窓サッシ・窓枠の汚れの種類は4タイプ
窓サッ
窓サッシの汚れ1:泥、ホコリ、髪の毛
外から飛んできた土埃(つちぼこり)や泥、小石などのほか、室内や洗濯物などから出るホコリ、髪の毛などのゴミ
窓サッシの汚れ2:皮脂汚れ・油汚れ
よく触る場所に付着した手垢や、調理などで油を含んだ空気が付着したもの
窓サッシの汚れ3:水垢
雨や結露が乾燥し、水の中のミネラル分が残って白くカチカチになったもの
窓サッシの汚れ4:カビ
降り込んだ雨や窓の結露によるカビ
上の汚れはすべて特性が違いますが、なるべく手間をかけずに掃除したいもの。そこで、日ごろの生活の中でできる簡単掃除の方法と、年に数回のしっかり掃除の方法、さらに、汚れがたまりにくくなる予防法をご紹介します。
【窓サッシ・窓枠の簡単掃除方法】準備するもの
●掃除機またはホウキ
●バケツ+水(洗剤液用と水拭き用で2つあるとよい)
●中性洗剤
●ヘラまたは割りばし
●ボロ布またはキッチンペーパー
●雑巾2枚(水拭き用・乾拭き用)
【窓サッシ・窓枠の簡単掃除方法 手順1】大まかなゴミを掃除機で取る
まずは汚れ1の泥、ホコリ、髪の毛を取り除き、掃除しやすい環境を整えます。
掃除の邪魔になる大きなゴミは、掃除機で吸い取ればOK。隙間用のノズルや、窓サッシ専用ノズルなどを活用して、きれいに取り除きます。
掃除機を使いたくない場合は、ほうきでもOK。毛足の長い、硬めの毛のものを使うと、大きなゴミをかき出しやすくなります。
【窓サッシ・窓枠の簡単掃除方法 手順2】中性洗剤を薄めて洗剤液を作る
窓サッシ・窓枠まわりは、台所用洗剤(中性洗剤)で泥やカビなどほとんどの汚れが落ちてしまいます。ただし、洗剤は原液を使うと泡立ってしまい、水を流して泡をすすぐ手間が必要になるため、薄めた洗剤液を用意します。
洗剤液は、バケツ一杯の水に台所用洗剤を数秒回し入れる程度の濃度でOK。普段の食器洗いと比較すると薄すぎるようにも感じますが、このくらいの濃度で十分な洗浄力が得られます。
台所用洗剤の多くが中性ですが、弱アルカリ性、弱酸性のものなどもあります。簡単掃除の場合は、中性洗剤がおすすめです。
【窓サッシ・窓枠の簡単掃除方法 手順3】ヘラにボロ布を巻き付けて汚れを拭き取る
レール部分の掃除しづらい窓サッシや窓枠は、細めのヘラや割りばしが便利。手順2で作った洗剤液に、ボロ布をひたしてヘラに巻き付けるか、割りばしの先にボロ布かキッチンペーパーを巻き付け、洗剤液にひたしてレールを掃除します。
ヘラや割りばしを使うと、狭い部分でもしっかりと力がかかり、隅々の汚れをキレイにできます。レールの幅に合わせて、ヘラや割りばしを立てたり寝かせたりしながら、隅々まで汚れを拭き取りましょう。
ボロ布やキッチンペーパーの汚れた部分は、適宜ずらしながら使用しましょう。汚れた部分を何度も使っていると、布や紙についた汚れが新たに付着してしまい、筋状の汚れが目立ってしまいます。
【窓サッシ・窓枠の簡単掃除方法 手順4】雑巾で水拭き+乾拭き
洗剤液で掃除した部分を濡れ雑巾で水拭きして、洗剤液と汚れを拭き取っていきます。
最後は乾拭きで仕上げを。乾拭きをしておくことで、新たな汚れが付着するのを防ぐことができ、カビの予防にもなります。
以上で簡単掃除は終了。手軽にできるため、気が付いたらこまめに行うのがポイントです。
【年に数回のしっかり掃除方法1】油汚れを重曹水で落とす
手垢や室内から出た油など、油分の汚れを落とすには重曹水が効果的。水100mlに対して重曹小さじ1杯を溶かした重曹水をスプレーボトルに入れて吹き付け、汚れをこすり落とします。
頑固な手垢汚れには、セスキ炭酸ソーダ水もおすすめです。500mlの水にセスキ炭酸小さじ1杯を溶かして作ります。
※重曹水・セスキ炭酸ソーダ水はアルミに使用すると変色するため、アルミサッシの場合は住居用洗剤を使用してください。
【年に数回のしっかり掃除方法2】水垢汚れをクエン酸で落とす
水垢は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が固まったアルカリ性の汚れです。反対の性質を持つ酸性のクエン酸水を使うと、固くなった水垢を中和して落とせます。
クエン酸水は水100mlに対して小さじ1/2のクエン酸を溶かしたもの。スプレーボトルに入れて水垢が気になる部分に吹きつけ、数分置いたあとに拭き取ると水垢が落ちやすくなります。
クエン酸には除菌効果もあるため、カビ胞子の除去にも役立ちます。カビを繁殖させない予防策としても、クエン酸水の掃除は有効ですよ。
結露対策で、汚れにくい窓サッシ・窓枠に
窓の結露は、窓サッシや窓枠の汚れの原因の一つ。サッシに付着した泥や髪の毛が水滴で濡れてカチカチになってしまうだけでなく、カビや水垢をはびこらせる原因になります。
結露を放置していると、窓周辺の巾木や木材にまで影響を与え、カビや雑菌で家の寿命を縮めてしまうことも・・・。カビの胞子を吸い込むと、アレルギーの原因にもなります。
窓の結露対策で、汚れにくい環境を保ちましょう。
窓の結露を防ぐ5つの対策
対策1:換気をこまめにする
冬でも換気をこまめに。調理中や入浴後など湿気が発生しやすい時間帯は特に換気を心がけて。
対策2:除湿器やサーキュレーターを使用する
除湿器で湿度を調整。サーキュレーターで窓に風を送るのも有効。
対策3:加湿器をこまめに止める
加湿器のつけっぱなしは結露の元に。室内の湿度は50%前後を目安に。
対策4:定期的に窓を掃除する
台所用洗剤を薄めた液で窓を拭くと、水をはじく成分で結露防止に。
対策5:部屋の温度を上げすぎない
結露は部屋の中と外の温度差が大きいことで起こるため、エアコンの温度調整を。
結露対策におすすめの5つのグッズ
おすすめグッズ1:結露防止スプレー
窓にスプレーを吹きかけて軽く乾拭きをするだけでOK
おすすめグッズ2:結露吸水テープ
窓の下に張るタイプの吸水テープ。
おすすめグッズ3:結露吸水シート
窓に直接貼り付けて結露を防止できるシート。
おすすめグッズ4:断熱シート
窓の結露の根本原因である、室内と室外の温度差を少なくするシート。
おすすめグッズ5:結露取りワイパー
持ち手がタンク状になっており、下から上に動かして水が溜められるワイパー。
窓サッシ・窓枠掃除の盲点【カーテン】をこまめに洗濯しよう
窓の結露によって発生した水分がカーテンに付くと、カーテンにカビが生えてしまうことも。黒カビは繊維の奥まで根を張るやっかいな存在で、カーテンに点々と黒いシミをつけてしまうこともあります。
カビの付いたカーテンは、洗濯ネットに入れ、漂白剤でつけ置き洗いを。洗濯ネットに入れる場合、プラスチックフックは付けたままでもOKです。
窓の頑固な汚れはプロに依頼するのもおススメ!
後回しにしてしまいがちな網戸や窓の掃除。気づかないうちに頑固な汚れが蓄積してしまった・・・という方も多いのでは。
そんな時は、一度ハウスクリーニングの専門業者にお願いしてみるのもおススメです。
砂埃、粉塵、タバコのヤニ等の汚れ、結露によるカビなど窓の周りは汚れがいっぱいです。
東京ガスのハウスクリーニングは、自社研修を受けたプロが、ガラス部分はもちろん、ほこりの溜まりやすい網戸やサッシまで、徹底的に汚れを落とします。
ご自宅向けにはもちろん、ご両親へのプレゼントにも喜ばれること間違いなしです。
Webで簡単にお申し込みもできます。ぜひお試しください!
おわりに
気が付くと思った以上に汚れている箇所が、窓サッシ・窓枠。掃除をしてみると、なんだか身も心もスッキリしますね。晴れ晴れと爽快な気分で、暮らし心地がワンランクアップしそうです。ちょっとした手間で、目に見える効果と清涼感を得られる窓サッシ・窓枠の掃除。コツを押さえて、こまめにやってみてくださいね。