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圧縮袋はNG!? 羽毛布団、寿命の目安と正しいお手入れ方法を徹底解説!

ふんわり軽い羽毛布団は寝心地も抜群。高価なだけに長く使い続けたいものですが、正しいお手入れをしていないと思わぬ劣化を招いてしまうことも・・・。今回は、意外と知られていない羽毛布団の寿命とお手入れ方法についてご紹介します。

最終更新日:2024.1.15

目 次

意外⁉羽毛布団は、取り扱いがラクで長持ち

羽毛

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羽毛布団は、軽くて暖かく、吸湿・放湿性に優れているのが特徴。人は毎晩コップ一杯の汗をかいているとされていますが、羽毛布団だと汗をかいても蒸れにくく、頻繁に日干しする必要がありません。

また、長期間の使用でも、綿や羊毛に比べてへたりにくいという特性があります。そのため、取り扱いがラクで長持ちしやすいのが羽毛布団。だからこそ、正しいお手入れをすればさらに長く使い続けられるんです。

羽毛布団を長く使うために、お手入れで気を付けることとは

布団干し

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羽毛布団を使う際は、羽毛が吹き出さないよう注意が必要です。また、吸湿性・放湿性に優れているため、綿布団のように頻繁に日に干す必要はありませんが、なるべく乾燥した状態を保つことが大事です。

・必ずカバーを掛けて使用
羽毛を包む側生地の汚れや、小さな傷から羽毛が吹き出すのを抑えるために、必ずカバーを掛けましょう。カバーをこまめに洗濯・交換すれば布団を清潔に保つことができます。

・日干しは月1回程度、1~2時間でOK
乾燥した状態を保つため、月1・2回、日干し又は風通しの良い日陰で表裏あわせて1~2時間ほど干せば十分です。その際は、側生地の色あせを防ぐため、カバーを掛けたまま干します。時間帯は午前10時~午後3時頃までがベストとされています。 

布団乾燥機の使用も問題ありませんが、高温になりすぎないことがポイント。温度調節機能のない布団乾燥機の場合は、乾燥袋と羽毛布団の間に毛布やタオルケットなどを1枚挟むのをおすすめします。

羽毛布団、水洗いは可能? 濡らしたり、汚れてしまった場合の対処法

洗濯機を覗き込む女性

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羽毛布団を濡らした場合は、水分を完全に拭き取り、ドライヤーか、布団乾燥機を使って手早く乾かします。

汚れが気になる場合、水洗い・手洗い・洗濯機で洗える表示があれば、家庭で洗ってもOK。中性洗剤を使い、洗濯水は30℃以下が目安。洗濯機の場合は、洗濯ネットを使用します。また、乾燥には、通常の洗濯ものより多少時間がかかりますので、完全に乾くまでよく干してください。

また、子どものおねしょなどで臭いが気になったり、側生地がひどく汚れてしまった場合などはクリーニングに出しましょう。クリーニングは通常2~3年に1度が目安です。その際は、羽毛の吹き出しなどがないかを事前にチェックします。

羽毛布団、寿命や買い替えの目安はあるの?

布団に触れる

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羽毛布団は、他に比べて耐久年数が長くなっていますが、長年使っているとボリュームが少なくなりますし、皮脂や汗の不純物などから生地の汚れが目立ち、羽毛も損傷することで暖かさが低下します。

ただ、羽毛布団はすぐに買い替えるのではなく、一般的に5~6年を目安にリフォーム(羽毛の洗浄またはふとんの丸洗い、生地交換、足し羽毛等)することが可能です。仕上げ方法によって異なりますが、価格は2万円~6万円程度。汚れなどで固まった羽毛のふくらみが回復し、新品のような状態に戻ります。長年使っている羽毛布団で以下のチェックポイントに該当すれば、リフォームを検討してもよいかもしれません。

羽毛布団の傷み具合のチェックポイント

・ふくらみが著しく減少している
・羽毛が極端に偏っている
・側生地から羽毛が吹き出している
・生地がひどく汚れている

また、羽毛のへたりがひどい場合や、すでに何度もリフォームしている場合には、リフォームしても保温性が十分に得られない可能性も。そんな時は、そろそろ買い替えのタイミングです。

日本羽毛製品協同組合が認定するリフォーム認定工場はこちらから探せます。

羽毛布団にやってはいけない「NG事項」とは

安全ピンはNG

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羽毛が吹き出したり、羽毛が傷むのを防ぐためにも避けたい行為があります。

針は絶対に禁物

羽毛は針の穴ほどの小さな穴からでも吹き出してしまうため、針を通したり、安全ピンを使うのは絶対にやめましょう。

“布団たたき”は使用しない

日干しする際、ついつい布団たたきでパタパタと叩いてしまいがちですが、羽毛布団の場合は羽毛を痛めるので控えたほうがよいです。

ふとん圧縮袋で保管しない

羽毛や側生地を傷めることから、圧縮袋での保管は避けたほうがよいでしょう。
やむを得ず使用する場合は、次の5点に注意します。

(1)圧縮袋メーカーの注意書きをよく読む
(2)袋に入れる前によく乾燥させる
(3)空気は抜きすぎず、元の高さの1/4程度の圧縮を目安にする
(4)長期間(6ヶ月以上)の保管は避ける
(5)保管後、使用する前に日干しする

使わないときの羽毛布団の保管方法

布団

PIXTA

すぐに使わない羽毛布団は、以下のポイントを押さえ、できるだけ乾燥した状態で保管するのが大切です。

・乾燥させる

製品を十分に乾燥させます。

・防虫剤を使う

無臭タイプの防虫剤を製品にはさみ、木綿の風呂敷など通気性のよいものに包みます。ビニールやポリエチレンの袋など、通気性のないものに入れておくと蒸れて臭いが強くなったり、羽毛の品質を損なうことがあります。

押し入れなどの上段に収納

なるべく湿気の少ない場所に保管します。

おわりに

羽毛布団は、コツさえ押さえれば、快適に使い続けることができます。長く使っている羽毛布団は、ぜひ一度汚れやへたり具合などをチェックしてみて。必要に応じてクリーニングやリフォームをしてみると、新たに生まれ変わるかもしれません。

参考資料:日本羽毛製品協同組合「羽毛製品Q&A」

  • この記事取材協力

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    日本寝具寝装品協会/日本羽毛製品協同組合

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公開日:2020.3.18

最終更新日:2024.1.15

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