「はちみつ」の結晶化とは? 結晶化すると成分は変わるの?
「はちみつ」を保存しているうちに、「はちみつ」の中に白い粒々ができたり、白く固まっていた。そんな経験はありませんか? これは、「はちみつ」の主要成分であるブドウ糖が「結晶化」してしまった状態です。
「はちみつ」が結晶化しても、成分は変化していないので、品質的には食べても問題ありません。しかし、「はちみつ」は結晶化すると使いにくいですよね。
そこで、「はちみつ」を上手に使うコツとして、
- 「はちみつ」が結晶化する理由
- 結晶化した「はちみつ」の戻し方
- 「はちみつ」の結晶化を防ぐ方法
をご紹介します。
「はちみつ」が結晶化する理由とは?
「はちみつ」は保存時の温度に影響を受け、約15℃以下になると結晶化しやすくなります。冬場は室温でも結晶化することもあるので注意が必要です。
結晶化しやすい「はちみつ」の種類とは?
「はちみつ」には結晶化しやすい種類があるのでしょうか。
「はちみつ」の種類によって違いますが、主要な成分は以下になります。
- 水分・・・20%
- ブドウ糖・・・35%
- 果糖・・・40%
- ショ糖・・・数%
一般的に、ブドウ糖が多い「はちみつ」ほど結晶化しやすい性質があります。
また、「はちみつ」を採取する原料によっても影響を受けます。草花の花蜜は結晶化しやすく、樹木の花蜜は結晶化しにくい特徴があります。
- 草花の花蜜・・・ナタネ・蓮華など、蜜のとれる時期の季節の花
- 樹木の花蜜・・・アカシア・桜・サルスベリなど
結晶化しにくいものを選びたい場合は、「はちみつ」のラベル表示を見て、何の花蜜を使っているか確認してみてくださいね。
「はちみつ」が結晶化してしまった! 元に戻す方法とは?
結晶化した場合は、湯煎で溶解するのがオススメです。
結晶化した「はちみつ」の溶解方法
- 鍋に水を入れる
- 「はちみつ」が入ったビンのフタをゆるめ、ビンごと水の中に入れる
- 鍋の水をゆっくり温める
- スプーンや菜箸などでゆっくりかき混ぜながら全体を温める
「はちみつ」は、電子レンジで溶かしちゃダメ?
電子レンジで温めすぎると、「はちみつ」本来のとろりとした特徴や、風味・色味が損なわれてしまいます。時間はかかりますが、ゆっくり湯煎してくださいね。
「はちみつ」の適切な保存方法とは?
「はちみつ」は気温が約15℃前後以下の環境になると結晶化しやすくなります。そのため、常温での保存がオススメです。夏場でも冷蔵庫に入れなくてOKですよ。
ただし、直射日光は避けた方が良いでしょう。
「はちみつ」の賞味期限はどれくらい?
「はちみつ」は長期間保存できますが、時間が経つにつれ風味が失われ、色は濃く変色していきます。そのため、古くなったものは砂糖の代わりとして煮物など加熱する料理に利用するのがオススメです。
製造メーカーとしては、「はちみつ」を美味しく味わってもらいたいもの。そのため、容器に詰めてから1〜3年を賞味期限として設定しています。
賞味期限は、各メーカーによって異なります。気になる方はメーカーに直接確認してみてくださいね。
おわりに
「はちみつ」が結晶化してしまうのを防ぐコツは、保存時の温度に気をつけることです。結晶化しても問題なく食べられますが、風味は落ちてしまいます。
結晶化したら、砂糖代わりに調理に使う方法をぜひ試してみてください。そして、新鮮な「はちみつ」は早めに味わってくださいね。
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