【給湯器の故障?】まずは、本体以外の原因を調べる
「お湯が出ない!」そんな時、まずは給湯器本体の故障を調べる前に、水道やガスメーター、電気などのお湯を供給する環境に問題がないか調べましょう。
ガスの供給に原因がある場合の対処法
ガスの供給にトラブルがあることも。以下の点を調べてみましょう。
・他のガス機器は使えているか?
「ガスコンロ、ガスストーブ、床暖房など他のガス機器は問題なく使えるか」確認しましょう。
これらのガス機器が使えない場合は、ガスがきていない可能性が考えられますので、ガスメーターを確認します。
・ガスメーター(マイコンメーター)は点滅していないか?
ガスメーターが点滅していたら、復帰の操作が必要になります。
ガスの使い方に異常があったり、大きい地震などで揺れを感知したときなどに、ガスメーターが自動的にガスを止める場合があります。こうした場合には、ガスメーターが点滅します。
家中のガス機器が使えない場合は、ガスメーターを確認の上、復帰操作をしてください。
ガスの供給に原因がある場合の対処法
ガスに問題がないようであれば、水がきちんと供給されているか調べます。
「そもそも水が出ない」場合は水道側が原因です。以下を確認しましょう。
・水の元栓は閉じてないか
・断水中でないか
・水漏れが発生していないか
電気の供給に問題がある場合の対処法
給湯器の作動には電気が必要です。そのため、電気の供給を確認しましょう。確認ポイントは以下の点です。
・ ブレーカーは落ちていないか? ※一部乾電池で動く機種もあります
・ 給湯器のコンセントは入っているか?
・ 給湯器のリモコンのスイッチは入っているか?
・ (乾電池を使用するタイプの場合)給湯器の乾電池は切れていないか?
・(乾電池を使用するタイプの場合)給湯器の乾電池は正しくセットされているか?
もし該当するものがあれば対処します。
【給湯器の故障の対処法1】給湯器本体の原因を調べる
ガスや電気の供給などお湯を沸かす環境に問題がなければ、給湯器本体の原因を調べてみましょう。
給湯器の故障の原因1. 本体の寿命
一般的に給湯器を取り替える目安は約10年と言われています。当然、長く使用するほど故障が増えたり、重大な事故につながる可能性も。一度、給湯器の設置年月日を確認してみましょう。
【給湯器が劣化している時の対処法】
給湯器を設置してからかなりの年月が経っている場合は、修理するよりも新しいものと取り替えることをオススメします。ガス会社などに相談しましょう。
給湯器の故障の原因2. 過度な負担をかけている
例えば、家庭用給湯器を業務用として使っていたり、設置している給湯器の能力以上のお湯の量で使っていたりなど、過度な負担は故障の原因に繋がります。
【過度な負担をかけている場合の対処法】
現在の使い方を見直してみてください。また、そもそも現在の生活環境が給湯器の処理能力に合っていないのであれば、適切な給湯器への交換を検討しましょう。
給湯器の故障の原因3. 凍結による配管の故障
雪が降るような寒い日は、配管に溜まった水が凍ってしまい、配管を破損させてしまうことがあります。
ただし、コンセントに繋ぐタイプの給湯器の場合は「給湯器の自動ポンプ運転」や「給湯器内部に装備されたヒーター」によって、凍結を防止してくれます。
自動ポンプ運転とは、配管に自動で水を循環させて凍結を防止する機能です。「気温が5℃以下」になった時、浴槽の水が溜まっていると自動的に作動します。
上の図のように循環口(水とお湯の出入り口)よりも5センチ上まで水を溜めておかないと作動しないので、注意が必要ですね。「寒い日は浴槽に水を溜めておく」を習慣にすると良いでしょう。
※自動ポンプ運転の凍結防止はあくまで給湯器と浴槽を循環している配管の保護となりますので、給湯器の水道配管部分の凍結防止には効果がありません。
【冬場の凍結を予防する方法】
上の方法は「給湯器と浴槽を循環している配管」を守る方法であり、給湯器に接続されている配管(水道配管)には効果がありません。また、乾電池を使用するタイプの給湯器にも上の機能は搭載されていません。
そのため、以下の方法で配管の凍結を予防しましょう。
(1)ガス給湯器のリモコンの運転スイッチをオフにします。リモコンがない場合は、ガス給湯器のガス栓をしっかりと閉めてください。※給湯器のコンセントは抜かないでください。
(2)お湯の出る蛇口から一分間に約 400 ミリリットル(約 4mm)の水を流し続けてください。浴槽で水を受けるとそのまま入浴に使えるので経済的です。
凍結によって破損してしまうと、保証期間内であっても修理は有料になってしまうそう。十分注意したいですね。
【給湯器の故障の対処法2】症状から原因を調べる
給湯器が点火しない・途中で消える時
激しい雨が降った後は、湿気により一時的に点火しづらくなることがあるそうです。そんな時は、少し時間を置いてから、もう一度試してみましょう。
また、乾電池を使用する給湯器のタイプは、電池切れで点火しないことがあるそうです。電池が切れていないか確認してみましょう。
風呂の沸き上がりの温度が低い時
浴槽内のフィルターが汚れて目詰まりしていると、お湯の循環が悪くなり、設定した温度にならないことがあるそうです。そんな時は、フィルターを歯ブラシなどで掃除してから正しく取り付けて下さい。
お湯が白く濁って見える時
水中の空気が熱せられ、細かい泡となって出てくるため、基本的に異常ではないようです。
しかし、明らかに不純物が混ざっているなどがあれば、給湯器を買った販売店やガス会社に問い合わせてみましょう。
お湯が青く見える時
水中に含まれているわずかな銅イオンによって、お湯が青く見えることがあるそうです。また、浴槽が青く変色した時の主な原因も銅イオンによるもの。浴槽の変色は、こまめに掃除をすることで予防できるそうです。
使用していないのに異常音がする時
屋外設置型の給湯器には、凍結防止のためにポンプが作動するタイプのものがあるそうです。
また使用後、機器内を冷却するために数分間ファンが回るタイプの給湯器もあります。異常音が気になる場合は、取扱説明書を確認してみましょう。
参考:東京ガス株式会社「WEB故障診断」
【給湯器の故障の対処法3】エラー表示から原因を調べる
給湯器やリモコンにエラー番号が表示されている時は、エラー番号から原因が分かる場合があります。お手持ちの取扱説明書を見ながら、エラーの原因と対処法を確認しましょう。
一部のガス機器については、以下の東京ガスのWEB故障診断の中でエラーコード検索がご利用いただけます。
【給湯器の故障の対処法4】専門業者に問い合わせ&修理依頼
故障の原因が分からなかったりリモコンにエラー番号が表示されている場合は、給湯器本体が故障している可能性が高いです。
そんな時は自分で解決しようとせず、給湯器を買った販売店やガス会社に修理を依頼しましょう。
下手に自分で修理しようとすると、給湯器を壊してしまったり感電してしまうリスクもあります。きちんとした専門業者に診てもらうまで、必要以上に触らないようにしましょう。
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おわりに
日常生活で「お湯」は欠かせないですよね。給湯器にトラブルが発生しても冷静に対処できるよう、故障の原因と対処法をきちんと理解しておくと安心ですよ。
参考:一般社団法人日本ガス石油機器工業会「ガス機器・石油機器の経年劣化について」
参考:東京ガス株式会社「ガス給湯器の凍結防止」
参考:リンナイ株式会社「給湯器の凍結による破損防止について」
参考:ノーリツ株式会社「故障かな?と思ったら」