油とホコリでギトギトのレンジフード、自分で掃除できる?
こんにちは。sea(しー)です。レンジフードはお料理の際に毎日使っているというお宅がほとんどではないでしょうか。
使用頻度が高い分汚れやすく、ベタベタしてきたのが見てわかります。「フィルターだけは外せそうだけれど、その奥をどう掃除したらいいかわからない」という方も多いかもしれません。
レンジフードの汚れ方は、そのお宅のキッチンの使用状況によってかなり変わりますが、汚れの元は油とホコリです。
レンジフードの役目は、料理の際に発生するにおいや油分を含んだ空気を強制的に外に出すようにすることです。そのときに室内のホコリも一緒に吸い込まれていくのです。
本体のモーターなど電気系統部分に汚れができるだけつかないよう、フィルターが付いているのですが、いちばん手前にあるフィルターが油やホコリで目詰まりしてしまうと、運転効率が下がって空気の循環が滞ってしまいます。
キッチン全体がベタベタしやすくなるだけではなく、隣接するダイニング、リビングも汚れやすくなってしまいます。
汚れがそれほど重度でなければ、ぜひご自分でレンジフードを掃除してみましょう。
今回は「2年間掃除していなかったレンジフードのお掃除レポート」というかたちで作業工程をご紹介します。かかった時間は1時間弱。新しい機種は汚れも落としやすくできています。意外と簡単ですよ。
レンジフードの分解掃除で用意するもの
・キッチン用アルカリ洗剤(油汚れ用洗剤)
・キッチン用中性洗剤(食器洗い洗剤)
・スポンジ
・雑巾
・ドライバー
・ゴム手袋
汚れ落としのメインとしてアルカリ性の洗剤を使います。「油汚れ用」と記載のあるものを選ぶと良いでしょう。ただ、市販のものとはいえ強い洗剤で、油汚れだけでなく塗装まで一緒に剥がしてしまうリスクもあります。
黒色などに塗装してあるフィルター等のパーツは、最初からアルカリ性洗剤を使うのを避け、まずは中性の食器洗い用洗剤で洗ってみることをお勧めします。
レンジフード掃除の難しさは、この「洗剤の使い分けの見極め」に尽きるとも言えます。
まずはレンジフードのパーツを分解します
まずは整流板を外します(付いていないタイプもあります)。
整流板は引っ掛けてあるだけなので、ずらすだけで外れます。
「2年ほど、レンジフード内を掃除していなかった」というご家庭ですが、これだけホコリと油汚れが溜まっていました。
フィルターを外し、レンジフード内のシロッコファンも取り外します。ネジで留めてあるので、指で回したり、ドライバーを使って外していきます。
部品が尖っていることもあるため、ゴム手袋をした方が良いと思います。
これがレンジフード内の「シロッコファン」と言われる、パーツです。このファンが回って、空気を取り込みます。
レンジフードのパーツ「シロッコファン」を洗剤でつけ置き
こちらのシロッコファンやネジは、塗装剥がれの恐れがないため、アルカリ性洗剤で手入れしていきます。
アルカリ性洗剤をスプレーします。汚れが溜まっている場合は、バケツ等に熱湯を張り、しばらくつけて汚れをゆるめてからスプレーすると洗剤の効きがさらに上がります。
全体にスプレーできたらそのまま15分ほどつけ置きしましょう。
つけ置きが終わったら、ブラシでシロッコファンをこすって汚れを落とします。
レンジフードのパーツ「整流板」の掃除
次は油汚れが付着しやすい整流板を洗っていきます。取り付けたときに目に触れるパーツなので、塗装してある場合は慎重に手入れしましょう。
まずは、お湯を全体にかけて汚れを柔らかくした後、スポンジの柔らかい面に中性洗剤を泡立てて、やさしくこすっていきます。
汚れが落ちない場合には
アルカリ性洗剤を慎重に試してみるのもありです。全体に使う前に、必ず端や裏でテストして、大丈夫かどうか確認しましょう。ただし、つけ置きは厳禁です。
レンジフードのパーツ「フィルター」の掃除
最後はレンジフード内のフィルター。油汚れやホコリが溜まり、ギトギトになっています。
細かい部分に汚れが溜まりやすいフィルター。ただ、こちらも整流板と同様に塗装がしてあるため、慎重に手入れする必要があります。まずはお湯を全体にかけて汚れを柔らかくします。
中性洗剤をスポンジで泡立てて、撫でるように洗っていきます。このとき、下に雑巾などを敷いて、シンク内を傷つけないように注意してください。
網目に詰まった汚れは、ブラシでやさしく撫でるようにかき出していきます。このとき力を入れすぎないように注意。
ある程度全体を洗ったら、まだ汚れが残っている感じがしても、一旦お湯で流します。汚れの残り具合を見ながらこの流れを繰り返して汚れを落としていきます。
塗装してあるフィルターは、特に細かい目の部分が剥がれやすいため、アルカリ性洗剤でのつけ置きはせず、直接スプレーするのも避けました。
塗装が剥がれてしまうと見た目が悪くなるだけでなく、その後の手入れも大変です。慣れない方ほど慎重になることをオススメします。
最後は軽く拭いて乾かします。
モコモコのホコリで向こう側の見えなかったフィルターが、こんなにキレイになりました。
レンジフード内部を洗剤を付けたスポンジで拭き掃除
最後はレンジフードの内部です。ここは塗装されていないのでアルカリ性洗剤を使います。
スポンジにスプレーして内部を磨いていきましょう。磨いたあとはしっかり洗剤分を拭き取ります。ピカピカになりますよ。
忘れがちですがレンジフードの上もホコリが溜まりやすい場所。汚れ具合を見ながら拭き取り、磨きなどの手入れを行いましょう。
おわりに
シロッコファン、フィルター、整流板の順に取り付けます。かかった時間は1時間ほど。こうしたお手入れを定期的に行っていると、レンジフードの換気効率が格段に良くなり、気持ちよくお料理できるようになりますよ。