【防災】いざという時に役立つ!? アウトドアグッズとは?
2019年11月24日に東京ガス「ガスミュージアム がす資料館」(東京都小平市)にて、「アウトドアから防災を学ぼう!」というイベントが開催されました。
その中で、「暮らしの中の防災」をテーマに、アウトドア総合メーカーである株式会社モンベルの狩野さんから、いざという時に役立つさまざまアウトドアグッズを紹介していただきました。
大人が一日に必要となる飲料水の量は、〇リットル! 安全な飲料水を確保するには?
災害時にライフラインが遮断されてしまった場合に、まず困るのが「水」。皆さんは、災害時に大人が一日当たりに必要といわれる飲料水の量をご存じでしょうか?
答えは、3リットル。5人家族なら、一日15リットルもの量が必要なんです。避難所などに運ぼうとすると、とても大変ですし、水以外のものも持っていかないといけませんよね。避難した先などで水を確保することができればよいのですが・・・。
そこで活躍するのが、簡単・スピーディーにきれいな水をつくり出すことができる浄水ボトルです。さまざまな状況での「安全な水の確保」という問題を解決する優れものです。
アウトドアシーンでは、山や沢の水を浄化するのに便利な浄水ボトル。自然の水は、大腸菌や寄生虫、農薬などで汚染されているかもしれないので、浄水ボトルを使用することでその不安が解消されます。
災害時には、スーパーやコンビニでペットボトルの水が手に入らなくなる可能性もありますし、避難所などでの生活用水を使うにしても、ノロウイルスなど集団感染の危険性も・・・。
「浄水ボトルがあれば、家族に必要な分の飲料水をつくり出すことができます。水を確保できるという安心感は、災害時にも支えになると思います」と狩野さん。
使い方は、とても簡単。原水をボトルに入れて、インナープレスのキャップを閉め、ゆっくりと押すだけ。浄水カートリッジ・フィルターが、病原菌や不純物などを吸着し、安全な飲料水が出来上がります。
イベントで実際に狩野さんがデモンストレーションをして見せてくれると、参加していたお子さんたちは「きれいになってる!」と大はしゃぎ。実際に浄水ボトルを使ってみて、その手軽さに皆さん驚かれている様子でした。
スマホの充電、どうしよう? 調理や照明にも使える優れものとは?
こちらはポータブルに持ち運びができる、キャンプストーブ。料理やお湯を沸かしたりするのはもちろん、こちらのキャンプストーブには蓄電機能があります。たき火で発生した熱から電気をつくり、調理や照明に活用することができます。
また、発電した電気で送風ファンを回し、燃焼に必要な空気を絶え間なく送り続けることで、パワフルで煙の少ないたき火や調理を楽しむこともできるんです。ガスやガソリンを使わずに、小枝などの自然燃料を活用できるのもエコですね。
上の写真はタブレット端末を充電しているところです。タブレット端末に電源が入ると、参加者の方々からは驚きの声が!
災害時には、携帯電話の充電などのために長蛇の列ができることも・・・。このキャンプストーブがあれば、暖をとりながら電気をつくることができるので、スマートフォンやタブレットなど小型の電化製品の充電にも役立てることができます。専用のグリルをのせることで、調理することも可能です。やかんを使えばお湯を沸かすことができるので、もしもの時も大活躍しそうですね。
「たき火をしたことがない人は結構いらっしゃいます。何が燃えやすいのか、どんなにおいがするのか。火を育てていく楽しさを、知ってもらいたいですね」。狩野さんは、ぜひ親子で遊びながら使ってもらえればとお話されていました。
ポップアップ式で誰でも簡単に! 着替えやトイレの場所を確保するテント
災害時の避難場所では、着替えやトイレの場所を確保するのも大変です。こちらは、普段はアウトドアのイベントやツアーで活躍するポップアップ式テントです。素早い設営・撤収が可能で、携帯型トイレと併用すれば、簡易トイレをすぐに用意することができます。中にはトイレットペーパーなどを通すことができるテープも付いています。
イベントでは、実際にテントの中に入って、居心地を確かめる方も多くいらっしゃいました。
たくさんの参加者が集まり、イベントは大盛況でした。「アウトドアで身につけた知識は防災に役立てることができます。アウトドアを通して、災害時にも自分で対応できる力を身につけていただければうれしいですね」と狩野さん。
楽しい雰囲気の中で行われた狩野さんのデモンストレーションで、参加者の方々はアウトドアの魅力に触れるとともに、防災を意識する一日になったようです。
明治の暮らしが分かる! 大人も楽しい「ガスミュージアム」
東京ガス「ガスミュージアム」では、明治から現代に至るまでのガスの歴史を楽しく学ぶことができます。明治時代以降の生活を支えたガス機器類を常設展示していますし、「明治錦絵」も約400点収蔵しています。
毎日当たり前のように使っているけれど、普段あまり意識することのない「ガスの火」にまつわる展示を【入館無料】で気軽にご覧いただけます。
※臨時休館している場合がございます、下記からご確認ください。
おわりに
アウトドアグッズの中で防災に役立てることができるものはたくさんありそうですね。イベントに参加されていた方たちも、興味津々の様子で狩野さんのお話に耳を傾け、質問もたくさんされていました。防災の視点を踏まえて、皆さんもアウトドアグッズを選んでみてはいかがですか?