家電はどれくらい使えるの? 故障した時に使える保証とは?

冷蔵庫やエアコンなど、私たちの生活になくてはならない家電。いったいどれくらい使えるものなのでしょうか?
内閣府「消費動向調査」を見ると、「家電がおおよそ何年で買い替えられているのか」と「買い替え理由」が分かります。ここでは、令和2年3月度の消費動向調査から、二人以上の世帯の家電の平均使用年数を、家電の種類ごとに紹介します。

まずは、家電の代表格ともいえる冷蔵庫から。二人以上の世帯での冷蔵庫の平均使用年数は12.8年と、買い替えるまでの期間が他の家電と比べて比較的長いという結果が出ています。買い替え理由については最も多いのが「故障」で64.8%。次に「上位品目への買い替え」が13.8%、引越しなど「住居変更」が5.4%という結果でした。

洗濯機については、平均使用年数は10.2年という結果が出ています。買い替え理由については「故障」が最も多く80.2%で、次に「上位品目への買い替え」が7.8%、引越しなど「住居変更」が3.1%でした。買い替え理由の調査結果から、他の家電よりも故障によって買い替える人の割合が多いことが分かります。

いまやご家庭に2台以上あることも珍しくないテレビについては、買い替えまでの平均年数が9.7年でした。買い替え理由はこちらも「故障」が最も多く66.5%、「上位品目への買い替え」が21.7%、引越しなど「住居変更」が3.8%という結果に。テレビは画素数や省スペース化が年々進んでいることもあり、故障してはいないものの、新しいモデルに買い替えるという世帯が多いことがうかがえます。

エアコンは買い替えまでの平均年数が13.7年と、他の家電と比べて長めという結果が出ました。買い替え理由の内訳は、多い順に「故障」が68.1%、「上位品目への買い替え」が13.6%、引越しなど「住居変更」が7.3%でした。使用頻度が多い時期に故障すると生活に大きな影響が出るため、不具合があったらすぐに点検するようにしたいですね。

家電の保証は、大きく「メーカー保証」と「延長保証」の2種類に分けられます。ここではそれぞれの保証についてみていきましょう。

メーカー保証はほとんどの電化製品についており、保証期間はメーカーの定めによります。事故・修復・改造がなく保証書がある場合、期間内であれば故障時にメーカーに問い合わせることで、無償修理のサービスを受けることができます。保証書は紛失しないように大切に保管しておきましょう。なお、新品に交換してもらえるサービスではないので注意が必要です。

家電量販店などで、5年や10年の長期保証をつけられる場合があります。これらは延長保証と呼ばれ、メーカー保証とは異なり、家電量販店などが独自につけている保証です。

通常は、購入時に一定の保証料などを支払う代わりに、メーカーによる保証期間が切れた後もメーカー保証とほぼ同等の保証を受けられるという内容になっています。また、家電量販店によっては、冷蔵庫やエアコンなどの価格の高い家電については延長保証を無料で付与する場合もあるようです。

保証がついている・いないにかかわらず、家電が故障した場合には、まずメーカーや購入した店舗に連絡し症状について伝え、問い合わせてみましょう。大型家電の場合や、動かせない家電の場合、出張見積りが必要になり、日程調整などに時間がかかる可能性があります。

家電の保証がない状態で修理をしようとすると、修理代が全額自己負担になります。家電の修理費用がおよそいくらになるのか、代表的な家電の種類ごとに修理費用の目安をまとめました。修理が必要な箇所にもよりますが、購入した金額に近い修理費用がかかるケースもあるようです。メーカーにより費用が異なりますのであくまで概算値になりますが、参考にしてみてくださいね。

延長保証は家電量販店などが独自でつけている保証ですが、これは、家電の購入時でないと加入できないものです。では、家電購入時に保証に入らなかった場合、あとから保証に加入することはできないのでしょうか？

いくら丁寧に扱っていたとしても、家電はいつか故障するもの。いまは問題なく動いていても、故障してから困らないように普段から備えておけば安心です。購入時に保証に入っていない場合も、東京ガスの「ガス機器スペシャルサポート 電気エアコンオプション」のように、後から加入できる保証もありますので検討してみてはいかがでしょうか。