おひとりさまが購入するマンションの広さと間取りとは?
調査によると、女性のおひとりさま(単身者)の場合は、約7割が広さ60㎡未満で、約8割が2LDK以下のコンパクトマンションを選んでいます。
調査の回答者の購入時年齢は、平均36.5歳です。「購入する際に、いつまで住むつもりで購入したか」を聞いたところ、女性の場合、約半数以上が「一生住むつもり」と答えています。一人暮らしにちょうど良いサイズのコンパクトマンションで「生涯の住処として快適かどうか」がマンション選びのポイントとなりそうです。
男性単身者が購入するマンションの広さと間取りとは?
一方、男性の場合は、比較的広い物件を選ぶ傾向があるようです。3K~3LDKの間取り、60㎡以上を選ぶ人が多い傾向にあります。
インタビューでは、「もし結婚してもここで住めるし、親を呼ぶこともできる」といった声もあり、男性は「できるだけ広い住まいを購入しておくほうがよい」という価値観を持っているようです。
おひとりさまが購入したマンションの平均価格帯とは?
おひとりさま購入のマンションの平均価格は約3,110万円でした。男女で比較すると、女性の方が高い価格帯のマンションを購入しています。先ほどマンションの広さで見ると、男性の方が広いマンションを選ぶ傾向にあるという結果でしたが、購入金額で女性が上回っている理由とは何なのでしょうか?
女性は一人暮らし用のコンパクトマンションで質重視、男性は広さ重視!?
広さ重視の傾向は男性に見られましたが、住宅設備の質については女性の方がこだわっている傾向にあります。
上のグラフでもわかるように、中でも「セキュリティ」「耐震性」「洗面・トイレ等の設備」を重視しています。キッチンや浴室の広さもポイントになっているようです。
一方、男性は女性に比べて住宅設備の質へのこだわりは全体的に薄い傾向にあります。
女性のキッチン設備でこだわる点とは?
女性では7割以上が「2口以上のコンロがある」を条件としてあげています。その他にもシステムキッチンやシンクの大きさなどキッチン設備の充実がマンション選びのポイントのようです。
入浴設備に何を求める? 浴槽の広さは大事?
入浴の場合、男女に大きな差はなく、「夏はシャワーで済ませ、冬は浴槽の湯につかる」ことが多い傾向にあります。
ただシャワーの頻度が高い夏でも、毎日浴槽に入る人が約2割、1週間に1回以上では6割近くであり、全くお湯につからない、というわけではないようです。
冬は浴槽の湯につかる頻度が高く、週3回以上浴槽の湯につかる割合が約6割ですが、冬でもほぼシャワー浴しかしない人も約2割と比較的高い結果となりました。
「冬でも浴槽での入浴は全く行わない」という人は約2割。では、実際に「入浴はシャワーだけで十分だ」と思っている人はどれくらいいるのでしょうか。
グラフからも分かるように全体では約7%ほど。やはりそれほど多くないようです。特に女性は、半数以上が「あてはまらない、あまりあてはまらない」と答えました。
また、「本当は湯船にお湯を入れてつかりたい」と回答した人も女性で多く、8割近くとなりました。時間や手間、光熱費節約などの理由から、シャワーだけで済ませていても、「本当は湯船につかりたい」人は多いようです。
後々後悔しないためにも浴槽のついた浴室を選んでおくといいかもしれませんね。
おわりに
マンション購入は人生の中でも大きな買い物。購入した人たちがどんな視点で選んだのかを知って、失敗が無いようにしたいですね。ぜひ参考にしてみてください。
参考:東京ガス都市生活研究所 都市生活レポート「単身者のマンション購入と暮らし」(2015年1月発行)
定量調査概要 ■調査時期:2014年6月 ■調査方法:インターネット調査 ■調査対象:一都三県在住30~59歳 単身社会人男女 600名 ・持ち家・集合住宅(自分名義)にひとり暮らし ・未婚(結婚歴なし)、学生、無職は除く ・マンション購入歴:初回購入(自分が中心となって選定)