さつまいもを冷蔵保存できない理由
株式会社ニチレイフーズの食ライフハックメディア「ほほえみごはん®」によると、さつまいもは寒さと乾燥に弱く、貯蔵に適した温度は約13〜16℃です。低温だと低温障害を起こし傷みやすくなるため、冷蔵庫ではなく、通気性の良い冷暗所で保存しましょう。
ただし、約18℃以上になってしまうと芽が出て栄養価が下がるため、室温が高い時期は常温保存にも向きません。
掘りたての土がついたさつまいもはどう保存する?
さつまいもは水分に弱く、水分を吸うと腐りやすくなってしまいます。掘りたてで土がついている場合は、洗うのではなく、泥付きのまま新聞紙にくるみ、風通しの良い日陰で乾燥させるのが良いでしょう。
さつまいもは寝かせると、さらに甘みがアップ!
掘りたてのさつまいもは、2〜3カ月寝かせてからだと、さらに甘みが増すそう。冬以降に売られているのは既に寝かせたものですが、さつまいもの旬である秋は掘ってすぐ出荷されることも。すぐに食べない場合は、以下に紹介する方法で常温保存しましょう。保存状態が良ければ半年程度も長持ちすることも。
出典:増田大祐ほか「収穫後のサツマイモへの低温処理が糖含量ならびに貯蔵性に及ぼす影響」園学研.(Hort. Res. (Japan)) 6 (4) : 597–601.2007
【さつまいもの常温保存】1個ずつ新聞紙にくるんで冷暗所へ
さつまいもを常温保存する場合には、通気性の良い冷暗所を選びましょう。また、さつまいもは呼吸をしているので、密閉するのはNG。直射日光は避け、風通しの良い場所で一個ずつ新聞紙にくるんでダンボール箱に入れて保存するのがオススメです。
一旦カットしたさつまいもは、ラップに包み冷蔵庫の野菜室に入れ、早めに使い切りましょう。
【さつまいもの冷凍保存方法1】カットして生のまま冷凍
さつまいもは冷凍して保存することができるのだそう。その場合は、カットしてから冷凍しましょう。加熱処理せずそのまま冷凍することで、調理の際に煮崩れしにくく、また変色もしづらくなります。冷凍庫で約1カ月保存可能です。
以下に、さつまいもの冷凍保存方法や食べ方のコツを、さらに詳しくご紹介していきます。
1.さつまいもを洗う
たわしなどを使って泥をきれいに落とし、ペーパータオルなどで水気を拭き取ります。
2.輪切り、スティック切り、サイの目切りなど使いやすい大きさにカットし、冷凍用保存袋に入れて保存する
輪切りのさつまいもはそのまま、切断面が多いスティック状とサイの目切りのさつまいもは、少量ずつラップで包んで冷凍用保存袋へ入れましょう。袋の中で平たくなるように広げ、空気を抜くように口を閉じます。
調理の一例として、輪切りにしたさつまいもは、凍った状態のまま鍋に入れて煮物に。サイの目切りのものは米と一緒に炊いてさつまいもご飯に。スティック状のものは鍋で揚げて大学芋にして楽しめます。いずれも凍ったまま調理できるので、解凍の手間が要らず便利ですね。また凍ったまま調理することで変色しにくいというメリットもあります。
【さつまいもの冷凍保存方法2】加熱後に潰して冷凍
茹でたり電子レンジで加熱した後、皮をむいて潰してから冷凍しましょう。冷凍庫で約2週間保存可能です。
潰したさつまいもは、解凍後にマヨネーズを加えてサラダにしたり、ポタージュに使う方法もありますよ。
美味しいさつまいもの見分け方
スーパーで買うにしても、さつまいも掘りなどで持ち帰るにしても、美味しいさつまいもが見分けられたらうれしいですよね。美味しいさつまいもを見分けるポイントは3つ。
・色と形:ふっくらと丸みがあり、鮮やかな紅色のもの
・皮の表面:傷が少なく、凹凸があまりなく、表面につやのあるもの
・重さ:ずっしりと重量感のあるもの
さつまいもを選ぶ際の参考にしてくださいね。
さつまいものレシピのご紹介
ほっこりした甘さに癒される! さつまいもの秋スイーツレシピまとめ
秋を感じる「さつまいも」を使った【ご飯・おかずレシピ】
おわりに
さつまいもの正しい保存方法と保存期間の目安、美味しいさつまいもの見分け方についてご紹介しました。ご紹介した方法を参考に、さつまいもを使った料理を楽しんでください。
出典:株式会社ニチレイフーズ「ほほえみごはん®【さつまいもの保存】カットして生のまま冷凍が正解!使い勝手抜群です」
出典:株式会社ニチレイフーズ「冷凍保存のキホン」
出典:株式会社ニチレイフーズ「ほほえみごはん® さつまいもを電子レンジで【甘〜い焼き芋】にするテク」