【ソーセージの正しい保存方法1】基本は冷蔵保存
ソーセージの保存方法の基本は冷蔵保存です。
袋に記載されている賞味期限は開封前における賞味期限で、開封後はあまり日持ちしないそう。
また、開封前の袋は膨らんでいますが、これはおいしさと鮮度を保つため、中に窒素を入れているから。開封すると窒素が袋の外へ出ていき、美味しさと鮮度が落ちてしまいます。
美味しくいただくためにも、開封後はできるだけ早く食べるのがおススメです。
【ソーセージの正しい保存方法2】種類によって冷凍保存もOK
水分を含む食品を冷凍すると、食品中の水分が凍り組織を壊してしまうため、食感が失われてしまいます。また解凍時に水分と一緒に旨味も流れ出てしまい、美味しさも半減してしまいます。
練り商品であるソーセージは食材に含まれる水分が少なく、影響が少ないので冷凍・解凍も種類によってはOKだそう。脂肪の多いベーコンや、ウインナー・フランクフルトソーセージも、影響が少なく比較的美味しく冷凍保存ができる食品です。
参考:相模ハム「ハム・ソーセージについて」
【ソーセージの上手な保存方法1】パーシャル室とチルドルームを使う
冷蔵庫は保存温度10℃以下、冷凍庫は−15℃以下と規定されています。
冷蔵庫と冷凍庫の間の温度で保存できるのが、「パーシャル室」や「チルドルーム」。凍らせたくないけど日持ちさせたい、というときに便利です。
JISの冷蔵庫規格では、チルドルームは0℃付近と決められており、冷凍寸前まで冷却して保存することができます。一方のパーシャル室は、−3℃付近と規定されており、半凍結や微凍結状態まで冷却します。一般的に、肉や魚、刺身など、完全に凍らせたくない食材を保存するのに適しています。
【ソーセージの上手な保存方法2】ラップと密封袋を使う
開封してしまったソーセージを保存する場合は、なるべく空気に触れないようにしましょう。ラップをしてから密封袋に入れて冷凍保存することで、美味しさを保つことができます。
袋に入れる際は、できるだけ空気を抜くことがポイントです。空気に触れるのを防ぐことで、酸化や乾燥、細菌の増殖を抑制することができるからです。
ラップで包む際や袋を密封する際にも、空気をできるだけ入れないように意識してくださいね。
【ソーセージの上手な保存方法3】カットして冷凍保存
カットして冷凍保存したソーセージは、凍ったまま調理することができるので、解凍するときに流れ出てしまう旨味を余すことなく使えます。
自分が使いやすい形にカットして保存しておくと、そのまま鍋やフライパンに投入できるので、調理の際の手間が省けて時短にもつながります。
【ソーセージの上手な保存方法4】冷凍時にアルミトレーを使う
短時間で冷凍することで、鮮度を保つことができるそうです。
家庭で瞬間冷凍するのは難しいですが、アルミトレーを使うことで、より速く冷凍することができます。アルミは熱伝導率が高いので、より短時間で冷やすことができるからです。
【ソーセージの上手な解凍方法1】冷蔵庫や室内でゆっくり解凍
電子レンジは短時間で解凍することができますが、水分が飛ぶときに一緒に旨味も飛んでしまいます。
冷蔵庫での自然解凍は、時間がかかるうえ、事前に冷凍庫から出しておく手間があるので少し面倒かもしれません。ただ、美味しくソーセージを食べたい方は、できるだけ冷蔵庫での自然解凍が良いでしょう。
時間をかけずに解凍したい場合は、ソーセージを袋に入れ、水を溜めたボウルの中に入れて解凍する方法もあります。
【ソーセージの上手な解凍方法2】凍ったまま調理
解凍時に流れ出る旨味を無駄にしないために、凍ったまま調理に使って解凍する方法があります。他の食材と炒めたり、スープに入れたりすることで、旨味を無駄にせず、上手に使うことができますね。
「上手な保存方法3」でご紹介したように、冷凍する際に、使いやすいように事前にカットしておくのも一つの手です。
冷凍したソーセージの賞味期限の目安
冷凍したソーセージは、3週間以内を目安に食べるのが良いそう。冷凍すればずっと日持ちするというわけではないので、できるだけ早く消費することを意識してください。
出典:ヤギシタハム「ベーコン・ソーセージの保存方法について」
ソーセージとウインナーは違うもの?
ところで、ソーセージとウインナーの違いをご存知でしょうか?
「ウインナー」は「ソーセージ」の種類の1つです。
●ソーセージは、畜肉を羊などの腸に詰めた食肉加工品のことを指します。原料・製法の違いによって千以上も種類があるとか。
●ウインナーは、塩漬けされた豚や牛のひき肉を「羊」の腸に詰めたものをいい、太さが20mm未満と定められているそうです。オーストリアの首都「ウイーン」で最初に作られ、正式には「ウインナーソーセージ」と呼ぶそうです。
他にもソーセージの種類として、「フランクフルト」や「ボローニャソーセージ」などがあります。フランクフルトは「豚」の腸に詰めたもので、太さが20~36mm、ボローニャソーセージは「牛」の腸が使われ、太さは36mm以上と定められています。
違いの定義は、太さと腸の種類等だったんですね。
おわりに
今回は、ソーセージの上手な保存方法と解凍方法をご紹介しました。美味しくて、使いやすいソーセージ。ご紹介した方法を参考に、上手に保存・解凍し、美味しく食べてくださいね。おすすめレシピも参考にしてください。