ジャムにカビが生える原因は?対策はどうすればいいの?
気をつけているつもりでも、「蓋を開けたらジャムにカビが生えていた・・・」なんて経験はありませんか? とっておきのジャムにカビが生えてしまったら、がっかりしてしまいますよね。
お子さんも大人も大好きなジャム。衛生面には気をつけたいですね。
ジャムにカビが生える原因と対策をご紹介します。
ジャムにカビが生える原因
カビは、水分・温度・酸素・栄養分などの条件が揃うと発生します。実は、カビの原因となる微生物は、空気中に存在していて、それがジャムに混入することで、カビが発生してしまいます。
とくに最近は、「甘さ控えめ」をうたっているものなど、低糖度のジャムが主流になっています。低糖度のジャムとは、「糖度40%以上〜55%未満」のジャムを指しますが、糖度が低いと水分が多く、よりカビが生えやすくなります。
一方で、糖度65%以上のものを「高糖度」、糖度55%以上65%未満のものは「中糖度」に分けられます。高糖度~中糖度のジャムは、低糖度のものに比べ水分が少なく、比較的カビは生えにくくなります。糖度はラベルに記載されていることが多いので、チェックしてみてください。
ジャムのカビを防ぐには
ジャムのカビを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?
以下に4つのポイントをご紹介します。
(1)清潔なスプーンで取り出す
ジャムを取り出すスプーンは清潔なものを使用しましょう。
一度ジャムをパンに塗ったスプーンは、再びジャムの瓶へ入れないようにします。スプーンについたパンくずがジャムに残ると、カビの原因になってしまうためです。家族で同じジャムを使うなど複数のパンに使う際には、ジャムを取り出すスプーンと、パンに塗り広げるスプーンを分けるとよいでしょう。
(2)フタはすぐに閉める
空気中のカビが瓶に入るとカビの原因につながります。
フタの開閉は速やかに行い、開けっぱなしは避けましょう。
(3)使い終わったらすぐに冷蔵庫へ
温度変化が激しいと結露が発生し、その水分がカビの温床になる可能性もあります。冷蔵庫から出したジャムは、使い終わったらすぐに冷蔵庫へ戻しましょう。
(4)開封後は早めに使い切る
開封前は日持ちするジャムですが、開封後は賞味期限に関わらず早めに使い切りましょう。
早めに食べ切れるサイズの瓶を購入することもポイントです。
カビが生えてしまったジャムは速やかに処分を!
ジャムにカビが生えてしまった場合は、残念ですが速やかに処分しましょう。
カビは表面に生えているだけに見えても、その周りにも広がっている可能性があります。カビの生えた部分だけ取り除くということは避けましょう。
万が一食べてしまった場合、腹痛や吐き気などの症状が見られたら速やかに医療機関で受診してください。
おわりに
ジャムのカビを防ぐ対策として、以下に気をつけてくださいね。
(1) 取り出す時は清潔なスプーンを使用する
(2) フタを開けっぱなしにしない
(3) 使い終わったらすぐに冷蔵庫へ戻す
(4) 開封後は早めに使い切る
トーストやヨーグルト、アイスクリームなどにちょっと足すだけで、さまざまなフレーバーや味の変化を楽しめるジャム。正しく取り扱い、美味しく使い切ってくださいね。
参考:日本ジャム工業組合