する

実証!空気の流れの速さの影響

工夫の一つに「一方向の窓を少しだけ開けて常時換気」するというものがありました。
寒さを感じる要因は、「室温の低下」や「床や壁の温度の低下」以外に、換気により室内の空気が動くため、その「空気の流れの速さ」も影響すると言われています。

レンジフードで換気する

TOKYO GAS


富士工業グループの「換気による温度変化のシミュレーション」によると、レンジフードの排気風量を「強運転」にした場合と、「常時換気」にした場合とで、室内の空気が80%入れ換わるまでの温度変化を比較した結果、風量の小さい「常時換気」の方が換気に時間はかかりましたが(「強運転」約9分、「常時換気」約37分)、室温の変化を比較すると、「強運転」よりも「常時換気」にした方が、平均室温が約3℃高く、温度が下がりやすい床面や壁面の平均温度も、「常時換気」の方が平均2℃高くなるという結果になっています。
冬場、暖められた室内の空気や床、壁が冷えないようにするには、小さな風量で時間をかけて換気を行うことが効果的と言えそうです。

※富士工業グループ「換気による温度変化のシミュレーション」算出条件
・レンジフードの排気風量は「強」運転(420㎥/h相当)と「常時換気」機能運転(75㎥/h相当)での比較とする。
・室内の空気が80%入れ替わるまでの温度変化の比較とする。
・24時間換気は実施しないものとする。
・部屋の容積は34.9㎥とする。約9畳相当。
・給気口からの給気を行うことを前提とする。
・室温25℃、外気温5℃とする。

冬場の換気にはレンジフードの活用がおすすめ

レンジフードを使った換気

富士工業グループ

窓を開ける自然換気にキッチンの換気扇・レンジフードを組み合わせることで、より短時間で効率的に換気を行うことができます。

富士工業グループのシミュレーションによると、窓のみ開けた場合と窓を開けながらレンジフードを利用した場合とでは、室内の空気を80%入れ換えるのに要する時間が4倍も短縮されたそうです。

レンジフードを組み合わせた短時間での換気は、寒い冬の換気方法としておすすめです。

※シミュレーション算出条件:
・レンジフードの排気風量は「強」運転(420㎥/h相当)とする。
・外風条件は右から左へ1m/sとする。
・24時間換気は実施しないものとする。
・室内の空気が80%入れ替わる換気時間の差を効果とする。

おわりに

新型コロナウイルスの感染拡大により、見直されている換気の重要性。しかしながら冬場においては、冷たい外気により室内温度が低下してしまうため、窓を開ける換気はつらく感じるものです。自然換気でも室温変化が抑えられる方法やレンジフードを組み合わせて短時間で換気する方法をご紹介しました。ぜひ正しく、効率的な換気方法を実践してみてください。

参考:富士工業グループ「換気の喚起」
参考:ダイキン工業株式会社「上手な換気方法~住宅編~」

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公開日:2021.2.5

最終更新日:2024.11.8

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