ベランダが汚れる原因とは?
いつも雨風にさらされているベランダには、室内にはないさまざまな汚れがたまります。
【泥、小石、葉っぱ、洗濯クズなど】
風で飛んできた泥や観葉植物の土・葉っぱのほか、衣類から出る綿クズや髪の毛など。
【カビ】
冷房時に水が出るエアコンの室外機の周りや排水口の周りなど湿った場所に生えるカビ。
【コケ】
カビ同様、湿った場所に付着する緑色のコケ。
【水垢】
手すりや窓サッシとの境目などにできる、雨や結露のミネラル分が残った水垢。
【鳥のフン】
鳥が落としていくフン。
ベランダ汚れは大きなトラブルに繋がる!?
泥や葉っぱなどのゴミを放置していると、排水溝・排水口・排水管などが目詰まりしてしまい、大雨などのときに水が流れにくくなることがあります。排水が悪くなるとたまった雨水が室内に侵入したり、場合によっては排水管の大がかりな修理が必要になることも。
カビやコケは建材をもろくいためてしまい、住まいの寿命が縮む要因にもなります。そうならないためには、月2~3回はゴミを掃き、物干し竿や手すりの拭き掃除を。床や壁を洗い流すなどの掃除も半年に1回は行いましょう。
ベランダ掃除の手順【簡単掃除の場合】
【用意するもの】
●新聞紙数枚
●バケツ+水
●ホウキ
●チリトリ
●重曹水
●雑巾1~3枚(洗剤用・水拭き用・乾拭き用)
簡単ベランダ掃除の手順1:濡らした新聞紙と一緒にホコリや汚れを掃きとる
まずは葉っぱなどの大きなゴミ、綿ホコリなどをホウキとチリトリで取り除きます。
そのあと、小さくちぎった新聞紙を濡らして絞り、ベランダに撒いたら、ホウキでベランダの床を転がすようにしながら、チリトリで集めます。
濡らした新聞紙はベランダの汚れを吸着するだけでなく、風で舞い上がる砂やホコリを絡めとるのに大活躍。この方法なら、毎回水を流して掃除をしなくても、汚れを効率よく取り除けます。
簡単ベランダ掃除の手順2:重曹水または洗剤液で手すりや竿を拭き取る
水100mlに対して重曹小さじ1杯を溶かした「重曹水」を作り、手すりや竿にスプレーボトルなどで吹きかけて、雑巾で汚れを拭き取っていきます。
重曹水は住居の汚れ全般に使える安全で万能な洗剤ですが、アルミに使用すると変色する恐れがあり、木にも使えません。アルミや木製の手すりの場合は、台所用洗剤を薄めて洗剤液を作り、雑巾につけて拭き取っていきます。
台所用洗剤は原液を使うと泡立ちが強く、すすぎ流すために水を大量に使います。洗剤は薄めて使いましょう。
洗剤液は、バケツ一杯の水に台所用洗剤を数秒回し入れる程度の濃度でOK。普段の食器洗いと比較すると薄すぎるようにも感じますが、このくらいの濃度で十分な洗浄力が得られます。
洗剤液を使った場合は、水拭きをして最後に乾拭きをすれば、ピカピカに仕上がります。
ベランダ掃除の手順【しっかり掃除の場合】
時間にゆとりがあるときは「しっかり掃除」をしてみましょう。
【用意するもの】
●バケツ+水(洗剤を使う場合は洗剤液用と水拭き用で2つあるとよい)
●デッキブラシまたはタワシ、スポンジなど
●住居用カビ取り剤・コケ取り剤(カビ・コケがある場合)
●重曹水または薄めた台所用洗剤(中性洗剤)
●重曹
●クエン酸
しっかりベランダ掃除の手順1:重曹水または薄めた洗剤液で床の汚れをこすり取る
まずは「簡単ベランダ掃除」の手順で、濡れた新聞紙を使ってゴミや砂ぼこりを取り、手すりなどを拭きます。
そのあと、重曹水スプレーを汚れが気になる部分に吹きかけてこすります。凹凸のある床はデッキブラシを使うと汚れがよく落ちますが、滑らかな素材の床は雑巾やモップでこすって拭くのがおすすめ。
重曹は水ではなく湯で溶かすとさらに洗浄力がアップします。ベランダの床掃除にはおすすめです。
ただし、ウッドデッキの場合は重曹が使えません。台所用洗剤を薄めて使いましょう。アルミを使った部材も重曹がかかると変色の恐れがあるので、使用しないようにしましょう。
しっかりベランダ掃除の手順2:重曹+クエン酸で排水口がすっきり
排水口は常に湿っているため、カビや雑菌が繁殖してぬめりが出ることがあります。不衛生な上、構造も複雑で細部に手が届きにくいため、重曹+クエン酸で汚れを浮き上がらせて落としましょう。
排水口のゴミを取り除き、排水口に重曹とその半量のクエン酸をふりかけて、1カップ程度のぬるま湯をかけます。すると、アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸の化学反応で生じた気泡がもこもことわきたち、汚れを浮き上がらせてくれます。
15分程度放置したら、泡を洗い流します。残った汚れがある場合は、タワシなどで軽くこすると簡単に落ちます。
しっかりベランダ掃除の手順3:カビ・コケが目立つ部分はカビ取り剤・コケ取り剤を使う
こすっても落ちない黒ずみの正体はカビ。また、緑色に変色した部分は、コケが繁殖してしまっています。夏場にエアコンの室外機から出る水や、常に湿っている排水口の周りなどは繁殖の温床になります。
カビやコケは建材の奥深くに根を張り、もろく傷みやすくしてしまいます。
表面のセメントが傷んで剥がれ、内部の砂利が表出してしまっている状態。こするとセメントがポロポロと剥がれ落ちてしまうため、掃除しづらくなっています。
こうなる前にできるだけ早く、市販の住居用カビ取り剤やコケ取り剤を使って取り除きましょう。
しっかりベランダ掃除の手順4:水垢はクエン酸水でピカピカに
水垢は、雨水などに含まれるミネラル分が固まったもの。白っぽくザラザラの手ざわりで、手すりや窓サッシの外枠などによく見られます。
水垢はアルカリ性の汚れのため、反対の性質を持つ酸性のクエン酸水を使うと、固くなった水垢が中和されてやわらかくなります。
クエン酸水は水100mlに対して小さじ1/2のクエン酸を溶かしたもの。スプレーボトルに入れて水垢が気になる部分に吹きつけ、数分置いたあとに拭き取ると水垢が落ちやすくなります。
しっかりベランダ掃除の手順5:鳥のフンの処理はマスク&使い捨ての手袋を
鳥のフンには病原菌が潜んでいることもあります。また、アレルギーの原因になることもあります。掃除の際にはマスクをして、使い捨ての手袋をはめてから行いましょう。
フンは水拭きで取れるものもあれば、重曹水や洗剤でないと落とせないものもあります。拭き取る際は、そのまま捨てられるボロ布や、厚手のキッチンペーパーなどを重ねて使い、すぐに廃棄しましょう。
鳥の巣は駆除業者に依頼しよう
季節によっては、ひさしや植木鉢の物陰、エアコンの室外機などに鳥が巣を作ってしまうこともあります。
実は鳥の巣は、やみくもに撤去はできません(自治体による)。卵やヒナがいる巣を勝手に撤去することは、鳥獣保護法違反となり、違反の場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられる可能性も。
巣を作り始めたばかりの時期やヒナが巣立ったあとなら、巣の撤去は法的には問題ありません。ただし、鳥は巣を作った場所を覚え、また同じ場所に巣が作られることもあります。
消毒やダニ対策などを考慮しても、鳥の巣の撤去は駆除業者に依頼するのがおすすめです。
マンションのベランダ掃除の注意点
マンションのベランダは水を大量に使えないなどの制約があります。これも、ベランダ掃除を億劫に感じてしまう原因の一つです。
マンションの排水溝が隣家とつながっていたり、排水口を共有している場合、大量の水を流すと隣家や下階を濡らしてしまうのではと気になりますね。大量の水を使ったベランダ掃除はマンションの規約で禁止されている場合もあるため、できるだけ水を使う量は少なくしておきたいものです。
濡らした新聞紙を使って汚れを落とす、水を少しずつ流すなど、細心の注意を払いましょう。
面倒なベランダ掃除もプロにおまかせ!
日々掃除をしていても、気づかないうちに頑固な汚れが蓄積してしまった・・・という方も多いのでは。
そんな時は、一度ハウスクリーニングの専門業者にお願いしてみるのもおススメです。
東京ガスのハウスクリーニングは、自社研修を受けたプロが専用の機材や洗剤を使い分け、こびりついた油汚れやカビ汚れなどを徹底的にキレイにします。日常のお掃除では手の行き届かない、エアコンの掃除、レンジフードの掃除なども人気です。
利用した方の中には、せっかくお金をかけて綺麗にしてもらったのだから、綺麗な状態を維持しようと感じる方も多いそう。
ご自宅向けにはもちろん、ご両親へのプレゼントにも喜ばれること間違いなしです。
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おわりに
忙しい日々は普段目に見えるところの掃除で手一杯。でも、ベランダがキレイになると住まいがランクアップしたような爽快感が得られます。放っておくとトラブルにもつながりかねないので、月に数回の掃き掃除、から始められるとよいですね。大がかりな掃除が必要な場所や、日常の生活の中でどうしても行き届かない部分は、プロの力を上手に生かして、暮らしを充実させたいですね。