ポリエステルのメリット・デメリット
素材表記などでよく見かける「ポリエステル」。衣類はもちろんさまざまな布製品に使用されていますね。ポリエステルの特徴として、以下が挙げられます。
【メリット】
・耐久性
・吸湿性の低さ
・保管が簡単
【デメリット】
・静電気がおきやすい
・毛玉ができやすい
・汚れを吸着しやすい
ポリエステルのメリット・デメリットについて、以下に詳しくご紹介します。
ポリエステルの素材のメリット
【耐久性の良さ】
ポリエステルの一番のメリットとも言えるのが、その耐久性の高さです。
シワや型崩れしにくいので、衣類の着崩れを気にしなくて良いのが魅力です。高めの温度にも耐えられるので、アイロンOKという特徴もあります。(ただし、あまりに高温でのアイロンがけは避け、中温設定でかけましょう。)
洗濯しても傷みにくく、シワになりにくいのでお手入れもしやすそうですね。
女性の衣類では、ブラウスやスカートなどの衣類に多く使用されています。プリーツ加工なども、折り目が取れにくいことからポリエステル素材が多いです。
吸湿性の低さ
「吸湿性」とは湿気を吸い込む性質のこと。
吸湿性が低いということは、湿気を吸い込みにくいため、水に濡れても乾きやすいというメリットにつながります。
また、寝具などのカバーにも使われることが多いのも特徴。寝ている間に出た汗を吸ってもサッと乾き、サラサラとした手触りを保ってくれるので、心地よい睡眠をサポートしてくれます。
保管が簡単である
ポリエステルは「カビや虫害を受けにくい」というメリットもあります。
害虫は動物性の繊維を好んで食べるので、ウールやシルクなどは害虫の被害に遭いやすい素材です。一方で、ポリエステルなどの化学繊維は、害虫の被害を受けづらいと言われています。安心ですね。
ただ、汚れが付着したままにしてしまうと、その部分が虫食いの被害に遭うこともあります。保管する前に、きちんとお手入れしてくださいね。
ポリエステルの素材のデメリット
機能性に優れたポリエステルですが、デメリットもあります。デメリットを知って、取り扱いには注意しましょう。
静電気が起きやすい
ポリエステルは静電気が起きやすい素材です。
空気が乾燥しやすい冬は、特に注意が必要です。ポリエステル素材を身につけている時は、静電気対策をしましょう。
毛玉ができやすい
ポリエステルは、毛玉ができやすい点もデメリットと言えそうです。
セーターなどに使われるウールなども毛玉ができやすい素材ですが、ウールなどの天然素材のみの場合は、毛玉ができても取れやすいのが特徴です。しかし、ポリエステルなどの合成繊維は強い繊維で切れにくいため、毛玉ができた際、繊維の表面にしっかりと留まってしまう傾向があります。
毛玉を作らないためには、洗濯時に洗濯ネットを使用して摩擦を防いだり、連続での着用を避けるなどの工夫が必要です。
ポリエステルの素材を洗濯する時は
ポリエステル素材の衣類を洗濯する際は、どんなことに気をつけるべきか確認しておきましょう。
白い衣類・逆汚染に注意
洗剤や水の量が少なすぎたり、汚れがひどい衣類と一緒に洗うと、黒ずみが発生することも。これは、一度落ちた汚れが洗濯中に再付着する現象で「逆汚染」と言います。ポリエステル繊維では、主に50〜60℃くらいの温水で洗う場合に生じることが多いのだとか。
家庭では50〜60℃の温水で洗うことはあまりないと思いますが、不安な場合は、色物や汚れのひどい衣類と同時に洗濯するのを避けましょう。
摩擦に注意
ポリエステルは毛玉になりやすいので、摩擦に注意して洗濯しましょう。
洗濯物を詰めすぎない、洗濯ネットを使うなど、摩擦対策をすると安心です。
おわりに
身近な素材のポリエステルですが、メリットとデメリットを把握することで着用や取り扱いに迷わず済みそうですね。ご自宅の衣類の素材も一度確認して、改めて洗濯方法を確認してみてくださいね。