衣がべちゃっとなってしまう「天ぷらの温め直し」

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手軽な温め直し方としては「電子レンジ」は便利ですよね。
ただ、温め直した天ぷらの衣がべちゃっとなってしまいがちではありませんか?
電子レンジはマイクロ波(電磁波)を食材の水分子に当てて振動させて発熱させています。そのため、先に食品の内部が温まり、その後に外側が温まっていくという特長があります。
中の食材の水分が先に蒸発するので、それを天ぷらの衣が吸って、べちゃっとなってしまいがちなんですね。
【天ぷらの温め直し方法1】トースター

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オーブントースターを使うと、短時間で衣をサクサクに仕上げることができます。
トースターは伝熱線からの放射熱で焦げ色を作り直接食品を温めます。焼き色をつけたいトーストなどに適していますが、表面が焦げやすく、食品に厚みがある場合は、中まで熱が通りきらず温まりにくいのが難点。
トースターの場合には、使用時間を短時間に設定し、様子を見ながら温めましょう。
【天ぷらの温め直し方法2】フライパン

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フライパンで温め直す場合は、フライパンに油をひかずに弱火でじっくり加熱することで、衣の水分を飛ばしながらサクサクに仕上げることができます。具材によっては焦げ付きやすいので、こまめにひっくり返したり、火加減を調整することが重要です。
【天ぷらの温め直し方法3】電子レンジとトースターの組み合わせ

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電子レンジとトースターを組み合わせると、トースターだけでは不十分だった温めを電子レンジが補ってくれるため、サクサク温かい状態を再現しやすいそうです。天ぷらの具材や厚さによりますが、電子レンジで30秒〜1分ほど温め、その後トースターで2分程度焼きましょう。
電子レンジは中まで短時間で温めやすく、トースターは外をカリッと仕上げやすくなります。一手間増えることになりますが、サクサクで温かい天ぷらを食べたい人は、組み合わせて使うと良いかもしれません。
【天ぷらの温め直し方法4】魚焼きグリル

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「電子レンジやトースターよりも、もっと手軽においしく天ぷらを温め直したい」、そんな方におすすめなのが「ガスコンロの魚焼きグリル」です。

東京ガス調べ(2019年8月)
上のグラフは、からあげとかぼちゃの天ぷらを再加熱した際の、衣の水分含有率の比較です。電子レンジに比べて、グリルは、衣の水分が少ないことがわかります。
水分が多いとどうしてもべちゃっとしがちですが、グリルは直火で表面を焼きながら衣の余分な水分を蒸発させ飛ばし、放射熱で包み込むように加熱するので、表面はパリッと中はジューシーに。揚げたてのサクサク感がよみがえります。
揚げ物だけでなく、餃子や焼き鳥、カレーパンなどもおいしく再加熱できます。
加熱は弱火で4分ほど、火を止めてから余熱で2分ほどおきましょう。焦げ目が気になる場合は、アルミホイルをかぶせるなどして調整してください。
以下の記事では、魚焼きグリルの意外な活用方法をご紹介しています。

魚焼きグリルの使い方9選! レシピや活用術をご紹介
温め直しにもガスコンロ活用がおすすめ!
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Rinnai
最新のガスコンロには、料理を強力にサポートする便利機能が満載です。
自動で火加減を調整する揚げ物・焼き物に便利な「温度調節」機能や、ボタン一つでガス火炊きのご飯が炊き上がる「自動炊飯」機能。お湯が沸いたり、設定した時間になると消火する「湯わかし」や「コンロタイマー」機能など、「ガスコンロ」には調理をサポートする機能がたくさんあります。(※)
また、“魚を焼く”イメージの強い「グリル」ですが、実は肉や野菜料理、トーストやピザ、揚げもののあたため直しにも使える万能調理器です。
専用容器対応のグリルでは、手軽にオーブン料理も楽しめますよ。(※)
ガスコンロで「おいしい」をもっと簡単に! レパートリーをグンと増やしましょう!
(※)搭載機能や機能名は機種によって異なります。
おわりに
今回は、東京ガス 食情報センター監修の元、家庭でできる天ぷらのオススメ温め直し方法を4つご紹介しました。ぜひ今回の内容を参考に、お惣菜や残り物の冷めた天ぷらを揚げたての食感に近づけて、おいしく召し上がってくださいね。
参考:東京ガス都市生活研究所 都市生活レターvol.1「料理のストレスをグリルで解消しませんか」