効率的な大掃除のやり方! 段階的な掃除でゆとりある年末に
11月のとある土曜日、東京・新宿にあるリビングデザインセンターOZONEのウェルカムプラザで、家事・収納アドバイザーの本多弘美さんをお招きし、「早めに始める大掃除~段階的なお掃除でゆとりある年末~」と題したセミナーが行われました。
「実はお掃除が大嫌いなんです」と語る本多さん。どうやったら楽になるのかを考えた結果、たどり着いたのが「いかに時間を効率的に使うか」なのだそうです。
本多さんは「大掃除」という大きな括りで掃除を捉えると億劫になりがちでも、作業を一つひとつ細かくわけることで、心のハードルが下がると言います。そこで本多さんが提唱するのが「ふせん」を使って作業を細分化する、お掃除の段取りテクニックです。
【大掃除の効率的なやり方1】作業項目をふせんに書き出す
大掃除に取り掛かるこの時期、掃除をする部分を思いついたら、一つひとつをふせんに書き出していくところからはじめます。たとえばサニタリーなら「鏡」「蛇口の水アカ」「排水口の黒ずみ」といった具合です。
細分化することで、どこを掃除するのかの“頭の整理”がつきやすくなります。ふせんは日頃から、手帳にはさむなどして、気がついた時にすぐに書けるようにしておくのもポイント。
そして、書いたものをボードに貼りつけるなどして、ひとまとめにします。ボードは冷蔵庫など、日頃から頻繁に通る場所に置いておくのがよいとのこと。
「キッチンは赤」「お風呂場は青」といった形で、場所ごとに色分けすれば、さらにわかりやすい分類となります。
【大掃除の効率的なやり方2】優先順位をつける
ふせんを1つのボードにまとめたら、今度は「優先順位」を決めていきます。
本多さんは「すべてをやろうとするから大変。できない場所は『来年に』という考えもアリです。そのために、何を優先するのかを決めると良い」と言います。
たとえば「お風呂場はいつもやっているから年明けでもいい」「油汚れは年内にやりたい」と自分で決めて、優先順位に沿って消化していくことで、作業が効率的に進みやすくなるのです。
同じお風呂場でも「浴槽は来年」「鏡を年内」にといった感じで、優先順位ごとに上から並べることで、どこから取り掛かればよいのかが簡単にわかるようになります。書き出すときはバラバラでも、優先順位を決めて並び変えることができるのは、ふせんを使ったテクニックならでは。
ふせんに書き出しリストアップをしても、全部をする必要はなく、どこまでを年内にやるかといったボーダーラインを設定すれば、より大掃除へのハードルが下がるとのこと。「今年の大掃除は『油汚れ』に集中」といった感じで、自分の中で汚れの種類をテーマに設定するだけでも、優先順位もつけやすくなるそうです。
【大掃除の効率的なやり方3】作業時間は15分で区切る
お掃除をはじめると、ついつい細かいところまで気になりがち。窓掃除で拭き残しが気になり、何度も拭き直しをしていたら、次の掃除をする時間がなくなった・・・。なんて、経験がある人は少なくないでしょう。
これを解決する方法として、本多さんは「1つの作業を15分と決め、すべてをやりきらなくてもいいと考える」と提案します。
大掃除と言えばつい完璧にやりたくなるものですが、掃除を始める前と後では、明らかにキレイ度合は異なります。やり残したものが気になった場合は、またふせんに書き出し、優先順位で並べて上位に上がれば、次のタイミングでやるというやり方ができるわけです。
そして、15分と決めることで「1時間あるから、換気扇・排水口・蛇口・コンロの4か所を掃除する」といった形で計画的に掃除を進めることができるようになるのです。
さらに本多さんは、「一つひとつの作業を、より細かくわける」ことで、スキマ時間を使って作業ができるようになると言います。
たとえば「洗面所の掃除」と大きく括ると、なかなか手がつかなくても、「鏡だけ」「蛇口だけ」と、1つあたり3~5分で出来る作業に分けることで「洗濯機の残り時間が3分だから、鏡の掃除をしよう」などと、何気なく消費していた時間を効率的に使うことができるというのです。
【大掃除の効率的なやり方4】達成度が目に見えるようにする
ここまでご紹介してきた、家事・収納アドバイザーの本多弘美さん直伝「ふせんを使った大掃除効率アップテクニック」を実践することで、お掃除する全体量が把握でき、細かく作業を分けけてスキマ時間を有効に使えるようになりますね。
そして本多さんは「作業が終わったら、ふせんをはがしていくこと。そうすることで、現在の達成度が目に見えるようになる」と、億劫になりがちだった大掃除が、ゲームのように楽しいものに変わっていく意外な効能も教えてくれました。
リビングデザインセンターOZONEでは住まいに関するお役立ちセミナーを多数開催!
この日は、ふせんを使った大掃除テクニックの他に、「ブラシとスポンジ」「割りばしと竹串」を使ったお掃除テクニックや、片付けの際の捨て方なども教えていただきました。
リビングデザインセンターOZONEでは、本多さんをはじめ、さまざまな講師の方をお招きして、暮らしにまつわるセミナーやワークショップを定期的に行っています。
また、「戸建てとマンションどちらがお得か? 」や「家のリフォームについて」など、住まいに関するセミナーも好評です。各ジャンルのプロが、さまざまな疑問に答えてくれますよ。
気になった方はぜひ、チェックしてみてくださいね!
「リビングデザインセンターOZONE」とは
「リビングデザインセンターOZONE」は、新宿パークタワーの3~7Fに展開する「住まいとインテリアの情報センター」。
家具や生活用品、住宅設備、建材まで、個性豊かなショールームとショップ、住宅デザインの書籍や製品カタログを集めたライブラリーなどの情報フロアで構成されています。
毎日を快適に、暮らしが楽しくなるような住まいの実現に向けて、セミナーやワークショップなどの他、コンサルティングを重視した専門家による家づくり支援やインテリアデザインのプログラムを実施しています。ぜひ、お越しください!
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リビングデザインセンターOZONEでは、住まいづくりのサポートメニュー「OZONE家design」をご提供しています。住まいづくりコンサルタントが、新築・建て替え・リノベーションなど、お客さまそれぞれの家づくりのご要望に合わせてご対応します。
おわりに
「やらなきゃいけない」と分かっていても、億劫になりがちな大掃除。
ふせんに書き出すことで、やるべき作業が明確になります。また計画が立てられるので、無駄な時間を消費することなく、効率的に掃除ができそうですよね。今年の大掃除は、ぜひ試してみませんか?