網戸の汚れの正体とは?
一見、汚れが見えにくい網戸。でも、さわると手が黒くなってしまったり、よく見ると網目にホコリが詰まっていたり・・・。掃除の際にもうっかり見落としてしまう場所です。
網戸の汚れは、室外からの土埃や排気ガス、花粉などのほか、室内からの埃や調理油などが混ざり合っています。これらの汚れが雨で濡れて固まり、細かい網の目にこびりついてしまうと掃除も大変になってしまいます。
網戸の掃除を怠るとどうなるの?
網戸にホコリや汚れがたまると、換気効率が下がるだけでなく、汚れの混ざった空気が室内に入り込んでしまいます。
特に冬の終わりから春先にかけては、網戸に花粉がたまってしまうこともあります。部屋をキレイにしているにも関わらずくしゃみが出たり、鼻がムズムズする・・・というときは、網戸にたまった花粉や大気中の浮遊物が悪さをしている可能性も。
また、網戸の汚れに雨が降り込むことで、窓を汚してしまうこともあります。網戸をこまめにお手入れしておくことが、窓の掃除回数を減らすポイントでもあるのですね。
網戸を外さずできる、網戸掃除の2つの方法
網戸掃除と聞くと、レールから外して、ホースで水をかけて・・・と、大がかりなものを想像してしまいがち。でも、驚くほど効率よく掃除をする方法があります。
・方法1:洗車ブラシを使う
・方法2:重曹水を使う
どちらも所要時間は20~30分ほど。手軽な2つの方法について、以下でご紹介します。
【効率の良い網戸の掃除方法1】洗車ブラシを使う
洗車ブラシを使った網戸の掃除は、プロのハウスクリーニングでよく使われる方法です。
準備するものは
・洗車ブラシ
・住居用または食器洗い用洗剤
・水を入れたバケツ1個
・雑巾3枚(洗剤拭き用1枚、乾拭き用2枚)
洗車ブラシは毛が柔らかく毛足も長いため、網戸の両面にしっかりと毛が届きます。雨風で固まった花粉や粉じん、網戸に絡まったホコリも、しっかりと絡めとって汚れを落としてくれます。
洗車ブラシで網戸洗い【手順1】外側から洗車ブラシでゴシゴシ
バケツに洗剤を入れ、洗剤液を作ります。洗剤の量は、バケツ1杯の水に洗剤を数秒回し入れる程度。原液の状態だと泡立ちが増えたりすすぎの手間がかかりますが、ごく薄い洗剤液なら、しっかりと拭き上げるだけでOK。ベランダも自分もビショビショにならずにすみます。
洗車ブラシを洗剤液に浸し、洗車ブラシで網戸全体に洗剤液をいきわたらせたあと、網戸の外側・上隅から洗車ブラシでゴシゴシとこすっていきます。コツは、網戸を傷つけないよう力加減を弱めにして、ブラシで汚れをからめとるように細かくブラシを動かすこと。
歯磨きのようにゴシゴシと、網戸の外側から、コの字型に上から下へこすっていきます。
洗車ブラシで網戸洗い【手順2】すぐに吸水性の良い雑巾で乾拭き
ブラシで一面をすべてこすり終えたら、すぐに乾いた雑巾で乾拭きします。この工程を怠ると、汚れがスジ状になって残ってしまうので、ていねいにしっかりと。
乾拭き用の雑巾の素材は、吸水性の良いものがおすすめです。
洗車ブラシで網戸洗い【手順3】内側からしっかりと洗剤拭き→乾拭き
毛足の長いブラシで網戸の外側からしっかりと汚れを落とせていれば、網戸の内側は拭き取り掃除をするだけ。手順1で作った洗剤液を浸した雑巾で、こんどは網戸の内側から汚れを拭き取っていきます。
最後に乾いた雑巾で乾拭きをすれば、網戸掃除は完了!
網戸掃除といえば大がかりなイメージでしたが、バケツ1杯の水であっという間に終わります。
洗車ブラシを使った掃除方法はおすすめですが、外側から掃除ができない窓の場合は、次の方法を試してみてください。
【効率の良い網戸の掃除方法2】重曹水を使う
網戸の汚れは泥汚れやホコリなど酸性の汚れがほとんど。酸性の汚れは、弱アルカリ性の重曹を使うとよく落ちます。
準備するものは以下の通り。
・重曹水
・スプレーボトル
・スポンジ
・新聞紙
・雑巾2枚(水拭き用、乾拭き用)
・掃除機
重曹水の作り方はとても簡単で、100mlの水に対して粉末の重曹を小さじ1杯混ぜるだけ。重曹水は万が一口に入っても安心な自然由来の素材なので、住居の掃除にもよく使われます。
重曹水で網戸洗い【手順1】掃除機で大まかな汚れを吸い取る
網戸の外側から掃除機をかけ、大まかな汚れを吸い取っていきます。このとき内側に新聞紙を貼っておくと、汚れが吸い取りやすくなりますよ。
外側から掃除ができない網戸は、内側からでもOK。事前に床や桟に新聞紙を敷いて、網戸から落ちた汚れをキャッチしましょう。
重曹水で網戸洗い【手順2】重曹水スプレーを吹きかけ10分置く
重曹水をスプレーボトルに入れ、網戸にまんべんなく重曹水を吹きかけます。スプレーにすることで霧状に広がり、全体にまんべんなく染み渡ります。スプレーをすると重曹水が降り込んでくるので、部屋の床や桟には新聞紙を敷いてガードしておきましょう。吹きかける面の反対側に、新聞紙を張り付けておくのも効果的です。
吹きかけたあとは10分ほど置いておきます。汚れと重曹水がなじみ、汚れが浮き上がってきて掃除がしやすくなります。
重曹水で網戸洗い【手順3】濡らしたスポンジで網戸全体をこする
濡らしたスポンジで網戸をこすります。これは外側からでも内側からでもOK。網戸をこするとポロポロと汚れが落ちていくため、必ず上から下へと動かしましょう。コの字型にスポンジを動かすと、効率よく掃除ができますよ。
重曹水で網戸洗い【手順4】しっかりと水拭き→乾拭き
濡らした雑巾で網戸を水拭きし、すぐに乾拭きをして仕上げます。外側・内側の両面からできれば理想ですが、外側から掃除ができない窓は、内側の片面からの掃除だけでもOK。
四隅までしっかりと掃除をすれば、見違えるようにキレイになりますよ。
フローリングワイパーは汚れがひどくないときに
網戸掃除にフローリングワイパーを使う人もいます。何といっても高い所まで届くため、手軽に使えるのが魅力ですね。
ただしフローリングワイパーに使うお掃除シートは、平らで網目の中まで入り込みにくいため、表面だけをなぞってしまいがち。同様の理由で、メラミンスポンジなどもあまり網戸掃除には適しません。
網戸の汚れを効率よくこすり落とすなら【洗車ブラシ】や【スポンジ】がおすすめです。
窓ガラスも一緒に掃除がおすすめ
網戸と窓ガラスはまとめて掃除をすると効率的です。実は網戸で使用した重曹水を窓も同様に使用します。使う道具が同じなので道具の出し入れなどの手間も省けますよ。
手順は網戸とほとんど同じ。
1.窓全体に重曹水を吹きかけて5分ほど置く
2.水で濡らしたタオルで汚れと重曹水を拭きとる
3.乾いた雑巾で乾拭きする
いつでもすっきりピカピカでいたい窓周辺。定期的な網戸掃除は、プロを頼るのも手です!
窓の頑固な汚れはプロに依頼するのもおススメ!
後回しにしてしまいがちな網戸や窓の掃除。気づかないうちに頑固な汚れが蓄積してしまった・・・という方も多いのでは。
そんな時は、一度ハウスクリーニングの専門業者にお願いしてみるのもおススメです。
砂埃、粉塵、タバコのヤニ等の汚れ、結露によるカビなど窓の周りは汚れがいっぱいです。
東京ガスのハウスクリーニングは、自社研修を受けたプロが、ガラス部分はもちろん、ほこりの溜まりやすい網戸やサッシまで、徹底的に汚れを落とします。
ご自宅向けにはもちろん、ご両親へのプレゼントにも喜ばれること間違いなしです。
Webで簡単にお申し込みもできます。ぜひお試しください!
おわりに
換気の機会が増えている今、なるべくこまめに網戸掃除をしたいと思いながらも、つい後回しにしてしまいがち。手軽にできる掃除方法で、まずは汚れをため込まないようにするのがポイントです。