【鍋炊きご飯のメリット1】短時間で炊ける
ガスコンロに鍋でご飯を炊くと、約20分程度で炊きあがります。(蒸らし時間は除く)
最近は電気炊飯器で早炊きモードといった早く炊き上げるコースもあるようですが、通常モードで炊くより味が落ちるという声もあるようです。
ガスコンロと鍋で炊く場合、短時間で、しかも美味しく炊けるのが嬉しいポイントです。
【鍋炊きご飯のメリット2】ご飯が美味しく炊ける
鍋炊きでお米の甘みを引き出す!
ガスコンロやかまどなど、直火で炊いたご飯は美味しい、とよく聞きますよね。
ガスコンロでご飯を炊くと、ガスの火が鍋底全体を包み、短い時間で沸騰させることで旨み成分をお米に閉じ込めることができ、対流を起こすことで、お米一粒一粒にムラ無く均等にしっかり熱が伝わるので、芯までふっくら炊きあがります。
理想的な炊飯ラインを実現できるので、粘りが強く甘みもより引き出せます。
冷めても美味しい
強火ですばやく炊くので、高温の水分をお米の芯まで行き渡らせることができます。炊きはじめから沸騰するまでの時間の目安は10分。
沸騰後は弱火にして15分ほど加熱し続けることで、デンプンを十分に糊化させることができ、ごはんに粘りが生まれます。十分に糊化が行われたご飯は、冷めてもおいしさが損なわれにくいのが特徴です。炊きたてはもちろん、冷めた状態でも水分を多く含み、軟らかさを保ちます。
冷凍したごはんを温め直してもツヤがありお米が潰れずしっかりしています。冷めてもおいしいのでお弁当にもうれしいですね。
【鍋炊きご飯のメリット3】キッチンがすっきり見える
炊飯器は蓋が上に開いたり蒸気が出るので、置く場所に悩んだことはありませんか?
炊飯器の他にも、電子レンジにオーブン、電気ポット、フードプロセッサーやコーヒーメーカーなど、便利な調理家電はいろいろあるけど、置くスペース悩みますよね。
お鍋でご飯を炊けば、炊飯器のスペースを確保する必要がなくなります。その分スペースを有効活用できますし、キッチンをすっきり使うことができます。
【キッチンジャーナリスト取材】炊飯器不要!?「お鍋炊きご飯」がキッチンレイアウトも変える!
【鍋炊きご飯のメリット4】食卓にそのまま! 種類も豊富! 人気の「炊飯鍋」
簡単に美味しく炊けるようにと工夫された炊飯鍋も増えてきました。食卓にそのまま出しても保温性が高く、そしておしゃれなデザインのものが増えています。
HARIO・「フタがガラスのご飯釜」
透明な耐熱ガラス蓋なので、ご飯が炊ける様子が見え楽しめます。本体は、MADE IN JAPANの萬古(ばんこ)焼き。
ツマミにホイッスルがついているため音で炊きあがりを教えてくれます。ホイッスルが鳴ったら火を止め、15分ほど蒸らすだけ。
中が見える!【ご飯の炊ける】ガラス蓋の土鍋発見!
STAUB・「ラ・ココット de GOHAN」
フランスを代表する鋳物ホーロー鍋メーカーSTAUB(ストウブ)社が、鋳物ホーロー鍋の熱伝導性・蓄熱性を活かし、2015年に「炊飯のために」開発した「La Cocotte de GOHAN(ラ・ココット de GOHAN)」。
重みのある蓋の内側に付いた突起がご飯をふっくらと炊き上げてくれるのが特徴。
野田琺瑯・ご飯鍋 「KAMADO」
ホーローの老舗メーカー「野田琺瑯」のご飯鍋。食卓にそのまま出せるオシャレなデザイン。蓋が中蓋と外蓋の特殊な二重構造になっており炊きムラを防ぎます。
重量感がありその厚みでしっかり熱を蓄え、羽釜のかまどで炊いたご飯をイメージした商品。
UNILLOY・「鋳物ホーロー鍋キャセロール」
新潟・燕三条で作られている、鋳物ホーロー鍋の良さをそのままに、軽さを追求したUNILLOYのキャセロール。同じ大きさの一般的な鋳物鍋と比べて、重さは約半分。
炊飯専用ではありませんが、炊飯にもおススメです。
【キッチンジャーナリスト取材】世界一軽い?!新しい鋳物ホーロー鍋の秘密とは?
T-fal・ご飯鍋「キャストライン ライスポット」
鋳物とアルミの良さをあわせ持った「アルミ鋳物」で軽くて扱いやすいのも特徴。
蓄熱性と熱伝導率で短時間でおいしくご飯を炊き上げるライスポット。
伊賀焼窯元 長谷園・炊飯土鍋「かまどさん」
ガスコンロとお鍋でご飯を炊いてみたいけど、やはり火加減調整が心配という人にもおすすめしたいのが、伊賀焼蔵元・長谷園の本格炊飯土鍋「かまどさん」。
理想的な炊飯ラインを実現できるので、粘りが強く甘みもより引き出します。
かまどさん」火加減いらずの炊き方
中くらいの強火(中強火)で火にかけ、ふたの穴から蒸気が噴出し始めたら1~2分後に火を止めて、蒸らすこと20分で炊きあがります
(3合の場合、中強火で約15分、火を止め、蒸らし20分で炊きあがります。)
火加減調整いらずで美味しいごはんが炊けるうえに、普通の鍋としてもかなり優秀な土鍋です。
リンナイ・文化鍋タイプ「ガラスふた炊飯鍋」
水位目盛り付きで水加減もラクラク。鍋の内側は、お手入れしやすいフッ素加工で、お手軽価格のロングセラー炊飯鍋。吹きこぼれにくい蓋の構造になっています。
「自動炊飯機能」がついたガスコンロなら、「炊飯ボタン」を押すだけで炊飯が完了。コンロが自動で火加減を調整して炊き上げ、消火も自動で行います。
ご飯の炊き方詳細については、各炊飯鍋の取扱説明書・炊飯方法をご覧ください。
炊飯鍋は電気炊飯器のような保温機能はないので、食べきれないご飯はなるべく早めに冷凍をしましょう。
ご飯を炊くには、土鍋や炊飯専用鍋が絶対必要?
お鍋でご飯を炊くには、炊飯専用の土鍋や炊飯鍋が絶対必要なわけではありません。
実は、ご家庭にあるいろいろなお鍋でも手軽にご飯を炊くことができます。行平鍋(雪平鍋)やフライパンでも炊くことができるんです。
ご飯を炊く時は、ふきこぼれを防ぐため、お鍋のサイズに合った蓋が必要です。蓋のふちがお鍋の内側に入るサイズのものが、ふきこぼれしにくくおススメです。
蓋がないお鍋の場合は、アルミホイルを被せて蓋のかわりにすることもできますよ。
お鍋でご飯を美味しく炊く方法とは?
お米は手早く洗う
お米がぬかの匂いを吸うのを防ぐため、水を入れたら手早く洗うのがポイントです。
乱暴に洗ってしまうと米が割れてしまうので、やさしくかき混ぜてくださいね。
プロの料理人に聞く「お米の研ぎ方の基本」美味しくするコツやついやりがちなNGとは?
しっかりと吸水させる
美味しいご飯を炊くポイントは、お米にしっかりと吸水させること。米の内部に水分が入ることで、炊きあがりがふっくらします。
冬は1時間、夏は30分くらいを目安に浸水しましょう。
中火から弱火にして炊く
お鍋に蓋をして中火にかけ、10分ほど加熱します。
ご飯をおいしく炊くポイント、「点火から沸騰までの時間は10分!」を忘れずに。
お米の量やお鍋によって、沸騰までにかかる時間は異なります。ご自宅のコンロで沸騰までに10分かかる火加減の目安を把握しておきましょう。
沸騰したら弱火にして15分ほど炊きます。
ちゃんと沸騰しているか気になってしまいますが、確認のために鍋を取るのはNGです。鍋全体から泡があがる状態まで沸騰させましょう。
10分ほど蒸らす
炊き上がったら火を消して、熱い水蒸気が米の芯まで届くように蒸らします。
蒸らした後は、しゃもじでやさしくご飯を切るように混ぜて、余計な水分を飛ばします。
ふっくらつややかなご飯の出来上がりです!
最新のガスコンロなら、ボタン一つで「自動炊飯」
最新のガスコンロなら、自動で簡単にご飯が炊けるって、ご存じでしたか?
ガスコンロの「自動炊飯」機能は、ボタン1つで火加減の調節から消火まで全て自動で「かまど炊きのようなご飯」を炊きあげます。※
1合から美味しく炊けて、しかも炊飯時間は3合で約20分程度! (蒸らし時間は除く)
「自動炊飯」機能では、水位目盛りが付いた水加減が簡単な自動炊飯専用鍋などもありますが、ご家庭にあるでフタ付きで深めの金属製のお鍋(アルミ、ステンレス、ホーロー製など)で簡単にご飯を炊くことができます。
土鍋など一部「自動炊飯」機能に対応していない鍋があります。詳しくはコンロの取扱説明書をご確認ください。
目盛りがついていない鍋の場合は、お米の容積の1.2倍の水で炊いてください。水分を多く含んだ新米の場合は1~1.1倍で炊いてくださいね。
その他にも「ガスコンロ」には自動でおまかせの便利な機能がいっぱい!
ガスコンロを使いこなせば、調理グッズをたくさん買いそろえるよりも、時短&上手に料理ができますよ!
(※各機能は搭載されていない機種もあります。各画像はイメージです。専用容器は別売の場合もございます。)
おわりに
お鍋でご飯を炊くメリットや炊き方、人気の炊飯鍋をご紹介いたしました。火加減いらずの炊飯鍋、また、スイッチ一つでご飯が炊けるガスコンロの便利な機能「自動炊飯機能」もありますので、ぜひ活用してください。
「炊き込みご飯」のレシピをご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
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